過去のリソースに目を向けるっていうこと | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

癒やしの言葉研究家@NLPを使う作業療法士杉長彬のブログ-120829_2008~01.jpg

私は最近患者さんと歩行練習のリハビリをよくやっています。

先日ある方と歩行練習をしていた所、その方がかなり一生懸命頑張っていました。

「やっぱり身体を動かしていないと動かなくなっちゃうから頑張らないとね!」
そんな感じです。

そんな様子を見て私は、この人は昔から身体を良く動かして頑張り屋さんだったのかな?と想像しました。


そこで、私は、「○○さんは昔からよく歩いたりするの好きだったんですか?」

と聞きました。


すると、その方は「そうねえ。歩くのは結構好きでした。後は水泳が特に好きで、よく泳いだものです。」

と話してくれました。




私は今は腰も曲がっていて、歩くのも車椅子を押しながらゆっくり歩くその方が、昔は水泳が好きだったいうのが、なんだか意外で興味深く思い、水泳の話をあれこれ聞いてみました。


すると、
その方は昔は水泳が得意で大会によく出ていたこと
特に背泳ぎが得意だったことなどを話してくれました。
そして最後に「こんな事を話したのは何年ぶりかしら、昔の事を思い出してすごく楽しかったわ。ありがとう。」
と話してくれました。


私はこの言葉を聞いて良かったなあと思いました。






昔の事を思い出しながら話す事で精神の安定をはかる回想法というやり方がありますが、そういった例を出すまでもなく、
やはり、「昔の話をする。」「昔の事を聞く。」っていうのは良いことだなあとつくづく思いました。



誰にでも
楽しかった過去のリソースっていうのはあるものです。


過去の楽しかった体験を思い起こすことで、それを今頑張れるエネルギーに変えていく。そういった事が昔を思い出すっていう作業にはあるなと思います。

しかし、目の前の患者さんを見ていると、
治療者側も今現在の問題点に意識がいってしまい、
その方にも昔の楽しかった事とか、良かった事があるんだっていう、当たり前の事に意識がいかないっていう事が起きます。

患者さんの今現在だけをみるのではなく、患者さんの過去~現在~未来までをトータルでみれるようなそんな治療者になりたいなと思う出来事でした。







‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

これから行うセミナーのお知らせです。


平成24年9月16日~17日
もっともっと伝え上手になるコミュニケーション術 リハ職のためのNLP入門講座



http://ameblo.jp/nlp-ot/entry-11270477677.html


コラボセミナー「セラピストのための心の軸作り/治療家生命を格段に向上させたい」を行います!

http://ameblo.jp/nlp-ot/entry-11320989034.html









療法士のための自分軸コンサルティング

個別コンサルティング事業も行っています。



HPにてメルマガ配信しています
1~2週に1回のペースで、リハビリ職者のためのコミュニケーションについての情報を発信しています。

http://www.rihacommu.jp/