(24/3/6初出)

このMVがあまりにも好きなので、次のまとめ記事から「誰にもバレずに」の部分を抜き出して改めて掲載しました。

 

 

16th c/w「誰にもバレずに」監督:佐伯雄一郎 <君と私の歌、祝祭、お姫様にしてよ!、Kiara Tiara、ラブロケ、狂想カタストロフィ>    24/3/4予告なく(誰にもバレずに)up  

シネスコサイズ、舞香C

 

※白(室内、舞台/客席)と黒(森、夜/昼)の衣装を対比したシアトリカル[演劇的]なMV & 楽曲。カップリングを超えたカップリング曲。僕目線でネガティブな心の内を歌うイコラブには珍しい歌詞であり、「劇団イコラブ」の一演目のようでもある。スポットライトは女優・アイドル・芸能界を連想させると共に一般社会での成功・評価の比喩でもあり、多義的で詩的な世界といえる。

 

「アイドルが大好きだった私が、

アイドルになることができなかった世界があったら

私はアイドルを真っ直ぐ好きでいられるのかなあ

と考えながら、書きました。

輝いてる人みてるのって辛いですよねーー

でもその気持ちはきっとみんな持っているはずーー」

(指原莉乃Instagramストーリーズ24/3/6 16時半頃)

 

※「体調不良のため、音嶋莉沙はダンスシーンに参加しておりません」とMV概要欄に注記あり。

 

(追記)

メンバーがステージ(演者側)と客席(それを見る側)の両側にいること、そのステージにも光(スポットライト)と闇(その外側)があり二重の入れ子になっていること、メンバーの表情がいつになく虚ろな表情に見えること、リップシーンがいつものように笑顔のカメラ目線でなく訴えかけるようなまなざしで目を逸らせたり目線を送るなど、通常のMVと違う点がいろいろあります。

 

ロングスカート(ワンピースドレス)でのダンスシーンは「好きって、言えなかった」や「君の第3ボタン」でも見られるが、イコラブでは珍しいのではないか。とくに主人公となる舞香が孤立して(ダンスの輪からはずれ)ほとんど踊っていないのは特徴的。

 

3/13の「=LOVE 16th Single『呪って呪って』リリース記念生配信」(イコノイジョイch/ アーカイヴあり)で山本杏奈は、イコラブはスポットライトに誰かを押して入れるようなグループだけど「誰バレ」のMVでは普段の(リアルな)自分たちとは反対の「MVでしか見れない姿」で「作品として見ていただけたら」と話していました。

 

今回わりとフィーチャーされているしょこちゃんがSHOWROOMで「歌詞をよく読んでほしい。歌詞を改めて読んでほしいですね。歌詞がね、本当に心に刺さる楽曲になっています」と言っていたので、歌詞全文を以下に引用します。

さなつん(沙夏)はインスタに「特に2番の歌詞がグサッときます」と投稿。

2番には「その一連で僕はホッと息をする」とか「自意識は既にネジを持ってない」「純粋な愛 追い出され 単純なハイエナが奪う」そして「空に向かった誰かが影を作った  誰1人 気付いてないから  僕が宙で空回りだ」といった謎めいた引っかかりある個所が多い。

 

 

「誰にもバレずに」

作詞:指原莉乃 

作曲・編曲:水流(つる)雄一朗 (「桜の咲く音がした」)

 

スポットライトは狭くて

ただ1人を照らすだけだ

誰かが入れば誰か追い出されて

 

月は闇夜を照らすのに

太陽が追い出して行く

雨が少し前に止んだのは

 

きっとまた晴れが来ちゃって

霧は出番を待ち焦がれる

拍手喝采のステージは遠い

何かやれる事 求め彷徨う

 

僕なんて(僕なんて)

要らないよ(要らないよ)

逃げる場所もない

本当は(本当は)

僕だって(僕だって)

夢の先がいい

寸前でちょっと転んだら

存在はふと消え去ってた

そっちは(そっちは)

いいよね(いいよね)

狭い世界を恨む

バレないように

 

バレないように

 

また1人を褒めるように

他の誰かを傷付けて

その一連で僕はホッと息をする

 

白く光った液晶から

邪魔くさい正論メッセージ

自意識は既にネジを持ってない

此処で泣いてるって気付いて欲しい

 

頑張って(頑張って)

生きたって(生きたって)

人混みに溺れ

本当は(本当は)

僕だって(僕だって)

夢に生きたい

純粋な愛 追い出され

単純なハイエナが奪う

空の(空の)

色だって(色だって)

見えない自分恨む

バレないように

 

まだ成し遂げてない

まだ成し遂げてない

まだ何もしてないんだ 僕だけ

誰かに認められたい

出来ない 何処か物足りない

空に向かった誰かが影を作った

誰1人 気付いてないから

僕が宙で空回りだ

 

本当は心で まだ信じて叫ぶ

此処じゃないなら もっと飛べるはずだ

 

僕なんて(僕なんて)

要らないよ(要らないよ)

逃げる場所もない

本当は(本当は)

僕だって(僕だって)

夢の先がいい

寸前でちょっと転んだら

存在はふと消え去ってた

誰も(誰も)

知らずに(知らずに)

この先も恨んでる

バレないように

 

バレないように

 

(追記)24/4/12に振付のCRE8BOYさん(秋元さんと村田さん?)が下記の振付秘話をYouTubeにアップ、この曲の振付とフォーメーションの意味(舞香、衣織、沙夏の3人がオーディションに落ちて、7人の合格者のダンスの外にいて、舞香は演技に専念するためほとんど踊らない、など)を解説しています。無料ショートver.です。

 

(追記)24/5/22に、いつも楽曲分析をしているバンドマンのCrahsさんが、この曲の歌詞だけを取り上げたトークをアップ。一行ずつくわしく語りながらこの曲の世界を深掘りしています。

 

(追記)24/6/4深夜のフジTV系「キミは=LOVEを愛せるか!!!」#38のオープニングソングとして「誰にもバレずに」のフルコーラスが地上波で初披露されました(佐々木舞香休養前の収録、音嶋莉沙は体調不良で不参加のため9人ver.)

 

 

(TVerは配信終了まで閲覧可)