―生活にリズムをつけるー
毎日、定時出勤の生活から日々是好日の生活になると惰性的な毎日になる。
老後の定年を迎えると収入が減るのはもちろん、それまでのような他人とのかかわりもなくなってしまい、人間関係が希薄になってしまう。これまで社会に出て働いていた人は、老後の定年後に突然時間を持て余してしまうケースが多くなる。
例えば、スポーツ含めて習い事などで自分自身の教養を高めたり、いろいろな社会活動に参加して、新しい仲間と知り合い、交流したり、社会的な役割を果たすのもいいと思う。
定年後には、自分の生きがいを見つけて、たくさんの人と接することが豊かな老後につながる。
定年後の家庭における考え方を整理すると次のようになる。
①妻は、その日の来ることを、戦々恐々としていることを知れ。
②定年後、妻とゆっくり旅行などして過ごそうと思うな。
③妻は24時間、家のなかにいられることを、もっとも嫌っている。
④家庭内のことに口出しするな。
⑤炊事、洗濯など家事全般、妻がするのは当然と思うな。
⑥夫の現役時代に妻がつくりあげた、付き合いに口出しするな。
⑦一畳でもよいから、家のなかに自分だけの居場所を確保せよ。
⑧街の図書館、公園、書店、公民館など家の外に、定番の自分の外出先をみつけよ。
⑨妻の食べ歩き、趣味などには一切ふれるな。
⑩妻の愚痴は音楽を聴くごとくに、聞き上手になれ。
これらを努力することで妻と自分の生活リズムが交差しない。
1940年代初めに、身体には生体リズムというものがあることが解った。私達の行動、睡眠、内分泌(ホルモン)、自律神経などの日内変動は、生体時計のリズムによって調節されている。
1日の規則正しい生活のリズムをコントロールしているのは、視床下部にある「視交差上核」という体内時計なそうだ。体内時計は約25時間周期で、目に入る光などによって私たちの生活のリズムを二四時間周期に調節している。だから、ほぼ同じ時間に起きて、夜12時前に床につく規則正しい生活を送っていると、眠るべき時間に自然に眠くなってくる。
それとは逆に、仕事が忙しくて眠りにつく時間がまちまちで、睡眠不足を休日の寝だめで取り返そうとすると体内時計が乱れてしまい、眠るべき時間になかなか寝つけなくなり、それが悪循環を招くことになる。
また、睡眠にはメラトニンというホルモンが深く関わっている。
朝日が出て明るくなると、メラトニンの分泌が抑えられて「起きろ」という合図が脳に送られる。逆に暗くなるとメラトニンの分泌が盛んになり、脳が眠りのモードに入る。昼間に太陽の光を浴びないと、夜になってメラトニンが十分に分泌されず睡眠のリズムが乱れて、質の高い睡眠がとれなくなってしまうといわれている。
例えば、
・夕食後にお風呂だったリズムを食事前に変える。
・大好きな深夜にかかるテレビ番組があっても録画する。
・寝る前に歯磨きだったリズムを食後にする。
・寝る前に洗濯を済ませている家庭では、それを翌朝にする。
・長かった晩酌をやめて、みんなと一緒に「ごちそうさま」と言う。
・寝かしつけるのではなく、みんなで一緒に寝てしまう。
21世紀は環境の時代と言われているが、そんな大げさなレベルでなくても健康的な生活リズムを作れれば、環境に配慮した生活にもなる。
“早起きは三文の得”と言った先輩たちの「得」とは健康維持だったり、環境配慮だった。



