人の意欲を引き出すバックトラッキング | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

仕事を楽しむ☆作業療法士のブログ-110805_2008~01.jpg

NLPのスキルにバックトラッキングというものがあります。



人の話を聞いて、その話をオウム返しのようにその人に返すという手法です。


例えば、
「今日はいい天気ですね~」

と言われたら、「そうですね~いい天気ですね~」
というように返します。

こういう事をする事で、相手に話を聞いていますよ。というメッセージを送り、相手に安心感を与えます。





そのバックトラッキングを使った例を一つ。


昨日、ある患者さんが「いや~俺ももう90になるから、目がよく見えないんだよ~」とちょっと残念そうに語っていました。



私は、「えっ90なんですか!!」

と彼の90歳っていう所をバックトラッキングして、返した所。


「そうなんだよ!!」と言って急に自慢そうな表情になり、生き生きとしはじめました。



きっと彼にとっては、90歳というのは一つのステータスで誇らしい事だったのでしょう。

もしここで、「そうですか!目が見えにくいんですね。」と目が見えにくい事をバックトラッキングしてたら、
ここまで生き生きとした反応は引き出せなかったと思います。



このようにバックトラッキングは、一瞬で相手の意欲を引き出せる場合があります。


クライアントが大切にしている事、価値をおいている言葉など、見つけて、バックトラッキング出来れば、それだけで人の意欲を引き出せる。

そんな体験でした。