今日の予定は、脳神経外科に検査結果を聞きに行き、あずさ(犬)の病院で犬用の心臓の薬をもらい、午後から私の歯医者。
用事が全て病院というのも呆れるが、たった3件の予定をこなすのに苦労する。
現場で働く作業員の1人がコロナに感染し、同僚の1人がインフルエンザに感染した。
こんなにくたびれてるのに、何にも感染しない私は何?
ある意味呆れる。
伊藤比呂美の新刊「森林通信」がなかなか読み終わらない。
横書きのせいだろうか?
何度も何度も読み直さなければ頭に入らない。
彼女の作品で、こんなことは初めてです。
本の中に「リルケ」と「ニーチェ」に関する文章が出てきた。
中学生の頃夢中になって読んだっけ。
リルケの詩は暗誦できるぐらい読んだはず。「ツァラトゥストラはかく語りき」は、図書館仲間のこだまくんとこの本について何時間も語り合った。
はずなのに、何も思い出せない。
何一つ思い出せない。
そりゃそうだ。
あの頃の読書はタバコと一緒。
大人になりたくて。
大人に思われたくて。
タバコふかす代わりに読んでただけだから。
67歳の今。
歳は食ったが大人にはなれなかった。
でも、大人のふりをする必要も、他人から大人に見えると言われる必要も無くなって、ケツ掻きながらくだらないDVDを観て大笑いする日々に、ほんの少しの悔いを感じつつ土曜日終了。