イコラブ16thシングル「呪って呪って」(24/3/6発売)のセールスデータが出始めました。オリコン初日 2位 157,950枚、ビルボード初動3日間 217,367枚でした。

(初動の数字が低めだったのはタイアップとの関係からか前作から98日(14週)という短いスパンで発売されたためと思われ、ビルボード7週累計で前作を僅かに越えた。)

 

15thシングル「ラストノートしか知らない」(23/11/29発売)はオリコン初日1位183,347枚、ビルボード初動3日間241,079枚、14thシングル「ナツマトペ」(23/7/19発売)はオリコン初日1位151,915枚、ビルボード初動3日間215,438枚でした(いずれも過去最高を更新)。

その後、8週の累計までまとめて歴代シングルの推移を一覧にしました。

 

 

(以下、23/9/13初出記事に加筆・追記)

※元々の記事は8thシングル「青春"サブリミナル"」(20/11/25発売)のリリース前の記事「イコラブCDリリースデータ」です。

 

オリコンのチャートが注目されることが多いので、オリコンの集計を先に掲げますがオリコンは同一人が多くの枚数を店頭購入した場合「補正」するため(1回に3枚まで集計)実際の出荷枚数や販売枚数と大きなずれが生じます。たとえばイコラブだと「あの子コンプレックス」以降、日本レコード協会からプラチナディスク認定(25万枚以上出荷)を受けていますが、オリコンではその数字に達しません。

CD売上ランキングにはオリコン以外にビルボードジャパンがあり、ビルボードの方が補正がないので販売実数に近いと言われます。ただしビルボードは世間的流行を反映するのにストリーミングやダウンロードを重視した「Hot100」という総合音楽チャートをCDシングル売上より重視しています。

またビルボードは週間データのため「初動3日間」という独自のデータがあります。

 

下記はネット上で探せる数字ですが、途中からイコラブファンになった方が初期からの売上推移などをざっと知るための参考データです(個人で控えた数字のため若干の誤差や間違いもありえます)

*「累計」は8週累計公式の売上集計ではなく週間・月間ランキングに出た数字を合算した推計値です最近のイコラブでは12-14週まで数字が出ますが、月間や上半期・年間等の集計でその後の累計がわかった場合は( )内に。

*「青サブ」以降はコロナ禍により「握手会」(全国・個別)を中止、「オンラインお話会」に。「トリガー」から「対面お話会」を一部再開(イコノイジョイ合同お話し会として)。

 

(オリコン売上データ推移)

     =LOVE 僕クリ     手遅れ    Wantyou    ダイリリ     ズルズル   CAMEO     青サブ

発売日  17/9/6    17/12/6      18/5/16      18/10/17      19/4/24     19/10/30  20/4/29→7/8  20/11/25

発売間隔 --   91日   161日    154日    189日   189日  (182→)252日   140日

初日   11,017 31,969    60,266  74,211  93,957   126,687   136,446    59,771 

初週   18,746  40,255 62,930 80,558 99,578   142,949   155,081    100,000

累計   26,640  50,342   83,606  109,470   133,030   167,000   164,000   163,120 

 

   シトロン      5th   あのコン   ビセル      トリガー   ナツマトペ     ラストノート  呪って

発売日  21/8/25     21/12/15     22/5/25     22/9/28     23/2/22      23/7/19      23/11/29      24/3/6

発売間隔  273日*   112日   161日    126日   147日    147日    133日     98日

初日   79,203    95,931   124,975    110,115   132,090   151,915   183,347   157,950

初週   93,905   114,129   147,620   143,938  160,999  179,544  206,596   179,801  

累計  119,628   138,106  176,370   172,025   192,908  211,061   224,265 7w210,529

*「青サブ」と「シトロン」の間に1stアルバムあり、実質105日。  (198,600*) (214,590) (227,852**

 *2023上半期集計   **14週累計(いずれもビルボードも) 

*7th「CAMEO」(個別握手会等は販売済)から10th「The 5th」あたりまでコロナ禍の影響が見られる。

*ノイミーは6th「ズルズル」から8th「青サブ」までc/w参加、「シトロン」からメジャーデビューでお話会はイコラブ単独に。ニアジョイは「あのコン」からお話会参加、12th「ビセル」から14th「ナツマトペ」までc/w参加(ニアジョイはノイミー5th-7thシングルにもc/w参加)。16th「呪って」からc/w2曲体制に。

 

(ビルボード売上データ推移)「青サブ」以降。「あのコン」以降はプラチナディスク。 16w=16週累計

     青サブ(8th)   シトロン      5th     あのコン       ビセル       トリガー     ナツマトペ     ラストノート

      20/11/25     21/8/25     21/12/15     22/5/25     22/9/28      23/2/22     23/7/19      23/11/29

初動3日    90,997   110,894  140,148   177,989  173,360  198,011   215,438   241,079

初 週  125,003   121,508   153,521   191,447  195,863  216,215  239,196   256,835

累 計  162,602   157,161    181,454  238,121  241,893  266,745  287,824   283,249

     (16w213,396)                (10w245,220/ 275,853*/11w296,028/ 289,006**)

 

    呪って 

       24/3/6     

初動3日   217,367

初 週  233,478  

累 計 7w281,467  

 

(参考)イコラブ1stアルバム「全部、内緒。」21/5/12発売(8thと9thシングルの間)

オ リ コ ン週間 43,945枚(1位) 推定累計 54,300枚  ※年間売上76位

ビルボード週間 46,274枚(1位) 推定累計 60,000枚  ※年間売上65位 

 

[付記]ビルボードは(米国本社の方式をもとに)ストリーミング、ダウンロードを重視した「Hot100」ランキングを総合ソングチャートとして流行曲をピックアップします。Hot100の2023年間ランキングを見るとイコラブ・ノイミーはおろか坂道もAKBグループも100位以内に皆無、旧ジャニーズも入らず前年29位だったBE:FIRSTでも96位(K-POPではNewJeansが26位,36位,68位, Le Sserafimが46位,95位など) 。

イコノイをはじめとする女性アイドルも先行配信等を導入していますが、ビルボードHot100やオリコン合算シングル等の推移を見る限りそれがメインでないのは明らか。最近のイコラブ曲のHot100ランキングは、「あのコン」1週4位(8017pt)/2週27位/3週78位、「ビセル」1週2位(7398pt)/2週33位/3週84位、「トリガー」1週4位(6510pt)/2週98位、「ナツマトペ」1週5位(6580pt)で、いずれもそれ以降100位以下。

「ラストノート」は発売前64位/1週3位(6793pt)、「呪って」は発売前44,97位/1週6位(6410pt)。

CDの売上が増えてもポイントが下がるのは、"一定枚数を超えると係数処理を施して反映"するため。CDとデジタルセールスのバランスを取るための係数の変更もある。

 

*ビルボードによる15thシングル売上分析記事(2023/12/10up)

 

*ビルボードによる過去のイコラブCD売上の分析記事(2022/10/9up)

 

 

☆  ☆  ☆

 

イコラブの1stシングル「=LOVE」の初日売上はオリコンで11,017枚、現在とは一桁違っていました。大手人気グループを応援されたことのある方なら驚くような数でした。

(1stシングルtypeAジャケット、夜明け前の=LOVE。typeB,Cと明るくなります)

 

1stは累計売上が3万枚に達しませんでしたが、2ndは初日売上でそれを超えました。3rdも同様でした。数字を見てわかるように、初日、初週、累計ともにリリースごとに確実に右肩上がりで増え、6th「ズルいよ ズルいね」でオリコン初日ランキング1位、ウィークリーランキング1位を初めて獲得しました。当時休養していた髙松瞳が、外から見て「どんどん人気になって、有名になっていく」と感じていた時期です。

 

イコラブは結成時にメジャーデビューが決まっていた恵まれたグループではありますが、一気に売れたわけではありません。一歩一歩実績を積み上げ、楽曲とパフォーマンスの良さ、メンバーの魅力でファンを増やしながら地道にここまで進んできたグループということが、こうした数字の推移からもわかると思います。