自力整体栃木県矢板講演会 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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今日は、栃木県の矢板という所まで、自力整体の講演会に行って来ました。


自力整体というのは、自分の力で行う整体の事。

自分の体重を使って自分の身体を指圧する。そんなマッサージのような体操です。

創設者の矢上先生は自力整体は体操ではないと言っていますが、読んでいる方にイメージしやすくするためにあえて体操と書かせていただきました。


自力整体の創設者である矢上裕先生に出会えて非常に感激でした。



最初30分は矢上先生のお話でした。


今日のテーマは血圧についてでした。


矢上先生は今血圧が上が90、下が50ぐらいの低血圧なんだそうです。


自力整体を始めてから血圧が下がったといっていました。

血圧というのは、低い方がそれだけ心臓に負担が少なく、省エネで生きる事が出来て良いとの話を聞きました。


そして血圧を下げるための5つ方法を紹介してくださいました。


1 呼吸を深くする。
心臓は血液を流すことで、身体の細胞に酸素を運びこむ働きをしています。
呼吸が深くなり酸素の取り込みの効率がよくなれば、心臓からたくさんの力で血液を流す必要がなくなり、血圧が下がるという事です。


2 手足や頭など、末梢の細胞をよく使うようにする。

身体はよく使うところに血液が流れる仕組みになっています。
内蔵よりも、頭や手足など末梢を動かすようにすると、スミズミまで血液が行き渡り、血圧が下がるとの事です。


3 未来の事を心配したり、過去の事を思い出して、イライラしない。

感情の高ぶりで血圧が上がるので、心を穏やかにという事です。


4 排泄を順調に促す。便や尿だけでなく、汗、涙、鼻水など、身体の排泄を促すと血圧が下がるとの事です。

5 ホルモンをよく出す。男性は男性ホルモン。女性は女性ホルモンの働きがよくなると血圧が下がるとの事です。

男性ホルモンを出すには身体を動かす事。女性ホルモンを出すには身体を温める事が良いとの事でした。



以上5点のこの話をしていただいた後、
次に30分から自分の身体を見つめるというワークを行いました。

マットの上にじっと横たわり、ゆらゆらとあれこれ身体を動かして自分の身体の硬い所やこりを探すように自分の身体を自分の内側の目でじっと観察する。そんなワークでした。



その後矢上先生のリードによる90分の自力整体がありました。

すごく気持ちがよくてリラックスできる時間でした!やはり本物は違う!と思いました。


矢上先生の自力整体を受けてみて気付いた事は2つです。
1つは1つ1つの動きが案外ゆっくりなんだなという事です。

いつも矢上先生のCDを聞きながらやっているのですが、CDのペースよりも実際はもっとのんびりやるんだなという事が発見でした!

そして二つ目は、CDやDVDの自力整体よりも、矢上先生は自力整体中あまり喋らないんだなという事です。

CDやDVDの矢上先生は自力整体中いろいろと、その動きの効果などを説明しながらやってますが、実際の矢上先生のリードはわりと喋る割合が少ないなと思いました。

なので、じっくりと自分の身体と対話しながら自力整体をする事ができる。
そういった事を実感しました。






自力整体終了後、最後に矢上先生がしてくれた話がとても印象的でした。

「この中には家で犬や猫を飼っている人はいますか?


犬や猫は、グルーミングといって自分の身体の毛づくろいをしたり、もそもそ動いて自分の身体の調整をしたり、舌でなめて体を洗ったりと異様な事をしています。



自分の体調管理の一環として、絶えず何か動きながら、自分の体を調整している。

そういったような事が人間でも出来ないかなと思い、私は自力整体を考え出しました。



人間が自分の身体の調整として、身体をぐにゃぐにゃ、むにゅむにゅ動きながら自分の身体を調整していく。


そのような体操をしたいと思い考え出したのです。





なので、私や自力整体の指導士が目の前で身体を動かしますが、

必ずしもあの通りに動かなくても良い。




十人十色といいますが、人によって自分の気持ちのいい動き、

自分にとっての調整できる動きというのは違っています。


なので、自分の身体の中をよく観察して自分にとってこれ葉気持ちがいいなあという動きを自分で探りながらやればよいのです。



一応、次の動きに移る合図として、前で私は「次はこれです。」と動きますが、

みなさんは自分の身体をよく観察して自分にとって最も気持ちの良い動きを探ればよいのです。



なので、私が右側をやっていて、皆さんの中に左側をやっていたとしても、私は何もいいませんし、好きなようにやっていただいてよいのです。


ですので、型どおりきちっとやろうと思う人や、これをやらないと病気がなおらないなど義務感で行っている人は、自力整体は続きません。


自分の気持ちのいい事をしていて、気持ちいいなあと思うから自力整体は続くのです。


予防医学というのは、自分にとって気持ちの良い事を探求しつつ、それし続ける事が大切なのです。」



というお話でした。なるほど!自分の気持ちよさを探求する!これが自力整体の真髄か!と思い大変感心しました。


今まで、家で自力整体をするときも、いつも矢上先生のCDやDVDをかけて、そのとおりにやらなけらば!!

とがんばっていましたが、そうではなく、もっと自分の身体の声を聞いて、自分の欲している動きに注目する事が大切なんだなと気づかされた一日でした。



非常にいい一日でした!!