先日から、リハビリの現場で起こり得るいろいろな困ったことの相談をブログにて公開させていただいております。
今回もまた、現場での困ったことのご相談をいただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
職場全体がネガティブな雰囲気で困っています。
特にうちの職場は新しい取り組みをすることに抵抗がある人が多く、リハの仕事も古いやり方でずっとやっています。
私は、今の現実や患者さんから求められていることを考えると、もっと新しいやり方を取り入れていきたいのですが、
私の上司をはじめ、先輩方は、
「うちの病院じゃちょっとできないよ。」
「看護師さんの反発もあるし、難しいよ。」
「○○になったらどうするの?」
「△△になったら、誰が責任をとるの?」
「□□のリスクあるから難しいよ。」
などの否定的な発言が多く、
なかなか新しいことに取り組んだり、
今までと違った取り組みをしようという雰囲気になりません。
こんな感じなので、力のある人はやめてしまうし、
やる気のあった新人さんもだんだん仕事がつまんなくなり、ネガティブな空気に染まっていってしまいます。
こんな中、どこから、職場の雰囲気を変えていけばよいか、アドバイスをお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご相談ありがとうございます。
職場の雰囲気がネガティブっていうのも、大きな問題ですね。
職場のネガティブな雰囲気を変えためのポイントは、
「ネガティブに対して、ネガティブで返さない。」ということだと思います。
例えば、「うちのリハ課は遅れている。」
とか
「こんなリハやっている病院なんか他にはない」
とか
「○○さんは、できないことばかり言って、頭が硬い」
とか
このような
人や自分たちの仕事を否定するような発言をしないということです。
ダメな事を指摘して、そこから変化を促そうという方法は、
短期間での問題解決には役に立ちますが、
この例のように、職場全体がネガティブというような、中期~長期的に解決しないといけない問題には、あまり向きません。
ただ、反発を受けて、「あの人嫌な人ね。」って思われ、ますます職場がギスギスするって事の方が多いのです。
では、どうすれば良いのか?
それは、とにかく、いろんな人。いろんな仕事を褒めることです!
いろいろ問題だらけの職場環境、仕事内容なのかもしれませんが、
そんな中にも、
「うまくいっていること。」
「できていること。」
「良くできている。」
ことはあるものです。
そこを見つけて、
「うちのリハ課は○○がよくできていますよね。」
「○○先輩は△△がすごいですね。勉強になります。」
などの肯定的な声かけをしていくということです。
そして、少しずつ職場に人を褒めたり、自分たちの仕事を承認できるような雰囲気ができてきた時に、
「こういう事もできちゃうかもしれませんよ!」と新しいことを提案すると、
「やってみようか!」と職場全体が活気を持てるようになります。
人は変化をしようかなと思える時というのは、
自分の中に「変わっても大丈夫だ。」という自信が生まれた時に、変われるのです。
ネガティブな職場全体に必要なものは、自分たちの仕事に対する自信と承認です。
まずは、褒める事と承認する事。その事だけでもコツコツと意識していると、徐々に職場全体が変わってきます。
この話が何かの、ヒントなってくれれば嬉しいなと思います。
今回はご相談ありがとうございました。
このブログでは、このような、臨床上でのコミュニケーションにかかわる困りごとなど。なんでもありましたら、教えていただければなと思います。
どんなことでも構いませんので、何かありましたら、ぜひこちらまでどうぞ。