読書「アルマジロの手」(宇能鴻一郎)

>先日、宇能鴻一郎の傑作短編集「姫君を喰う話」を読み、宇能鴻一郎作品の虜になってしまいました。

それで、もう1冊あった宇野さんの傑作短編集「アルマジロの手」こちらも読むことに。

↓アルマジロの手(宇能鴻一郎)
期待を裏切らない、傑作集でした。
多様な性癖をとことん突き詰めたような作品集
私が特に印象が強かったのは最後の3編
・蓮根ボーイ
    戦後の混沌の中でたくましく生きた少年の生きざまが鮮やかに感じられる
・鰻池のナルシス
    鰻の生き血を飲む女性、青年のいのちの力、生の残酷さと官能
・魔楽
    江戸時代の男色研究、そしてインドで官能に堕ちた男の物語
人間の性、生を鮮やかに描いた強烈な短編作品集でした。