*面倒臭い人向けの要約
クレヨンしんちゃんは詳しく知らないけど面倒だから映画好きが名作だけつまみ食いしたいってなら
オトナ帝国の逆襲、アッパレ戦国大合戦、逆襲のロボとーちゃんの三作だけ見れば良い
多少クレヨンしんちゃんに興味があり、面白い作品は大体網羅したい場合
上に加えて雲黒斎の野望、ヘンダーランド、ブタのヒヅメ、嵐を呼ぶジャングル、カスカベボーイズ、爆睡!ユメミーワールド大突撃、激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者、謎メキ!花の天カス学園を抑えておけばOK
上が多すぎるってならヘンダーランド、ジャングル、ユメミー、天カスの4つだけ
***以下、シリーズ全部見た感想と評価
・アクション仮面VSハイグレ魔王 ★★★★☆
記念すべき第一作、見たのがキッズ時代なのでもう殆ど覚えてないがチェイスシーンなど面白い箇所はそこそこある
漫画でほぼ同じプロットで見れるのもあり、面倒なら漫画で済ませるのもあり
話的にはまあ普通の劇場版アニメという感じで見るものはあんまりない
・ブリブリ王国の秘宝 ★★★☆☆
インディ・ジョーンズとかの雰囲気を取り込んだ作品
つまらなくはないが予想できる話なので子供なら見れるが今から大人が見るには退屈な作品
こちらも漫画でほぼ同じプロットの話が見れるので済ませるならそれでもよい
・雲黒斎の野望 ★★★★☆
個人的には星5を上げたい名作
戦国大合戦の方に評価を奪われてるがこっちも殺陣や戦国描写などはかなりマニアックに仕上がっている
前半の戦国シーンと後半のタイムパラドックスの脈絡の無さが作品の売りであり魅力であり欠点
やりたいこと詰め込みまくったバラエティが好きなら名作で、駄目なら駄作
漫画の原作では雲黒斎が最後まで雲黒斎であり、映画とは終盤がまるで別物だがこちらの方が話としては一本筋が通っている
映画の詰め込み方と原作のプロットの通し方どちらが好きかは好みが分かれやすい
・ヘンダーランドの大冒険 ★★★★★
初期クレヨンしんちゃんの傑作、ホラー冒険感動ギャグ全部詰め込まれている
中盤までのホラーや不思議体験と後半のギャグ、そして最後のしんみり回収と隙がない
好きな作品だが大体みんな好きって言ってるので個別に言うことはない、重箱の隅を突く要素もないし
------ここまで本郷みつる作品------
・暗黒タマタマ大追跡 ★★★☆☆
監督が本郷氏から原氏に変わった後の第一作であり、ここから前期後半に入る
面白いといえば面白いのだが、雲黒斎やヘンダーランドにあったパワーに関してはちょっと不足気味
何というかオチも含めてブリブリ王国の雰囲気を感じる作品で、まあ普通だよねってことで星3だが4ぐらいはあってもいいかも
・電撃!ブタのヒヅメ大作戦 ★★★★☆
ぶりぶりざえもんに焦点を置いた作品で、ラストのシーンなどでしんみり来ることも多い
作品としては見たのがだいぶ前だけあってネットの評価ほどにはそんなに好きじゃない
辛口だけどそれでも暗黒期や後期作の並よりはずっと面白いのは本当
・温泉わくわく大決戦 ★★★☆☆
原監督作品では一番微妙に感じた作品で、前半何があったか全く覚えてないので改めて見直した
前半~中盤に掛けてなんか盛り上がらない展開が続いてロボットが出てきてからも主役が蚊帳の外で
中盤以降盛り上がり始めて終盤何か上手く纏めて微妙さを感じさせない面白い映画だが
それでも冷静になるとエヴァパロの地球温泉化計画や幹部など回収し来てない要素があり後期作みたいな無駄を感じた作品
でも改めて見直してみたら記憶より面白かったので星2じゃなくて星3
・嵐を呼ぶジャングル ★★★★☆
ここから登場キャラの超人化やかすかべ防衛隊がメインでの出番が増えるようになる
パラダイスキングvsアクション仮面の見ごたえあるバトルシーンやジャングルのギャグなど見どころは多い
終わり方も中々いいが、途中中弛みみたいなのを感じたのでまあ星4
ヒーロー物が好きならもっと評価上がるかもねってのと、改めて見直したら評価変わるかも
・オトナ帝国の逆襲 ★★★★★
映画クレヨンしんちゃんの枠を超えてシリーズの評価を上げた傑作
ノスタルジーという普遍的なテーマを扱い、劇場を涙に誘った例の名シーンとか
とにかく見どころが多く映画マニア向けの作品に仕上がってる
クレヨンしんちゃんとしての纏め方も次回作の戦国大合戦よりはきちんとまとめてるが
カタルシスがあまりないのでそこを気にするかどうかで評価は多少変わる、クレしん感動路線の先駆け
・アッパレ戦国大合戦 ★★★★☆
オトナ帝国で上げた評価を不動のものとした名作、戦国の大合戦描写のガチっぷりで良く上がる
クレヨンしんちゃんらしいギャグシーンもあるのだが、野原一家が蚊帳の外になりがちなプロットであり
クレヨンしんちゃんじゃなくていいのでは?となったのがalwaysなのでそういうところで評価が分かれる
クレヨンしんちゃん何か求めてなくて面白い映画見たいんだよってなら星5で良い
------ここまで原恵一作品------
・栄光のヤキニクロード ★★★☆☆
水島努作品第一作、アッパレ戦国大合戦から続いた感動路線を一旦ぶった切ってギャグに全振りしている
ギャグは笑えるカットが多くえげつない描写も多いが、そういうところを許せるならもうちょい評価が上がる
勢いで押し切ってるのかプロットはガバ寄りで無駄が増えて終盤余計な主張があるのが今後の問題作に共通しているため
後期作を見てからこっち見るとそこまで感じないと思うかも
・夕陽のカスカベボーイズ ★★★★☆
水島監督最終作、かすかべ防衛隊がメインで活躍する映画の第一弾にして大体のパターンを作った最後の映画
ヒロインのつばきちゃん周りでぽっかりと空いた喪失感や終盤のカタルシスなど、終盤の盛り上がりは随一
中盤までのストレス溜まるシーンを許容できれば個人的には星5作品
------ここまで水島努作品、以下ムトウユージ他暗黒期------
・3分ポッキリ大進撃 ★★☆☆☆
ムトウユージ一作目にしてTV版の60分スペシャル回を映画にしちゃったって作品
ストーリーらしいストーリーはあんまりなくクレヨンしんちゃんで暇をつぶしたいならまあ見れる
映画としてみた場合は面白くないため、以後暗黒期と呼ばれることになる
・踊れ!アミーゴ! ★★☆☆☆
ムトウユージ三部作の二作目にして名作になりそこねた怪作
前半のガチホラーパート部分は傑作なのだが、アミーゴ鈴木が出てきてアミーゴやサンバを回収し始めてから
そのくだらなさをクレヨンしんちゃんらしさと取るか、プロット破壊と感じるかで評価が変わる
最初60分は名作なのだがラスト30分で評価を半減させたが、ムトウユージ作品ではこれが一番面白いし見どころがある
・歌うケツだけ爆弾! ★☆☆☆☆
ムトウユージ監督最終作、シロがメインの唯一の作品
なんていうか無理やり感動路線に振った感じがして好きじゃない
纏め方は三作の中で最も無難だがそれだけにもう見たいと思えないという意味ではこれが一番の駄作だった
・金矛の勇者 ★★☆☆☆
本郷みつる復帰作、劣化ヘンダーランドというのは言い得て妙
途中までは面白くなりそうでクレヨンしんちゃんらしからぬマタ・タミへの評価とか
ラストバトルでホラーに振る辺りの微妙感とかで何というか締まらない感じだった
面白くなりそうで要素をうまく使いきれてないのは花嫁に通じるものがある
・オタケベ!カスカベ野生王国 ★★☆☆☆
監督はしぎのあきら、ここから監督が結構変わるようになるので特筆しない
環境保護団体への風刺とかの要素があるが、肝心の解決への落とし方がイマイチ
暗黒期と呼ばれる作品の中ではまだ見れる方で星2.5~3は上げてもいいし暇つぶしにはなる程度には面白かった
・嵐を呼ぶオラの花嫁 ★★☆☆☆
未来のキャラクターという高級素材をイマイチな調理にした結果食えるけどイマイチって作品
クレヨンしんちゃん好きにはワクワクさせられる導入から入って中盤~後半で要素をきちんと使い切れず
ラストはまあまあ綺麗にまとめたものの、何というかもうちょっと上手くやれただろってツッコミが残った作品
でもネタがネタだけにかなり面白く見れるのは確か、クレヨンしんちゃん好きなら星3
・黄金のスパイ大作戦 ★★★☆☆
暗黒期の中で個人的に一番見れた作品
ヒロインのレモンちゃんとレモンちゃん一家の心変わりをどう見るかって所を除けば
007他の往年のスパイ映画のパロディにくだらないがやってることはえげつない悪役など一通りの要素は抑えているし
オチに向けての話もそこそこ綺麗に纏めてるのでパワーは足りないもののきちんと作品として纏めてて個人的には好きである
・オラと宇宙のプリンセス ★☆☆☆☆
普段は空気なひまわりが主役の作品
何というか全体的にカタルシスがなくオチの付け方も微妙であり、楽しめないというのも妥当な感じだった
野原ひまわりにフォーカスを当てた以外これと言って見るものがなく
シリーズ全部網羅したいマニアがケツだけ爆弾とセットで流し見するみたいな作品でおすすめできない
------ここまで暗黒期、以後は後期シリーズまたは復活期------
・バカうまっ!B級グルメサバイバル!! ★★★☆☆
映画クレヨンしんちゃん復活期の始まりと言われる作品
最初から最後までA級vsB級で纏めたりサバイバル要素を入れたりとそこそこ上手く纏めている
ただしそこまで割と迷走しているのでそこを許容できるかってところがあり、そんなところもB級映画っぽい
・逆襲のロボとーちゃん ★★★★★
オトナ帝国の逆襲以来久々に賞を取った作品、今回は野原ひろしが主役
二度と見たくない名作や爽やかバッドエンドとか何度も見るほどエグい要素が理解できてしまう作品
後期シリーズになってからは未回収要素や蛇足要素が気になるが、ロボとーちゃんはちちゆれ同盟の結末以外が気になるぐらいで
後はえげつないながら作品のテーマはきちんと纏めているのでガバをパワーで押し切るタイプの作品
ガバが気になる場合星4になるかも
・オラの引越し物語 サボテン大襲撃 ★★★★☆
一本の映画だがオラの引越し物語/サボテン大襲撃という二本の前後編エピソードをくっつけた感じの映画
前半で感動路線を回収しつつ、アミーゴでイマイチだったサバイバルホラーをサボテン大襲撃側がリベンジしたって怪作
二本立ての面白さを感じるなら星5でもいいかなと思える作品
・爆睡!ユメミーワールド大突撃 ★★★★★
個人的にはロボとーちゃんと並ぶ後期シリーズ最高傑作
全てにおいて無駄がなく計算された完成度の高い作品、後半の大和田獏だけガチで滑ってるのが許容できるかしか欠点がない
かすかべ防衛隊、野原家メンバー満遍なく活躍しておりレギュラーキャラのバランス感覚では全作品でもシリーズ最高傑作
・襲来!!宇宙人シリリ ★★★☆☆
E.T的な感じだが中身はロードムービー、ロードムービー的な良さを感じれたので中々楽しめた
子供ひろしや子供みさえのようなレアシーンが見れるのでそういった面白さはある
評価を下げてるのは後半の伏線回収パートで、後期シリーズ特有のグダグダ感が何かしこりの悪さを残す
・爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~ ★★★☆☆
かすかべ防衛隊がメイン側で裏切りおにぎりことマサオくんがメインになった映画だが、それでも結構空気
上映時間の中でカンフーや中華や悪堕ちなどかなり多くのものを詰め込んでいるのだが
最後のオチの付け方に納得が行くかで評価は大きく変わる、オチ次第で星2~4まで変動するので3で
・新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~ ★★☆☆☆
後期シリーズの中では個人的に一番微妙な感じ
みさえ虐めが(精神的な意味で)カスカベボーイスよりえげつなく
出てくるキャラが全体的に酷い奴らで苛つくか笑えるかの評価が分かれやすい
後はインディ・ジョーンズ的な作風がもう流石にお腹いっぱい的な所があるので
・激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 ★★★★☆
ぶりぶりざえもんが久々に声付きで活躍する記念作
雲黒斎の野望にも似た雰囲気のロードムービー感や意外とエグいラクガキングダム進行など面白い要素はあるのだが
オチに入るまでの人の闇とかイマイチに終わったラクガキングダム敵キャラ戦とかを上手く消化してたら最高傑作も行けたが
最高傑作になりそこねたがそれでもオチは上手く出来てるんで星4
・謎メキ!花の天カス学園 ★★★★☆
推理とディストピアと友情を一通り取り揃えた変化球な傑作、こちらもかすかべ防衛隊がメインで風間くんがもう一人の主役
推理パートもかなりくだらないが伏線回収も含めて謎はきっちり解かれており
風間くんとの友情やラストバトル等無駄がない作風はユメミーワールドに通じる
評価も非常に高くこちらも星5を付けてもいいのだが、スケールが小さいのと野原一家が終盤のちょい役なので星4
・もののけニンジャ珍風伝 ★★★☆☆
しんのすけの出生の秘密に迫るという謎から始まるが大体想定通りのオチに落ちる話
全体的にそこそこ綺麗に纏めているが導入部が強引でちよめを許せるかみたいなところと
諸悪の根源の棟梁への締め方が雑なのでこれでええんかってとこあるので星3
・超能力大決戦 ?とべとべ手巻き寿司? ★★☆☆☆
3DCGになったが違和感を感じさせないという意味で映像的には見どころが多い作品
中盤までの展開はかなり面白いのだが、終盤の令和てんぷく団の使い方がとにかく雑で
オチも元ネタになった原作より纏め方が微妙なのと、非理谷をラスボスにしたのは制作が力尽きた感を感じたのでイマイチ
EDまで含めてそこそこ見れるし楽しめたがってとこ
------ここまで2023年全部までのクレヨンしんちゃん、以後の未公開作品は暇ができたら見る------
・恐竜(2024)
よほどの傑作じゃなかったら見ないと思う、ニンジャ亜種的な感じがした