こんにちは←鏡開き
年が明けてまもなく、能登半島地震や飛行機事故などが続き、やるせない気持ちになったお正月でした。その一方で危機を乗り越える人の心の強さや広さに感動することもあり、祈るような気持ちで過ごしておりました。
ドラマ「愛の不時着」を経て結婚し
、お子さん
にも恵まれたヒョンビンさん&ソン・イェジンさんご夫妻が年末に子ども関係の施設に多額の寄付
をされたのを見習い、私も出来る範囲の募金に応じたいと考えています。
先日1月7日に行われたという、イェジンさんのチャリティー・バザーも成功裏に終えられたことをSNSで知りました。その笑顔には後光が差すような女神オーラ
があり、幸せに満たされた毎日
お過ごしのことと推察され、うれしくなりました
写真は、年末に撮った「千両」です。お正月飾りには赤い実が定番ですが、我が家にあるのは黄色い実がつきます。黒い点が目玉のようで、こんな感じにいたずら描きをしたくなります。
イェジン様のお誕生日企画として
さて、お祝いを申し上げるのが大変遅くなりましたが、本日1月11日は、ソン・イェジンさんのお誕生日
おめでとうございます
昨年はお誕生日の前後を含めた3日間「ユン・セリ選手権」と題して私が個人的に心打たれたセリの素敵カットを選び、大賞
ならびに各賞を授賞
いたしました。
今年は、「セリの名セリフ」と題して、イェジンさんが演じられたセリの台詞のなかから印象に残る名セリフをテーマに語りたいと思います。
これまでと同じように、各話から1点、もしくは2から3点を選出し、その理由を語って大賞ならびに各賞
を授賞したいと思いますが、どうなることやら
というのも、いざチャレンジしてみると、セリのセリフは特に前半、高飛車な発言のオンパレードで、「名セリフ」認定できないものばかり
でも、「私の心の琴線に触れた言葉」という視点で選んでみると、また違ったセリの魅力が感じられて、面白い作業でした。
セリのセリフは、漢字遣い含めて、Netflixの日本語字幕を忠実に再現しました。(タイプミスがなければ)
それでは、まいりましょう
私が好きなセリのセリフ
【第1話】
もう会わないから言うわ。顔は私のタイプよ。統一したらまた会いたいわ。
地雷を踏んだジョンヒョクを置いて、去り際のひと言です。
言いたいことをしっかり言える、なかなか出来ることではありません。
「私のタイプよ」なんて、面と向かって
ドラマ「愛の不時着」に何度となく出てくる「統一したら」ワードの初出です。
やることがたくさんあるの。山ほど積もってる。例えば社員の昇給とかね。
エピローグ・樹上でのセリフです。
「もしかして聞えてるんじゃない?」という一縷の望みで、社員ら(ホン・チーム長)に届けるのに最も効果的なワードを使い、「さすがセリ
」と思いました。
資本主義的かつ経営者目線の、えげつなさがあるといえば、あるかもしれません。
でも、あのキュートなお顔で言われたら、ジョンヒョクだけでなく視聴者の心もくすぐられますよー
【第2話】
これも良い経験だと思うことにしよう。こんな貴重な経験は大金を積んでもできないわ。すごく貴重よ。
ジョンヒョクが麵を制作している一方、セリが顔を洗っているときのセリフです。どんな困難にあっても、前向きにとらえる。「生きる知恵」です。
セリフとは関係ないですが、わずかな水で顔を洗うとき、リフトアップ、というのでしょうか、上向きになであげる手つきに「美しい人の日々の心がけは違う」と思いました
待って。名前は何て言うの? いつか恩返しがしたいから。
家を出て行くジョンヒョクを呼び止めて言うセリフ。
もうこの時点で「ギブ&テイク」的な発想ではなく、純粋に感謝する気持ちに突き動かされていること、心残りに思う気持ちが伝わりました。
【第3話】
タマネギも褒められるとよく育ち、ののしられると枯れると新聞に書いてあった。しっかり水やりをして、1日10個きれいな言葉を。
私は以前、タマネギではなく、「水」でそのようなことが書かれているのを読んだことがありました。
トマトの苗をプレゼントするとき、このような言葉を添えられるのって、すごいと思います。セリは、迷惑そうなジョンヒョクに対して、この時なにげなく言ったような気がしますが、それが将来的にジョンヒョクの心に刻まれ、それが【第16話】芒種の日に届けられた鉢植えを世話するときにリフレインするとは
プラスの言葉を1日10個言うと、心も美しく整いそうです。
結果的にセリの日常を幸せに導きました。すごい
今までありがとう。これは本音よ。もう会えないわね。アフリカにも南極へも行けるのに、あなたはよりによってここにいるのね。
船渡しに向かう車中でのセリフです。
このセリフは、以前新聞記事でも取り上げられていました。地続きで近いのに、なんと遠い「北」と「南」。セリの言葉に胸つかれる思いがしました。このドラマの悲劇を象徴するセリフかも。
【第4話】
センスの良い服だったので、アレンジできました。
大佐夫人に取り入るために乗り込んだのに、手柄を横取りしたままにせず、きちんと元の製作者をフォローするセリの公平さは、そのままセリの魅力に映ります。
①さっきは腹が立ってただけなの。何度も助けてもらって本当は感謝してる。
②感謝の気持ちをこめて、私もあげたいものがあるの🫰。
①パラグライダー逃避行中、そして②コーヒーやモヤシのスープを供してもらったとき、セリはお礼を言います。
【第4話】は大好きなシーン揃いのはずなのに、改めてセリのセリフだけを追ってみると、「ムカつく
」「ずる賢い人ね
」「リさんはショボすぎ
」「訪ねる家を間違えたわ
」など失礼な言葉を連発していて驚きました
。
それゆえ、ちゃんと謝意を表しているシーンに出会うと、ホッとしました。←大きなお世話
でも、これだけ失言の多いセリなのに、圧倒的な魅力を放ち、ときめきシーン
を連発するなんて、すごい、と妙に感心してしまいました。
【第5話】
職業に貴賎はない
ウピルがいじめられているときに発した言葉です。こういう何気ないシーンで、大事なことをさらりとつたえる「愛の不時着」好きです
。
インドではこう言う。「間違った電車が時には目的地に運ぶ。」
私もそうだった。私の人生は乗り間違いの連続。だから1度は途中で全て投げ出したくて、どこにも行きたくなくて、飛び降りようとした。
でも今の私を見て。とんでもない乗り間違いで、なんと38度線を越えちゃった。
でもね、思いどおりにいかなくても、将来を考えてみて。
私は、私が去ったあとも、あなたには幸せでいてほしい。どんな電車に乗っても、必ず目的地に着いてほしい。
セリのセリフが大好きなので、全部引き写してしまいました。
焚き火を前に、珍しく?しんみりした感じのジョンヒョクに対し「経験があるの?」と聞き、「ある」とだけ答えた、それ以上は踏み込まず、ただ肩を叩いて上記のセリフを言うセリの心の美しさに感動しました。
まだ傷跡が癒えていないのを察するや、深追いせずに話を反らすように諺めいた格言を引き、自分の負の経験を語り、自虐的笑いで、ジョンヒョクの口元を緩めさせ、そこで最も伝えたいメッセージを語る・・・。セリフの構成だけ見ても、大優勝
。名場面です
【第6話】
「2度と私を思い出さないでください」
ピクニックでセリが口ずさんだ歌詞です。これはこのドラマのために創作されたものではなく、元々あった歌のようですが、よくこれだけあの場面にぴったりしたものを選んだものです。
それを聞くジョンヒョクの表情、そして翌未明にジョンヒョクの「ここを去った瞬間、僕のことも全部忘れて」だもんね。つらい・・・。
でも、この歌詞がこのシーンを名場面とならしめたのも確かです。このシーンでの、セリの表情、ジョンヒョクの表情は見どころです。
あなたとは違って私は恋しくなると思う。時々思い出すと思う。いいえ、何度も。
上記から続く、未明の扉前お別れシーンですが、セリは「恋しくなる」「思い出す」と、最後と思えば告白に近い言葉が出てきます。それ以上言えない切なさよ
【第7話】
私も一度くらいあなたを守ってあげたかった
やっぱこれです。ユーミンの「守ってあげたい」にも謳われた、愛を知った女性の強さ、大きさがここに表れています
グァンボムさん、私が大好きな映画はね、「マッドマックス怒りのデス・ロード」
この映画に関して私は未視聴ですが、セリをカッコいいと思いました。
ブンブン車を飛ばす映画なのでしょうね、それを思って勇気をふるい出すセリ「待ってました
」と大向こうの声が掛かりそうなセリフです。
私はリ・ジョンヒョク。魅力がヤバいの。私の一番の推しよ。
BTSファン女子に言ったセリフ。これ、「リ・ジョンヒョク」を他の言葉に置き換えて日常生活で応用できそうです。
これに反応してくれる人がいたら「愛の不時着」ファンの見分けができるという特典付きです
生きていたくはないけど、死にたくはないって。愛する人たちに愛されないとしても、生きる価値があるし、生きなければならない。
エピローグで、元カレにスイスでピアノ曲に癒やされた話をしたときのセリフです。
すごい大事なことを言っているなー、と思って、引き写してみましたが「愛する人たちに愛されないとしても」と打ったとき、セリの悲しみに触れたようで切なくなりました。私から見れば「あんな家族」でも、やはり家族を愛していたし、愛されたかったんだよね。
【第8話】
人生が心配なの。あなたの人生が台なしになってしまいそうで。それがイヤなの。
避難した学校の薪ストーブを前に、セリが言ったセリフ。
このシーンでは、なんとなく恋愛モードが少し入っているようなジョンヒョクのセリフに、「人生」を俯瞰しているセリフを返すことで、セリの器の大きさを感じました。セリの人柄は、大きい、そしてあたたかいです。
その後の母胎ソロ発言もいいわー そのおかげで「許しの笑み
」を交し合うことにつながりました。
さようなら、元気でね。無事に式を挙げて、幸せな家庭を築いて、どうか末永く幸せに。私との思い出は全部忘れて幸せに暮らしてね。リさん、愛してる。
何者かにさらわれて、ジョンヒョクに掛けた電話でのセリフです。
これもパソコンのキーボードを打ちながら、胸が苦しくなりました。
自分が殺されるかもしれない最後の電話で、必死にジョンヒョクの「人生」が安寧で幸せあることを願うセリ。でも、今生の最期と思えば、どうしても言っておきたい言葉がある・・・・・・。
それをしっかり言えたセリに感動しました
【第9話】
しっかりして。何でもいいから考えるの。そう、気分がよくなることを思い出すのよ。
さらわれた極限状態で、脱出方法を考え、実行するのは映画の世界。
とはいえ「愛の不時着」もずいぶん普通ではありえない設定やツッコミどころもあるのですが、このシーンは現実的だと思いました。
気持ちが昂ぶっているから、まともな判断ができかねます。万一勇敢にも挑戦したところで、失敗して命を落とすこともあり得るわけで、まずは冷静になること。そのためには「気分がよくなること」を思い出して、気持ちを落ち着かせる、という行動は納得できました。そして、そんな前向きなセリに心惹かれました
。
リさんは、そんな私を純粋に助けてくれただけです。(略)彼のせいじゃありません。彼は何も悪くないんです。それは分かってください。(略)私のせいで困ったり処罰を受けたりすることは絶対にあってはなりません。
ジョンヒョク父に対してのセリのセリフ。海外店舗の話をするところも好きですが、名セリフなら、こちらでしょう。
ここでセリが言ったことはすべてウソはなく、真実ばかりです。
そのなかで、一番伝えたいことは「ジョンヒョクの無実」。
これがなのね。
本棚を見ればその人の性格や好みなどが分かると思うんですが、私が知ってる誰かと非常に似てる気がします。
うう、【第9話】は好きなセリフが多すぎます
セリの知性の高さと、ジョンヒョクとの相性の良さ、そして愛を感じます。
【第3話】の本棚ネタがここで再来するとは
プチ対比の宝庫になってる脚本すごすぎ。
憂うつな時は芸術で心を癒やすのが習慣なの
もったいぶったセリフも、セリならなんだか許せちゃう
きっと大丈夫よ。みんなケガなんかしないで、しっかり食べるのよ。元気に過ごしてね。もしかしたら突然統一するかも。(略)好きにして、山でも、川でも。
ここにも「統一」ワード。散りばめていますな。
ひとことひとことに、重みがあります。シンプルな言葉だけど、幸せの本質だよね。
ピョ・チスのセリフをまるっと受け容れているのも深い・・・。
リさんも私を完全には忘れないで。(略)落ちたんじゃなくて降臨よ。
「完全には忘れないで」という言葉が切ないです
時間が経てば、忘れていくことがあるよね、どんなことでも。
大部分忘れられても仕方ない、という諦念があるんだなと思うとウワァーン
でも、ジョンヒョクの言葉を受けて「落ちた」のではなく「降臨よ」とユーモアを添えるセンスと、この期に及んでの度量に胸打たれます。いや、ホントに「降臨」なのかもね。
長くなりましたので、続きはまた明日