2017なでしこリーグカップ、浦和Lは安藤選手の活躍もあり決勝まで進出、準優勝でした。
6月に7年半ぶりに浦和に復帰した安藤選手、リーグカップ決勝戦まで全試合に出場。戦績は以下のとおりです。
日付 | 対戦相手 | 出場時間 | スタメン | 交代 | 途中出場 | シュート数 | 得点 |
6/11 | INAC | 90分 | ○ | ○ | 2 | ||
6/17 | 仙台 | 90分 | ○ | 1 | |||
6/25 | エルフェン | 77分 | ○ | ○ | 1 | ||
7/1 | 伊賀 | 45分 | ○ | 1 | ○ | ||
7/8 | INAC | 45分 | ○ | ○ | 1 | ||
7/22 | 仙台 | 90分 | ○ | 2 | ○ | ||
7/30 | 伊賀 | 90分 | ○ | 1 | |||
8/5 | ベレーザ | 87分 | ○ | ○ | 2 | ||
8/12 | 千葉 | 72分 | ○ | ○ | 0 | ||
通算戦績 | 686分 | 8 | 5 | 1 | 11 | 2 |
伊賀戦のアディショナルタイム決勝ゴールが、復帰後初ゴールとなり、仙台戦でもゴールを決めました。
いずれもヘッドによるゴールで、足ではまだ決めてませんね。
(安藤選手決勝ゴール・動画の4分あたり)
カップ戦、安藤選手の突破力には目を見張るものがありました。主に左から抜け出す得意のドリブルから、ゴールに迫る場面を何度も見せました。ただ、チャンスを演出するもシュートまでは撃ち切れず得点機に至らず、ゴール前でパスやクロスに合わせる決定機がほとんど無かったのは、シュート数の少なさが示すとおりでもあります。
ですが、前で身体を張ってボールを収める強さは健在で、周りを生かすための軸となりチームを牽引する姿勢が随所にうかがえます。泥臭い球際の競り合いに貪欲で献身的なプレースタイルは、若い選手たちからの信頼も厚いようです。カップ戦を終えて浦和Lにとっては、今や攻撃の要として欠かせない存在といえるでしょうか。もっと周りとの連携が熟れてくれば、得点に絡む機会も増えていくことでしょう。
さて安藤選手、なでしこリーグ戦では、2009年11月1日埼スタで行われた最終戦以来、2857日目の復帰となります。以下に国内での戦績を、ウィキペディアと浦和オフィシャルを参考にまとめました。で、リーグ戦の通算得点数についてですがー
シーズン | クラブ | リーグ戦 | カップ戦 | 皇后杯 | |||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
2002 | レイナス | 11 | 10 | - | - | - | - |
2003 | レイナス | 20 | 8 | - | - | - | - |
2004 | レイナス | 14 | 12 | - | - | - | - |
2005 | 浦和L | 21 | 13 | - | - | 4 | 7 |
2006 | 浦和L | 17 | 6 | - | - | 3 | 2 |
2007 | 浦和L | 21 | 18 | 2 | 1 | 3 | 2 |
2008 | 浦和L | 21 | 13 | - | - | 2 | 1 |
2009 | 浦和L | 21 | 18 | - | - | 4 | 1 |
2017 | 浦和L | 9 | 2 | ||||
通算戦績 | 146 | 99? | 11 | 3 | 16 | 13 |
参考もとの表によると、2009年までの得点数は各年の得点数を足すと98となるのですが、ウィキペディアでは通算数が99になってたりで謎です。浦和Lでの得点記録は多く残っていますが、レイナス時代の得点数はこれ以外に他に記録が残ってないので不明瞭です。
で、8月26日のなでしこリーグニュースによればー
達成間近の記録について【2017プレナスなでしこリーグ】(2017年8月26日)
<通算得点>
安藤 梢(浦和)通算100得点まであと1点
とされていて、なでしこリーグ公式記録では通算得点数は99となっています。
なにか他に裏付けるものはないか、ということで2009年のなでしこリーグオフィシャルブックを見てみますとー
2009年開幕前で81得点となっていて、2009年には18得点でしたので通算99得点となることが確認できます。レイナス時代の各年得点数までは判りませんが、歴代の公式記録を管理してるであろうなでしこリーグのデータが正確だと思われます。ウィキペディアや浦和オフィシャルの表では、レイナス時代の記録が1ゴール足りないようです。
なでしこリーグ、歴代通算得点数が多い選手順に表にしてみました。なでしこ1部・2部・チャレンジリーグの区別なく通算50得点以上の選手を対象としています。(下部リーグ得点数として併記してます)
※印は現役選手です。
通算得点 | 選手名 | 所属クラブ | 活動期間 | 下部リーグ 得点数 |
180 | ※大野忍 | ベレーザ INAC エルフェン | 1999~ | 2 |
150 | 大谷未央 | TASAKI | 1998~2008 | - |
140 | 澤穂希 | ベレーザ INAC | 1991~2015 | - |
140 | ※荒川恵理子 | ベレーザ 浦和 エルフェン 日体大 | 1997~ | 30 |
121 | 宮間あや | 湯郷 ベレーザ | 1999~ | 17 |
109 | 川村真理 | 福岡J 千葉 | 2006~2015 | 91 |
99 | ※安藤梢 | レイナス 浦和 | 2002~ | - |
98 | ※伊藤香菜子 | ベレーザ エルフェン INAC 日体大 | 1999~ | 30 |
90 | 大竹七未 | ベレーザ | 1989~2001 | - |
90 | ※横山久美 | 湯郷 長野 | 2012~ | 65 |
83 | ※高瀬愛実 | 1INAC | 2009~ | - |
82 | ※中野真奈美 | 大原学園 湯郷 仙台 長野 | 2005~ | 23 |
75 | 野田朱美 | ベレーザ 宝塚 | 1989~1996 | - |
73 | ※阪口夢穂 | 高槻 TASAKI 新潟 ベレーザ | 2003~ | ‐ |
73 | ※上尾野辺 めぐみ | 新潟 | 2006~ | 17 |
72 | ※薊理絵 | エルフェン | 2007~ | 38 |
71 | 半田悦子 | 清水FC 鈴与清水 | 1989~1996 | - |
71 | ※菅澤優衣香 | 新潟 千葉 浦和 | 2009~ | ‐ |
69 | ※永里優季 | ベレーザ | 2001~2009 | - |
68 | 手塚貴子 | ベレーザ | 1989~1999 | ‐ |
68 | ※山本絵美 | TASAKI ニッパツ | 2000~ | 6 |
67 | 泉美幸 | 新光精工 SHIDAX 鈴与清水 ベレーザ | 1996~2006 | - |
67 | 清水由香 | 千葉 | 2003~2012 | 59 |
67 | ※植村祥子 | 日体大 | 2012~ | 67 |
65 | 原歩 | ベレーザ 伊賀 INAC エルフェン | 1993~2014 | - |
65 | ※山崎円美 | エルフェン 新潟 長野 | 2006~ | 28 |
62 | 本間真喜子 | YKK マリーゼ | 2000~2009 | ‐ |
62 | 米津美和 | INAC | 2004~2011 | 18 |
62 | ※森仁美 | 世田谷 | 2010~ | 67 |
61 | 内山環 | 田崎 プリマハム | 1989~1999 | - |
61 | ※吉見夏稀 | AC長野 ノジマ | 2006~ | 61 |
60 | ※川澄奈穂美 | 1INAC | 2008~ | - |
60 | ※京川舞 | 常盤木 INAC | 2010~ | 31 |
59 | 丸山桂里奈 | マリーゼ 千葉 高槻 | 2005~2016 | 27 |
58 | 北本綾子 | 浦和 | 2004~2010 | - |
57 | ※田中美南 | ベレーザ | 2011~ | ‐ |
55 | 鈴木智子 | TASAKI INAC | 2000~2009 | - |
53 | ※深澤里沙 | 宝塚 福岡J 千葉 | 2005~ | 14 |
52 | ※大石沙弥香 | TASAKI 新潟 | 2003~ | - |
51 | 小林弥生 | ベレーザ | 1997~2014 | ‐ |
50 | ※田中陽子 | AC福島 INAC ノジマ | 2010~ | 42 |
50 | 中島未来 | 清水第八 新潟 | 2000~2008 | 不明 |
(※90年代に得点王になったシャーメイン・フーバー、リンダ・メデレン、井坂美都選手は、50得点以上をあげているはずですが、通算記録が残っておらず省略しました。また他に50得点以上の選手もいるかもしれませんがご了承ください。)
(あくまで自作の表からによりますが)安藤選手が通算100得点を達成すれば、歴代なでしこリーガーとして7人めの3桁得点者となります。
以下の動画は2009年リーグ最終戦、安藤選手が渡独前リーグ戦で決めた最後のゴールです。
土橋(あおい)選手からのクロスに、北本(菅澤)選手がヘッドで折り返してゴール前、安藤選手がアウトに掛けてゴール左隅に鮮やかに決める。
こんな場面を今日も期待したいですね。
100ゴールを決めて勝利を!