作業療法士としての成長って何なんだろうか?
私は、作業療法士として働き始めてから、ずーーとこのことについて考えていました。
成長っていうと、例えば、身長や体重ならば、背が伸びた!とか体重が増えたとか、
すぐに大きくなったとか、数値でわかるので、
簡単に誰でも成長したね!ってわかるのではないかと思います。
しかし、作業療法士って言う職業は、どこまでいっても何が成長なのかわからない。
また、何が技術なのか、わからない。なんだかそんな感覚を、私は今でも持っています。
そして、私は、「作業療法士の世界でとにかく、すごい人になりたい!」と
1年目の時からずっとそういう気持ちを持っていました。
「背を伸ばしたい!」という気持ちがあるのであれば、牛乳を飲むとか、方法はなんとなくわかりますが、
すごい人になりたい!っていうのは、気持ちはあっても、
どのような方法をすればすごい人になれるのか?その答えはなかなか難しいなと思います。
作業療法士の世界ですごい人になるにはどうしたらいいんだろう??と、
私は1年目の時から今までずっと考えてきました。
作業療法士になりたての時は、
とりあえず、今の作業療法士界で「すごい!」と言われている人は、いったいどのような経歴を経て、今の立場を築いてきてのであろうか?という疑問を持ちました。
そこで、まず、作業療法士の教科書を書いている先生のプロフィールをかたっぱしから、検証するという事をよくやっていました。
人間作業モデルの山田先生。精神障害と作業療法の山根先生。COPMや作業科学の吉川先生。などなど、
たくさんの先生方の、プロフィールをひたすら読み込んでいたように思います。
そして、はたまた海外のOTの先生の個人史などもよく読みました。
人間作業モデルのGキールホフナー、作業行動理論のマリーライリー、感覚統合療法のジーン・エアーズ などなど。
私は主に彼らが作った理論よりもむしろ、彼らがいかにして自分の理論を作り上げたか?彼らがどんなOT人生を歩んできたのか?に興味がありました。
それは、私がもしかして同じような経歴を歩んでいけば、自分オリジナルの理論を作り上げ、作業療法士界ですごい人になれるのではないか??
と思っていました。
私は、この行動を昔から今までずっと行っているのですが、まだ成果のほどはわかりません。
最近はOT以外の人のプロフィールにも興味を持つようになりました。
いろいろな心理療法の創始者。ボディーワークの創始者。宗教者。政治家。などなど
いろいろな人のプロフィールを読んでわかった事は、
人生の中で必ず「自分はこれだ!」と決める瞬間があるという事です。
「自分はこれで行く!自分は人生これにかける」そんな時です。
自分はこれからどうなるか、まだわかりませんが、そんな事を考えると人生ワクワクします。