治療者の自己開示について | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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精神科で働いていると、治療者の自己開示が大切だという話がよくにでます。



自己開示。つまり自分の事を私はこういう人間だと開示する事。



その事で人は、自分に対して安心感を持ってくれたり、ああなるほどって納得してくれたり、そういう事があったりします。



自己開示する事で、治療者と患者という、ある一定の距離感のある治療関係から、
当事者と当事者というより対等に近い支援関係が作れるのではないかという事です。

(どこまでいっても完全に対等には成りきれないと思いますが・・・)



例えば、「一人暮らしが不安なんです」と語る患者さんに
「いや~私も一人暮らし始めた時は大変でしたよ。」と自分の体験談を交えつつ一緒に考えるという関係作りです。

こういう事で、二人の関係の中に安心感を生み出す事が出来ます。

これが自己開示の効果です。


それがないと、「何が不安なんですか?
じゃあこうすればいいんじゃないですか?」とアドバイスする一方になって、
治療者と患者。もしくはアドバイスする人とされる人というような一種のヒエラルキーが出来上がります。
そしてそこには緊張状態ができる危険性があります。


ただこの治療者の自己開示というのも、少し練習が必要です。


患者さんにどこまで自分の事を語るのか?

その辺は少しずつ自分で試しながらやってみるしかありません。


自分のブログ更新もある意味一つの自己開示です。


私もブログで自分の事を語り、自己開示の練習をしているのです。