―歩けー
老化の進行に個人差はあっても若返ることない。
「老化は足から」という。実はからだの筋肉の60%が脚に集まっているからだ。20歳代と60歳代の筋肉の衰えを調べると、腕力・握力・背筋力は30%の低下が見られるが、なんと脚力は60%も衰えてしまう。
しかし、運動による作用を総合的に考えると、老化の速度を遅らすことができる。運動は筋力をつけたり、体脂肪を減らしたり、血圧や血糖値、血中のコレステロールを下げたり、心肺機能や免疫機能を向上させる。つまり、活力年齢が若いということになる。
活力年齢とは年齢より若く見えたり、高齢にもかかわらず驚くほど体力のある人がいる。老化の進み方は、人それぞれで、暦年齢以外に老化を表す指標が必要となり、それが活力年齢なのだ。脂肪量、血圧、コレステロール、肺機能、敏捷性、平衡性などの要素から算出する。活力年齢が低いほど若々しい。
データによると虚血性心疾患、高血圧などの循環器系疾患の人間の活力年齢は、暦年齢よりも約7~10歳も高くなっている。一方ジョギングなどを習慣化している人は、活力年齢が10歳ほど若い。
運動を続けている高齢者や有病者は次のように言う。「足腰が弱ると終わりですよ」。そして、歩くことを心がけていると次のような効果が現れる。
1.以前より余裕を持って買い物ができる(全身持久力体力の向上)。
2.自転車に荷物を積んで楽にはしれる(筋力、平衡性の向上)。
3.布団の上げ下ろしが楽にできる(筋力、調整力の向上)。
4.入浴で背中が楽に洗える(関節の柔軟性の向上)。
歩く以外に、自宅で簡単にできる運動は次のようなものがある。
心がければ誰でもどこでも実行できる。要はやる気の問題だ。
1.腕立て伏せ(ひざをついた状態で行う)
2.腹筋運動(背中を持ち上げないでヘソをのぞきこむ)
3.ひざ屈伸(大腿部の強化)
4.踏み台昇降運動(下腿部、大腿部の強化)
5.ラジオ体操
6.ストレッチ運動
手足の運動を規則的にし、刺激のある環境で、頭を使って生活していれば、年をとって
も脳細胞は増える。
さらになわ飛びの健康効果も見逃せない。
なわ跳びはリンパ管を活性化させるのに有益な運動で冷え性にも効果がある。
なわ飛びの振動→リンパ管が活性化→肌荒れ、むくみに効果的で手首足首をよく動かすため血行がよくなり冷え性を改善する。
なわ飛びの衝撃により骨粗しょう症を予防、骨まで強くなる。
リズミカルに飛ぶことで脳が活発になる。
睡眠も歩くことで影響を受ける。睡眠の種類は身体の睡眠、レム睡眠と脳の睡眠、ノンレム睡眠に分けられる。このうちレム睡眠は脳の成長に不可欠とされている。レム睡眠は老化の進行に合わせて減少するが、歩くことで防ぐことができる。
転倒の危険チェック
・立ったまま靴下を脱ぐことができるか?
・立ったままズボンを履くことができるか?
理想的な歩き方は次のとおりである。
・かかとから足を床に下ろす。(つま先がしっかり上を向きつまず
きにくくなる)
・後ろ足でしっかり蹴る。(足が高く上がり歩幅が広がる)
・腕を振って歩く。(上半身のバランスがよくふらつかない)
以上のように足が丈夫になれば、全身の血流が良くなり健康維持には薬や医者もかなわない。
1才過ぎから歩き出す人間は、生涯に約11万km歩く。ほぼ地球を3周する距離に匹敵する。足は人間の最高の交通機能である。最近は車社会になってその機能はドンドン低下している。
現代人は運動で一日200Kカロリーを消費するのが理想。目安は10分間に約800m歩くウオーキングで50分、水泳で90分、テニスで28分だ。準備も要らず、身体に急激な負担の少ないウオーキングがお勧めになる。
車に依存しないで歩くことを日常的に心がけて、健康な生活を送りたい。





