最近私のブログでは、リハビリの現場で、起こり得るいろいろな問題について、
ブログの読者様から、お悩みをいただいて、
それをブログ上にて、回答させていただいております。
今回もまた、現場で働くリハ職の方から、ご相談をいただきました。
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はじめまして、杉長先生。いつもブログを読ませていただいております。
ご相談させていただきたくメールをお送りました。
今現在、私の働く病院での、患者さんの意欲が引き出せなくて、非常に苦労しています。
リハビリの時間になって、私が行っても、
患者さんには、「今日は調子が悪いので、できない。」と言われてしまいリハビリを進めて行くことができません。
リハビリができないと、いつも看護師や上司には、「もっと積極的に関わって欲しい」という主旨のことを言われます。
もっと自分がしっかりして頑張らなきゃなと思うのですが、
なかなか良い介入方法も見つからず、困っています。
何かよいアドバイスをいただけたらなと思います。
よろしくお願いいたします。
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ご相談ありがとうございます。
患者さんのリハビリへの意欲。確かに大きな問題ですね。
私も実は現場で困ることもあります。
このようなケースの場合、まずはっきりさせた方が良いことは、
「あなたにとっての問題は何か?」
ということです。
このケースの場合、
「患者さんの意欲が引き出せない事が問題」
とも取れますが、
「上司や看護師が過剰な期待をあなたにしてくる事が問題」
とも取れるケースです。
このことをはっきりさせておかないと、患者さんはリハへの意欲がないし、
上司や看護師さんはもっとやって欲しいとあなたに要求してくるし、
ということで、
あなたにとっては、板挟みの状態が続くこととなります。
どちらを問題として、設定するのか?
まずは、そのことを考えてみると良いかと思います。
そして、患者さんの意欲を引き出すことを問題とするならば、
まずは何と言っても話をよく聞くことです。
リハビリの時間、一切身体に触らず、何も介入しなくてもよい。くらいの気持ちで、話を聞くことに徹底して見ることもよいかもしれません。
ただ、話を聞かれること自体が、患者さんにとっては負担だったり、関係性がうまくとれない場合もあります。
この場合は、やはり「上司や看護師が過剰な期待をあなたにしてくる事」が問題になってくると思います。
まず上司や看護師さんに、今の患者さんの状態をどのように伝えるか?
そのことが大きなテーマになってきます。
上司や看護師さんからの、あなたに対する「もっとしっかりやってくれ!」という
ある種あなたに対する攻撃的な声を躱して、
「この患者さんの意欲を引き出していくには、どうしたらいいでしょう?一緒に考えてましょう!」
という協力関係を作って行くことが大切になります。
そのためには、「やはり私も患者さんにやる気になって欲しいんですが、うまく行きません。どうしたらいいでしょう?」と素直に相談をして行くことです。
こういう時こそ、「自分が何とかしなければ!」と抱えて混んでしまうと、
周りの人はあなたとその患者さんについて、
ますます心配して、あれこれ言いたくなってしまうものです。
困った時こそ、抱え込まずに、
いろんな人に相談してみることです。
そのことは、職場の人間関係を円滑にします。
よかったらどうぞやってみてください。
今回はご相談いただき本当にありがとうございました。
このブログ記事が何かのヒントになればなと思います。
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