私が、2ヶ月間指導をした作業療法士の臨床実習生が今週で終わりになります。
よくがんばる子で、この2ヶ月間で、かなり成長したなあと、感心しています。
最初は、結構緊張している様子もあり、なかなか患者さんに話しかけるのもためらっていた様子だったのに、
2ヶ月経つうちに、患者さんとのコミュニケーションは順調になって、患者さんの笑顔もたくさん引き出せるようになるし、
OT顔負けの様子で、プログラムもまわせるようになるし、
見学実習生や評価実習生のフォローなど、後輩の面倒もみれるようになるし、
非常に頼もしく成長してくれました。
彼女に限らず、学生さんは臨床実習の2ヶ月間でかなり成長をします!
さて、ここで、我々臨床家はどうでしょう?
私は、この臨床実習生を指導していた2ヶ月間、自分も彼女と同じくらいの伸び率で、成長できたのだろうか??
はたとそのような事を考えます。
私も、自分の事を振り替えてみると、臨床実習の時は、かなり濃い2ヶ月間だったように思います。
何もかも始めてだらけ、見ること聞く事、感じること、すべてが勉強です。
毎日が驚きと発見の連続だったように思います。
それから、臨床に出てから1年目もそうでした。
始めて臨床に出てみて、学校で習った事と、実際に働く事の違い。社会人としての姿勢。いろんな事を学びました。
しかし、その経験も1年、2年、3年・・・ 経験を重ねていくうちに、
だんだん、自分にとって初めての経験。 初めて聞いた話。 初めて見たもの。
など、そういった新鮮な体験は少なくっていきます。
そして、6年目になった今。実習生をとってみて、思うのです。
今自分は、この学生さんと同じように、同じような比率で、
成長する事が出来ているのだろうか???
なぜ、そう思うか?
それは、見学実習生と臨床実習生では、経験が3年違う分、
全然態度も、考え方も、話し方も、全然違うのが一目瞭然であるが、
作業療法士のベテランになると、3年のキャリアの違いがあったとしても、あまり違いが、わからないからである。
つまり、臨床経験40年目と臨床経験43年目では、それほど目に見えてわかる違いあるとは、思えないという事である。
ここで、私は、一つの図が頭に思い浮かびました。
こんな図です。
私の頭の中にふっと浮かんだ図なのですが、実習生や、OT1年目の頃は、
ガンガン成長していきますが、経験が増えて、ベテランになるにつれて、だんだん成長率が少なくなってしまうのではないか?
という図です。
そんな事をふと、思いまして、自分は、そんなの嫌だ!って思いました(笑)!!
自分は、何年経験を積んでも、
学生さんみたいに、何でも新鮮な気持ちで取り組んで、いくつになってもどんどん成長し続ける自分でありたいな!とそんな風に思ったのでした。
とにかく、今回の臨床実習指導はいい経験をさせていただきました。
学生さんありがとう☆