2016-17 UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝
(日本時間)2017年6月2日3時45分キックオフ
カーディフシティスタジアム
リヨン 0ー0 PSG(パリサンジェルマン)
(延長前後半0-0, PK 7-6)
最終ラインからのパス回しに、中盤から下りて来て起点となり(阿部ちゃんみたいに)攻撃に繋ぎ、PSGのビルドアップや反撃を妨げる1stディフェンダーとして常にプレッシャーを掛け続けるなど、チームの土台を支える地味な役回りを、精力的にこなしていたと見受けました。
積極的に声を出しながら、パスの出しどころを指示したり、自らの足下に欲しいという手振りでアピールするなど、リヨンに入団して4年目ともなれば、どんどん強気に周りを鼓舞して動かす姿が印象的でした。
味方が相手に囲まれパスの出しどころ窮するより事前に、自らが動いて逃れられるコースを作ってあげて、セーフティにバランスを整える調和を保つということ。欧州の最高の舞台で、何気なく中盤として当たり前のように出来ているからこそ、凄いんだと思います。
試合は90分に延長前後半30分でも点が入らずにPK戦へー
両チームが1回ずつ失敗して迎えた、5番目のキッカーの対戦となり、先攻のPSGのキッカーが決めて後攻のキッカーが熊谷選手。
2011年W杯優勝のPKを決めて以来、リオンでもPKでは、最も信頼の置ける5番目の重責を担い続けています。昨年のCL決勝でも、優勝を決める5番目を任されていました。
本当に勝負強い!
PK戦はその後延長となり、PSG8番目のキッカーのGKキエドルジニック選手が左に外し失敗し、後攻リヨンの8番目キッカーもGKでボウハディ選手が決めて、ついに勝負が決しリヨンが女子CL連覇を果たしました。
熊谷選手、快挙です。
最近では進境著しい欧州女子の中でも、最高峰のチームの中心選手としてCL連覇を果たしたことは、世界じゅうの誰からにもリスペクトされる最高峰の女子選手に登りつめたともいえるでしょうか。
この先どんな頂を目指すのか、熊谷選手だからこその、幅広い人間的な面白みが共感を得られながら、プレイヤーとしての深みがさらに増すことでしょう。