私にとっての他職種連携 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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私にとって他職種との連携。



そのことの重要性に気づいたのは、
同期のセラピストと比べて少し遅かったように思います。

同期が他職種連携って大切だよーっていっている時、自分は、ふーんそんなもんかなーって思っていました。


1~2年目の頃私はセラピストってどこか職人みたいなところがあってなんか個人で頑張るみたいな印象をもっていて、ただ自分が気持ちよく仕事ができれば、それでいいかな?とそんなことを思っていました。





私は、精神科の作業療法士として働いています。


私の仕事は、認知症の患者さんに対して、レクリエーション・音楽・体操などの活動を提供するのが仕事でした。

各病棟ごとにレクの時間っていうのが決まっています。

私たち作業療法士はそのレクの時間に行って、その時その時で音楽とか体操とか、レクとかするのが仕事でした。

私は、たくさんの患者さんに参加していただきたい。

上司からもそう言われている。


とにかくたくさんの患者さんに参加していただきたいと思っていました。



ですので、

よく看護師さんやケアワーカーさんに言うわけです。

「明日。節分のイベントがありますので、患者さんの誘導お願い致します。」

「明日はひな祭りのイベントですので、患者さんの誘導お願い致します。」

「最近患者さんの参加率が少ないので、もっと誘導お願い致します。」


こんな感じだったわけです。


こんな感じで、いつも看護師さんにレクに出してくれとお願いばかりしたのですが、




ある時上司に言われました。



「杉長くん。杉長くんは病棟のスタッフがレクに出してくれるまでにどんなことをしているのかわかっているのか!?
患者さんにご飯食べさせて、トイレ介助して、お風呂入れて、健康管理して、夜寝かせて、それでレクの時に起こしてきて、君たちOTの目の前にいるんだぞ!」


私はハッとしました。


私は今まで、自分の目の前のことばかり見ていたんだなって思ったんです。


自分は自分の目の前の仕事ばかり考えていて、

今日はレクに出ている患者さんが多いか、少ないか?

看護師さんがOTに協力的かどうか?

そんなことばかり考えていて、

患者さんをそこに自分の目の前につれてきてくれるまでに、

どんなことを看護師さんがしているのか?

どんなことをケアワーカーさんがいているのか?

そんな考えたこともなかった。




自分の仕事がやりやすいかどうかばかり考えて、

自分の仕事に人が協力してくれるのかどうか?ばかりを考えて、

もっと手伝ってください。

もっと患者さんを誘導してください。

もっと患者さんを起こしてください。


こういうことを他職種の人に協力をお願いしてばかりで、

きっと嫌な感じだったのだと思います。


そんな私の様子を見て、上司がそっと、上記のようなことを言ってくれたのだと思います。


上司はよく言っていました。


よい仕事と言うのは、

「全体を知って部分を担うのだ。それがよい仕事だ。」といっていました。


自分が患者さんに対してレクリエーションをするのは、患者さんにとっては部分の仕事です。

患者さんがレクに出てくるまでには、

ご飯を食べたり、

お風呂に入ったり、

お薬を飲んだり、

そんないろいろな生活全般があって、

そういうのがうまくいっているからこそ、

レクリエーションに参加できている。

そういう全体がうまく回っているからこそ、自分がリハビリ職として、気持ちよく仕事ができる。

そういう全体が知る。全体があるからこそ自分がうまく仕事ができている。その事に気づくことが他職種連携の第1歩かなと思います。









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認知症のある方への作業療法 中央法規出版より本を書いています。(共著)