私は、数字も定かではない遥か昔、確か15年程前に林檎売りを経験しました。それから時を経て、今は個人でグラフィックデザインを生業にしています。
そんな、ほんの少しの経験で、行商は何たるかも分かっておらぬ人間にも関わらず、いまだにこうして林檎屋さんのブログを書かせていただいたり、現役の林檎屋さん、元林檎屋さんたちと仲良くさせてもらっています。
そうして、グラフィックデザインのつながりの友人たちと、先週展示を行いました。「三人展 妙な夜 -第二夜-」と称しまして。
このテーマでは二度目の展示となるのですが、一度目の時は、行商終わりの林檎屋さん、元林檎屋さんのみんながたくさんかけつけてくれました。そして今回も。
林檎屋さんは月末は忙しいのです。商人ですから。にも関わらず、数分刻みのスケジュールの最中に来てくれました。りんごチップスを手にして。「配達のところから8分で来れそうやから来ったったで。でもすぐ出なあかんねん。ごめんな。これ、もう行かなあかんからなんも買ってあげれんけど。」なんて、心遣いもいただいた。疲れを顔に出さずに、ずっとケラケラと笑いながら話すその姿に展示で気の張った心が癒されたこと。
有難い。有難い。
熱い。
渋い。
行商人。
毎分毎秒、お客さんと、人と向き合い、自分と向き合っている人は熱い。渋い。イケてる。
本当に有難うございました。
こんな展示でした。↓