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HawkerBase ムカイ林檎店 西淀店ブログ

閃きだけで行く先を決めりんご売りしてます。Hawkerとは行商人。行商人は個性があり、音・絵・写真…自分・感覚・直観…
ちゃんと仕事をして、自分の「好き」も大切に。そんな人間が集まる秘密基地Base『HawkerBase』りんご売りと、元りんご売りが言葉を綴るブログです。

私は、数字も定かではない遥か昔、確か15年程前に林檎売りを経験しました。それから時を経て、今は個人でグラフィックデザインを生業にしています。


そんな、ほんの少しの経験で、行商は何たるかも分かっておらぬ人間にも関わらず、いまだにこうして林檎屋さんのブログを書かせていただいたり、現役の林檎屋さん、元林檎屋さんたちと仲良くさせてもらっています。


そうして、グラフィックデザインのつながりの友人たちと、先週展示を行いました。「三人展 妙な夜 -第二夜-」と称しまして。


このテーマでは二度目の展示となるのですが、一度目の時は、行商終わりの林檎屋さん、元林檎屋さんのみんながたくさんかけつけてくれました。そして今回も。


林檎屋さんは月末は忙しいのです。商人ですから。にも関わらず、数分刻みのスケジュールの最中に来てくれました。りんごチップスを手にして。「配達のところから8分で来れそうやから来ったったで。でもすぐ出なあかんねん。ごめんな。これ、もう行かなあかんからなんも買ってあげれんけど。」なんて、心遣いもいただいた。疲れを顔に出さずに、ずっとケラケラと笑いながら話すその姿に展示で気の張った心が癒されたこと。


有難い。有難い。

熱い。

渋い。

行商人。


毎分毎秒、お客さんと、人と向き合い、自分と向き合っている人は熱い。渋い。イケてる。


本当に有難うございました。


こんな展示でした。↓















ものすごーく心が小さくなってしまう時と、とても大きくゆとりがある時とが、ぐるぐる不定期に入れ替わる。そんな循環、誰だってあるでしょう。


心が小さいターンの時は、誰にも会いたくなくて、会ったとて相手に対して自分の納得のいく対応ができなかったりする。親しい人にほど自分の格好悪いところ、感情的だったりするところを見せてしまい、相手も自分も傷つける可能性があるので人に会わないために引きこもる。


そうすることで、休憩することで、復活することもあるけれど、人に会わないことが長引くと状態は悪化する。


そんな時に入ってくる仕事の打ち合わせには、とても救われる。


仕事だから頑張って張り切るもんで、仕事だから明るく取り繕うもんで、仕事だから求められているという想いに満たされるわけで。いつの間にか清々しい気持ちを得て、打ち合わせの帰り道に目に映る人々が愛おしくなっていたりする。ビルとビルの間を抜ける風が気持ちいいと感じれたりする。


やはり人に会わなくちゃ、成長もなけりゃ、面白いことも起こらない。だけども、人と会うことで緊張もするし、自分のダメなところも見えてしまうもので。だけどもそれが成長になるわけで。


自分の弱いところも見せたらいいんやってさ、そしたら強くなれるってさ。と母が言っていた。

弱さが強さの元になるだなんて。


最近の私はネガティブ増し増し、性格も黒々してきて参っているよ。と元林檎屋さんのあっきーに話すと、漆黒のあなたも好きだよと言ってくれた。


弱さも黒さもまんざら悪くないということで、レベルアップまで、まだしばらくかかりそう。


人間するってのは、とてもめんどくせえ。


「あー、めんどくさい、めんどくさい。でもめんどくさいことが大事なんだよなあ。」って、何かの番組で宮崎駿さんがおっしゃっていた。ような気がする、たぶん。


母に、あっきーに、宮崎さんに、やっぱり人がいなけりゃどうしたって救われない。



↑酔っぱらいを装って撮った写真

いただきものの

かぼちゃと

帰宅途中に撮影会。

紋章のようだね。

林檎に次いで絵になること。