怖い話を求めて「脳髄工場」(小林泰三)
>小林泰三さんの作品は怖い話を求めている私にピッタリ。今回の文庫本タイトルは「脳髄工場」、これだけでもなんとなく怖いです。
さて今回の作品集は、表題作の脳髄工場含め11作品収録されてました。
では脳髄工場といくつかご紹介。
·「脳髄工場」
最初は犯罪者への装着から始まったが、ほとんどの人が人工脳髄を装着するようになった社会。犯罪はもとより争いもなくなった。多くは幼い頃に装着するが、少年もついに装着決心して脳髄工場へ。そこで彼が見たものは…
怖いですね。未来を知ってしまっている自分
·「声」
拾った携帯電話、そこから聞こえてきたのは1週間先の自分からの指示。最初は無視したが、指示に従い巨万の富を得た。ある時、王子との出会いを逃した彼女は1週間前の自分に電話。
どうやら私はチャンスをつかんだらしい…消えゆく意識の中で。
怖いですね。過去を変えてはいけません。
「C市」、「綺麗な子」
両作品とも、人類の行く末を描いた作品。残念ながら人類の繁栄は永遠ではないかも。
最近、加速的なAIの進歩を危惧する声がありますが、まさにそんな未来が描かれています。これまでSFと思っていた世界が、だんだん生々しくなってきました。これ以上の怖さはないかも。
