以前とある、研修会の打ち合わせの場面で、
多職種でのコミュニケーションで困ることを聞いた時に、
「食事量や排泄のことなどを記録している看護師さんが、
実際の食事や排泄の場面に立ち会うことがないのに、
報告を聞いて記録だけするので、
どうなんだろう?って思っちゃう。」
という話をする介護職の方と出会ったことがあります。
こういう事ってどこの現場でもあるかもしれませんね。
利用者さんの支援というのは、様々な場面で必要となります。
多くの職種がいるということは、
それだけ分業化が進んでいるとも言えるのです。
分業化が進み、
ここまでは介護職の仕事。
ここまでは看護の仕事。
ここまでは、リハビリの仕事。
と分けられている職場も多いのではないでしょうか?
それゆえにお互いがお互いの仕事を知らず、
報告と連絡だけで情報が共有されていく。
そのために、伝えたはずなのに伝わらない。
言ったはずのなのに、聞いていないと言われる。
そのようなミスコミュニケーションが起こりがちです。
ここで、大切なことは、
自分の言ったことを人はそのまま理解してくれるとは限らない。
ということを伝える側がちゃんと知っていることです。
これをちゃんとわかった上で伝えているか?そうでないか?
だけで、連携は変わってきます。
「○○さんに話したけど、ちゃんと伝わったかな?
もう一回○○さんに確認してみようかな?」
というような相手の理解度を確認するという
意識が出てきます。
この意識をもつだけで相手への伝わり方はずいぶん変わるものです。
言ったつもり、伝えたつもりにならない。
それが連携のコツだと私は考えています。