今季リーグ戦時には、地元&近隣サポの方々にお招き頂いたお店と、前泊した温泉宿です。
その節は大変お世話になりました。ご無礼の数々、今でも心苦しく思っております。申し訳ありませんでした。
試合前は、他会場にはない地元が根付いた物販品が並び賑わいを見せます。お肉の焼ける香ばしい匂いは忘れられません。(もちろん美味です)

入場すると、いつ来ても鮮やかな緑のピッチに目を奪われます。
青々と生い茂る高原のようなゴール裏、段幕が一段と映えるんです。
2011年12月、レッズレディースは皇后杯3回戦吉備国際大との試合を、美作ラ・サで行いました。当時の応援の方の話ですが、少しでもレッズレディースのことを知ってもらおうと、試合前でしたか、レッズレディースの写真入りメンバーリストのチラシを、もちろんアウェーですから「ご希望の方には差し上げます」と断りながらも配布していたそうです。
すると、湯郷の選手たちが試合を見に来ていたらしく、宮間選手がそのチラシに興味を示し受け取り、「こういうの湯郷にもあったらいいなあ」みたいな、感想を述べていたとか聞いたことがあります。
その後2012年は美作へ行かなかったので知りませんが、翌2013年スタジアム入場時に受け取ったマッチデーパンフレットがすごかった。圧倒される大きさで、詳細な選手の紹介にチーム情報が満載でした。
その時思ったことが、もしかしたら、あの時の宮間選手の印象が反映されたのではないかなと。
9月18日、ホーム駒場での湯郷戦、
湯郷側の応援席では、コールリーダーと思しき女性が、終盤点差がつかれようとも最後まで大声を張り上げ、選手たちを鼓舞する後押しを貫き通しました。
試合後も挨拶に来た下を向く選手たちを励まし続け、また応援エールの交換では、どのチームよりも大きな浦和レッズコールが返って来たのではないでしょうか。
応援席左端(オーロラビジョンの右下)の手すりには、どの段幕よりも大きなフォントの「宮間あや」の文字が、ひと際目立っていました。
帰って来ることを信じて、踏ん張り続けるサポーターの思いが伝わって来た気がします。
(2016年4月24日vs浦和戦キックオフ前、14日に発生した熊本地震を悼み黙とうを捧げる両イレブン)
宮間あやは言いました。
女子サッカーをブームではなく、文化になっていけるようにと。
まさに女子サッカー郷として独特の文化が育まれてきた湯郷こそ、維持・発展していかなくてはならない発言にも受け取れました。
しかし今年女子サッカーにとっては、3つめの大きな損失になってしまいました。
澤選手の引退、リオ五輪予選敗退不出場、そして湯郷のなでしこトップリーグ降格は、さらに女子サッカー人気低迷を招く恐れを感じずにはいられません。
今後、宮間選手が復帰しての湯郷再生はもう難しいのかもしれません。しかしそこに拘らずとも、宮間選手ら不在後に一致団結して最後までリーグを戦い切った選手たちが中心となり、新たな文化を築いていけることを願いたいです。
まずは公式戦連敗ストップを、29日皇后杯2回戦の勝利から、ベルの新章が始まると思います!