臨床実習に落ちた時に考えるべき事 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

私は、作業療法士という仕事をしています。

作業療法士というのは、高校卒業後、作業療法士の養成校に入り、3~4年(学校によって違う)の必要な課程を終了すると、作業療法士国家試験の受検資格が得られ、国家試験に受かると作業療法士になれるという仕組みになっています。


さて、この作業療法士になる課程のうち、もっとも山場となってくるのが、養成校のカリキュラムの中にある臨床実習というものです。


臨床実習というのは、作業療法学生が一人で、病院なり施設なりの実習地に出向き、2週間~2ヶ月の間、研修を受けるというものです。



何故これが山場だといいますと、実はこの臨床実習で不合格になってしまい留年する学生がたくさんいるからです。


私の出身校でも1/4の学生は実習で留年していました。



そして、なんとこの私も、臨床実習で不合格になってしまい、留年してしまった苦い経験があります。





臨床実習というのは、実習地によっては、非常に厳しい課題を課される所があります。



課題が終わらなくて、夜ほとんど寝れなかったり、バイザー(実習地での指導者の事です)の先生とうまくコミュニケーションが取れずつらい思いをしたりと、色んな事があります。




私も実習地のバイザーともうまくコミュニケーションが取れなかっですし、
担当になった患者様と全くもってうまくコミュニケーションが取れず、
つらい思いをしたまま頑張って2ヶ月実習地に通ったものの、
最終的には不合格、留年する事になってしまいました。








さて、実習に不合格し留年してしまった私なのですが、
その時、次の実習に向けて、どんな事を考えていたでしょう?



例えば、「何故失敗したのか原因を探る?」
もしくは、「次はどうやったらうまくいくのか解決策を探る?」


まあこういった事は、考えるべき事として、容易に上がってくると思います。



しかし、私がこの時、これにプラスして考えていた事があります。


それは、
「これから3~5年後、もし、私が作業療法士になって、さらにバイザーとなって逆に学生さんを教える立場となったとしたら、この留年の体験をどのように学生さんに伝えるだろうか?」

っていう事です。


私が考えていた事は、次の実習をどうするか?という視点よりさらに未来を見ていました。

実習を乗り越えて、作業療法士になって、さらにバイザーにもなった時には、この失敗をどのように活かしていこうか??

って考えていたのです。


このように考える事は自分のモチベーションを高める上でかなり有益でした。

なぜなら、このように考える事は、まず実習に合格するという事が前提になっているからです。


まず合格する事は当たり前で、そこからさらに、この失敗を未来でどう活かすかという事に意識を持っていく事で、自分の意識がかなりポジティブになります。

正直な話、留年した時はかなり気持ち的にも滅入っており、自分は作業療法士に向いていないんじゃないかというような否定的な観念も頭によぎる事もありました。

しかし、このように明るい未来を見る考え方をする事で、物事をポジティブに建設的に考える事ができ、次の年は無事、実習を合格する事ができました☆





この考え方は非常にお勧めです。




後から勉強して知った事ですが、

精神科医のビクトールフランクルという人がいます。

「ロゴセラピー」という考えを提唱し、「夜と霧」などの本を書いた人です。

この方は第二次世界大戦中にユダヤ人という事でナチスに収容所に入れられてしまいます。

収容所の過酷な環境の中で彼はどのようにしてその環境を乗り切ったか?

それは、自分が釈放されたらこの収容所のつらい体験を多く人に講演会で語る姿をいつも想像していそうです。
収容所の体験を語り、そして自分の理論の肉付けにして、講演会で語り人々から称賛を得る。

そんな未来を常に想像していたそうです。


辛い体験の際に、その体験を未来にどう活かすか?という事を考えて、辛い体験を乗り切ったという事です。


これは自分のやった事に近いかも!?って思いました。


まぁ、作業療法士の臨床実習に落ちて留年するという事と、ナチスの収容所で生活する事では、辛さのレベルは全然違うと思いますが、

意識の持ち方としてはずいぶん似ているものがあるなと思います。





みなさんもなにか辛い事や困難にぶち当たったらこう考えてみてください。


きっとそこから何か光が見えてくると思います。




10月30日に行う医療福祉従事者のための健康セミナー では、このようなポジティブな意識を持つことで、健康で楽しく働けるようになるコツもご紹介していきます!!


今日のブログでピンと来た方は是非、チェックしてみてください。


みなさんのご参加お待ちしています。



詳細は、




開催日:平成23年10月30日 時間:9:30~16:30 
場所:コアいけぶくろ(池袋駅徒歩5分) 申込時に詳細をお知らせします。
内容:アーユルヴェーダとNLPを用いた医療福祉職向け健康セミナー
定員:40人
参加費:7000円
申し込み方法 件名に「医療福祉職向け健康セミナー」と書き、
①氏名②電話番号③メールアドレス④所属⑤職種⑥簡単な参加目的 を記入の上  ayurveda@akiko.accela.jpまでご連絡ください。折り返し参加受付のメールを返信いたします。