(23/11/29初出記事)

9月に行われた「イコノイジョイ大感謝祭」(23/9/12-18, 品川プリンスホテル ステラボール)の中でどうしても見たかった「=LOVE 諸橋沙夏ソロコンサート」はチケットが当たらなかったのですが、イコラブ15thシングル「ラストノートしか知らない」のTypeD(CDはTypeAと同一,c/wは「ドライブ デート 都内」)にブルーレイで収録され、フラゲ日についに見ることができました! しかもメイキングまで付いていました(20分弱、生バンドリハ、当日リハ、舞台裏、お見送りなど)。

 

 

沙夏はかなり初期からソロコンサートが夢で、どんな小さな場所でもいいからやりたいと言ってきました。そのきっかけは2018/1/18にTDCホールで見た「指原莉乃ソロコンサート」でした。このエピソードは沙夏ファンならよく知っている話ですが、今回のコンサート内でも衣装替え中の映像インタビューと後半MCで二度語られています。

(その時招待されたアイドルはイコラブ全員のほか抽選で当たったHKT48メンバー、AKB48メンバー、ラストアイドルのSomeday Somewhere(当時「この恋はトランジット」を作詞・プロデュース)のメンバーと別枠で指原ファンの小澤愛実ちゃんでした。ここでイコラブと愛実ちゃんは初対面していたはず。「僕クリ」のセルフカバーもありイコラブメンバーが反応する顔が円盤のメイキングにたしか入っていました)。

なお今回演出のHARUTANさんは指原ソロコンのバックダンサー(HKTメン)の一人でした(元HKT48の上野遥さん、チームHで指原莉乃のアンダー&振り入れ担当、劇場公演1000回以上出演の記録保持者。現在グランカンパニー所属で、イコラブ、ノイミー、イコノイジョイのコンサートでも振付等でお世話になっています)。

 

その沙夏のソロコンの夢が、コロナ後の声出し解禁の時期にこういう立派な会場で、しかもアコースティックコーナー3曲では生演奏、ダンス曲ではバックダンサー付きで実現するとは、一ファンとしても感無量です。

 

一人だけのコンサートは、歌だけでなく、リハの挨拶もMCも円陣も一人だけで「未知の世界」と言っていましたし「24/7」は一人ではキツいとメイキングで言っていましたが、公演後「超楽しかった、誰になんと言われようと楽しかった」と言っていたので本人も満足できたようです(課題も見つかったと言っていましたが)。

 

 

通常の円盤化ではないのでブックレットとかスタッフクレジットなどありませんし、価格もTypeDのみ高いですが、DVD/BDとしては破格の安さ、しかも2ヶ月半という円盤としてはスピーディな発売です。円盤ディレクターはイコラブの全コンサートDVDを手がける瀬里義治さん(MVでは「BPM170の君へ」「僕のヒロイン」監督)で、画質音質ともにとてもいいです。

 

以下、セトリ(本人が決めて指原Pと相談)を振り返りながら。

 

2023/9/14(木) =LOVE 諸橋沙夏 ソロコンサート @品川プリンスホテル ステラボール

0. Overture(イコラブOvertureに沙夏だけの映像で)

1.  My Voice Is For You(白ブーツにミニスカートの衣装、会場はこの曲から終演まで緑のペンライト一色に) 

2.   しゅきぴ(最初のセリフが言えて大歓声、右のイヤモニが調子が悪いのか外れやすいのか、外していて、後半まで付けたり外したり)

3.   現役アイドルちゅ~(さなつんずとしてバックダンサーお二人が登場)

4.   僕らの制服クリスマス(グレンチェックマフラー使用)

 映像(箱の中身はなんだろな) 

5.   手遅れcaution(バックダンサーのダンスから一人で)黒いレザーの衣装

6.   チョコレートメランコリー(≠ME)(バックダンサーあり)

7.   記憶のどこかで(椅子を使った演出)

8.   24/7(バックダンサーあり)

 映像インタビュー(オーディションの話、ソロコンのきっかけ、等々)今回は「第1弾」とのことなので、ソロコン第2弾も期待できそう

<アコースティック生演奏コーナー> 以下、ドレス風の衣装で

9.   ズルいよ ズルいね(バックコーラスはバンドの方が) 

10. 夏の花は向日葵だけじゃない(欅坂46今泉佑唯ソロ曲,2017)(おそらく沙夏が一番好きな曲の一つで個人SHOWROOMでも聞いたことがある。きちんと歌うのを聞いたのは初めてだが、やはりいい曲)

11. First Love(宇多田ヒカル,1999) (意外な選曲だったが、みんなが知っている曲として選んだらしい。この辺りはシンガー、アーティストの顔だった)

 MC

12. だからとて(スタンドマイクで。ファンとアイドルの想いを歌った曲として) 

13. 青春”サブリミナル”

  MC

14. 宝物はグリーン(ソロコンのための新曲)初披露なのでスクリーンに歌詞

※この楽曲は11/28から配信開始、12/2にMVが公開されました。

15. 探せ ダイヤモンドリリー(ガチ恋口上で盛り上がり、最後にキャノン砲で会場に銀テープ)

本編終了

<アンコール>

EN1.  Oh!Darling(会場内の階段すべてを上がり降りしながら)観客はやはり若い女性が多いことがよくわかる

EN2.  #好きなんだ(AKB48,指原莉乃の最後の総選挙1位曲,2017) 改めていい曲、サインボールをあちこちに投げるがあまり遠くに飛ばない

   MC

EN3.  My Voice Is For You(冒頭よりリラックスしていて、最後は会場の合唱もあって感動的)

 

思った以上にきちんと構成されたコンサートで、とてもいい感動的な初ソロコンでした。

CDには沙夏のアナザージャケットが入っているので(ランダム生写真も沙夏でした)、その裏に「宝物はグリーン」の歌詞を入れてほしかったが贅沢を言えばキリがない。こういう円盤が正式に残り、現場に行けなかった多くのファンが見れただけでも十分喜ばしい。こんな沙夏ファンのリアクションを読みました(Harryさんブログ)。

(追記)15thシングル曲と一緒に「宝物はグリーン」が11/28から配信解禁された。

 

イコラブ楽曲は初期曲は一人でも歌いやすそうだが、「ズルズル」以降は歌割りが複雑化したからか一人で歌うのはむずかしそうにも感じた(息継ぎや音域など)。と同時に、グループだといわば演劇のようだが一人で歌うと一人芝居のような感じで同じ曲(ストーリー)でも語り手や物語がはっきりして、歌の世界の印象が少し変わるということにも気づいた(青サブなど)。

 

ステージで一人でスポットを浴び、輝いている沙夏を見ながら、ふと思い出したのは沙夏は表題曲でもカップリングでも単独センター曲が1曲もない唯一のメンバーだという不思議な事実(Wセンターは2曲)。その代わりにイコラブ最初のソロ曲が与えられ、つねに重要な歌割りがあり、The First Takeにも出ていて、こうしてソロコンも開いてもらえているのだから気にならないが、ときどきなぜだろうと思えることです。

 

(追記)23/12/2夜、イコラブ公式YouTubeチャンネルにてソロコンのための書き下ろし楽曲(沙夏の2曲目のソロ曲)「宝物はグリーン」のMVが公開されました。

さらに同日、イコノイジョイchにてソロコンの密着メイキング(TypeD特典のメイキングとは別ver., 10分30秒)も公開されました。

 

 

こちらの生誕記事(終わりの方)でもソロコンに触れています。