「許さない」覚悟

芸術セラピストの楓子です☆

突然ですが、

あなたには

「許せない人」

はいますか？

私には、います。

とある事件の犯人が、私はずーーっと許せません。

理由は、

自分の心をとてつもなく傷付けられたから

です。

そんな訳で、今日の内容は結構ヘビーかと思います。
ご了承くださいね。

さて、この

「許せない」

という言葉に、あなたはどう思うでしょうか？

私は、心理学やスピリチュアルを、結構色々勉強してきましたが、

メンタルを扱う世界では、

許せない＝執着
許す＝愛

というふうに、よく言われます。

また、

被害者も加害者も、一緒

とも。

・・・でも私は、どんなにスピリチュアルを学んでも、

どんなに心理学を学んでも、

犯人を許せなかったし、

それ以上に、学べば学ぶほど、

許せず、そしてこの過去に囚われる自分を責めて来ました。

・・・でも、実はこれに悩まされているのは、私だけではないなと感じます。

例えば、家族。

家族に心を傷つけられた思い出に、トラウマを抱えている人は、

「許せない」という気持ちを肉親に持つことに対し、
罪悪感を抱く方が多いです。

いくら傷つけられたとしても、

家族だから。

家族は愛すべき対象なはずだから。

許せない自分が悪いんだ。

・・・そんなふうに仰る方、いらっしゃいます。

私の場合は、その対象は家族以外の人間ですが、

それでも、これまで何度も何度も思った。

「過去を乗り越えられない私が悪い」
「許せない私が悪い」
「許さないと成長出来ない」

でも、今日久し振りに、昔からお世話になっているカウンセラーさんの元へ行って、
このことを泣きながら話した時に、気付いたことがありました。

「許せない」と思うのは、

本当は許したくないのに

「許さなきゃ！」と頭で考え過ぎて、
自分の本来の感情を曲げているからなるんだなと。

つまりは、本来の感情を押し殺して、

わざとポジティブな方向へ書き換えようとしているから、苦しいんだなって。

そして、自分の気持ちと向き合って正直になった時に、
ふとこんな言葉が浮かびました。

『許さない覚悟』を決めよう

「許せない」じゃなく

「許さない」。

「許せない」は、自分の気持ちを抑えきれない・・・というニュアンスがあります。

でも、「許さない」は、自分でその感情に腹をくくっています。

私は、そもそもその犯人のことを、絶対に許したくないのでした。

でも、許すということが、人間にとってとても崇高なことであり、

許すことが、オトナになることであると、私はどこかで思っていたのです（もうとっくにオトナの年齢だけど（笑））。

だけど、そう思う度に、心の中にいるインナーチャイルド【幼い時に心の傷を抱えた時の自分自身】が、

「ふざけんなよ！相手を許そうと思うのは、私を捨てていることと一緒だ！」

と、怒り狂っていました。

いや、そうだよねー。

許したくないのに、許そうと演技するとかって、

どれだけ自分の心を潰していたんだよと。

本当にすまんかった。

そんな訳で、私は『許さないこと』に決めました。

そして私は、その許せない対象が家族である人や、
数十年経っても、誰かを許せないことに罪悪感を持っている人、

そして、何より自分自身を誰より責めてしまう人の

絶対味方でいよう

と思いました。

これまでもそのスタンスでいましたが、
より一層その気持ちが強くなりました。

そもそも、自分の傷ついた気持ちを認めてあげないと、
相手を許すなんてことは、一生無理なわけです。

『許す』という感情は

自分の心に本当に納得がいくようになってから、
自然にわきあがってくる感情なはずです。

まずは、自分の気持ちに正直になること。

私がセラピーでサポートしたいのは、紛れもなくここです。

なんだか改めて、初心に返ったなと思いました。

許せない自分を責める前に、
許せない自分の気持ちを大切にしよう

一番大事なのは、ありのままのココロの自分に気付くこと。