植芝盛平翁の『影をおさえる・陰をうごかす』 | 柳川昌弘先生直伝 二聖二天流柔術憲法 愛知稽古会の武ログ

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動画のように此方が差し出した腕に向かって、対戦相手が態々取りに来るような事は組手ではまずないですが、植芝盛平翁は差し出した腕を相手に取らせることによって

・相手の攻撃技を限定化する(影をおさえる)

・自分にとって都合の良いタイミングで攻撃させる(陰をうごかす)

といった術理を一種の型稽古(演武)として表現しているのだと思います。

 

当流では此方から先に仕掛けて相手の反応(カウンター)を誘い出し、その反応に対応(カウンターへの対カウンター)する変化技を重視しますが植芝盛平翁も同じような術理を重視していたことが動画から見て取れます。

事実、植芝盛平翁は「相手の動きを見るな、相手の技を見るな、相手を見るな」という言葉を残していますが、これはすなわち相手を見るということは、ある意味では後手な訳で、相手の動きを誘導するには、これではいけないからです。

 

余談ですが私は合気道も学びましたが「腕を取られてから対処(後手)するのではなく腕を取らせることによって相手の体勢が崩れるように誘導しながら差し出す(先手)」と常々、指導者は言っておられました。

余談の余談ですが高岡英夫先生も『空手・合気・少林寺ーその徹底比較技術論』(恵雅堂出版)にて合気道は“掴まれた後”ではなく“掴まれそうになる~掴まれると同時”の間を前提条件とした技術体系と分析されております。

 

 

《関連記事》

・空手と合気道
・植芝盛平翁の正中線(面)と“流し”

 

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