日本海洋掘削 [1606] | ひかこのブログ

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新聞の「政府委託のメタンハイドレート開発へ日本海洋掘削が参画」という記事で知りました

 

海中のメタンの埋蔵量が膨大で、掘削・活用できれば、日本がエネルギー大国になれるチャンスだと思います

 

日本にとって夢のある話

 

短期間で成果を得られる話ではなく、失敗するリスクも高いと思います

 

リスクがあるけど、夢のある話 可能性に期待し、リスクをシェアする

ふと投資の神髄なのではないかと感じました

 

日本海洋掘削

調べてみました

 

 

【沿革】

昭和43年 東京都港区虎ノ門で設立

 

昭和46年 石油資源開発株式会社よりジャッキアップ型リグ購入、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構よりセミサブマーシブル型リグを借り受け、日本海域での掘削工事開始

 

昭和59年 新潟県阿賀沖北油田による開発工事開始

 

平成20年 日本郵船との合弁会社が国立研究開発法人 海洋研究開発機構より受託された地球深部探査船「ちきゅう」の運用・管理業務開始

 

 

 

【事業内容】

連結子会社13社、非連結子会社1社及び持分法適用関連会社1社により構成

石油・天然ガス等の探鉱・開発に関する海洋坑井掘削及びエンジニアリングを主たる事業

 

・海洋掘削事業:国内外において、石油・天然ガス開発会社に対し、探鉱・開発に係わる坑井掘削作業その他関連サービスを提供

 

・運用・管理受託事業:日本郵船との共同出資会社を通じ、海洋研究開発機構が保有する「ちきゅう」の運用・管理業務を受託

 

・その他の事業:メタンハイドレート開発・エンジニアリングサービス事業・石油・ガスパイプライン、電力・通信ケーブル、上下水道等の管路敷設のための掘削工事請負事業

 

 

 

【業績 セグメント】(百万円)

業績

売上高

当期利益

一株益

一株配

連12.3

29,294

3,469

192.8

25

連13.3

29,114

2,532

140.7

25

連14.3

40,134

6,106

339.2

25

連15.3

32,584

1,892

105.2

25

連16.3

36,227

-7,017

-389.9

10

売上高は290-400億円と振れ幅が大きい

利益は直前期大幅赤字だったが、それ以外は順調である

 

平成27年4月1日 至 平成28年3月31日

 

報告セグメント

 

海洋掘削

運用・

管理受託

その他

売上高

27,259

7,064

2,255

損益

△2,584

218

42


海洋掘削事業が大半を占める

運用・管理受託も小規模だが、安定収益

 

 

【財務諸表】

①    資産

・現預金276億円(資産比25%)

 

・機械装置及び運搬具419億円(38%)

海洋掘削設備であり、固定資産比率が高いことがわかります

 

②    負債

・有利子負債429億円(39%)

社債を83億円発行

社債の借入金利が0.5-1%、借入金金利が1%

企業規模と社債発行の労力を考えると金融機関の融資一本が望ましいと思います

 

③    純資産

・自己資本比率48%

 

・利益剰余金376億円(34%)

 

・為替換算差額40億円(4%)

在外子会社が多く、為替相場の影響を受けることがわかります

 

④    損益計算

・持分法による投資利益8百万円

前期は1,365百万円あり、激減していることがわかります

持分法適用会社はマレーシアのガス会社の1社であり、資源安による業績悪化があったのだと思います

 

・減価償却費56億円(売上比15%)

 

 

【トピック】

①    運用するリグの稼働海域

国内外の石油会社・石油・天然ガス開発会社を顧客とし、極東、東南アジア、インド洋、中東、アフリカ、地中海、メキシコ湾、オセアニア、南米などの海域で海洋掘削工事を実施

 

②    「ちきゅう」の運用・管理業務

「ちきゅう」は日本が国際深海価額掘削計画のための主力船として建造

世界最高レベルの掘削能力を有し、巨大地震発生のメカニズム、地球規模の環境変動、海底下生命圏、新しい海底資源の解明などを目指している

 

日本海洋掘削の業務は、掘削作業の実施、船舶の運航管理、掘削機器等の保守管理、サブコントラクターが行うサービスの管理、資機材の調達、科学掘削支援基地の運営など広範囲に及ぶ

 

③    メタンハイドレート開発に関する受託研究及び技術提供

メタンハイドレートは、日本周辺にも大量に存在するクリーンな国産エネルギーとして注目され、経産省の開発計画に基づき、開発を実施

 

共同出資会社を通じ、政府から業務の委託を受け、実用化に貢献

 

④    株主構成

石油資源開発  31%

三菱マテリアル 20%

国際石油開発帝石 6.4%

ジャパンマリンユナイデット 3%

 

石油資源開発・国際石油開発帝石の大株主は経済産業省大臣であり、国策の影響を受けていることがわかります

 

 

【株価 購入価額】

 

2,379円(2017.2.12)

 

0.00%(02/10)   配当利回り(会社予想)

0.00(2017/03)  1株配当(会社予想)

(連) ---倍(02/10)  PER(会社予想)

(連) 0.92倍(02/10) PBR(実績)

(連) -582.67(2017/03)EPS(会社予想)

(連) 2,576.96(2016/03)BPS(実績)

 

今期・来期とも赤字予想

 

資源価格の低迷、シェールガスの進展により、海洋掘削の採算は相対的に悪化し、数年間の業績悪化が予想されます

 

ちきゅう、メタンハイドレートの可能性にかけるのなら資金に糸目をつける必要はありませんが、自分には長期保有できるだけの資金的余裕はありません

 

来々期の業績予想を前期のEPS100円、PBR1倍、PER15倍に将来性の期待プレミアム20%と考えると、

 

PER 100×15倍=1,500円

PBR 2,577-583=1,994円

 

(1,500+1,994)/2=1,747

1,747×1.2倍=2,096円

 

 

2,100円以下になったら、購入を検討しようと思います

 

 

以上