▼新生なでしこ米で始動=高倉監督「緩い」と苦言
(時事通信)
米国遠征中のサッカー女子日本代表が31日、コロラド州コマースシティーで初練習を行った。
就任後初めて練習を指揮した高倉麻子新監督は「全体的に緩い。緊張感が足りない」と厳しい口調で初日の感想を語った。
初選出や経験の少ない選手が多く、消極的な姿勢が見えた際には大部コーチが大声でしかる場面も。高倉監督は「『何となく』では駄目だと伝えた。球際やパスの質で高いものを求める」と注文をつけた。
主将は未定。
(時事通信)
米国遠征中のサッカー女子日本代表が31日、コロラド州コマースシティーで初練習を行った。
就任後初めて練習を指揮した高倉麻子新監督は「全体的に緩い。緊張感が足りない」と厳しい口調で初日の感想を語った。
初選出や経験の少ない選手が多く、消極的な姿勢が見えた際には大部コーチが大声でしかる場面も。高倉監督は「『何となく』では駄目だと伝えた。球際やパスの質で高いものを求める」と注文をつけた。
主将は未定。
日本は6月2日にコマースシティー、5日にはオハイオ州クリーブランドでリオデジャネイロ五輪を控えた米国代表と対戦する。
▼なでしこ初練習、高倉監督「緊張感足りない」
(読売)
監督は「緊張感が足りない。このままではいけない」と厳しい表情で、リオデジャネイロ五輪の予選敗退から出直しを図るチームを引き締めた。
コーチ陣からは「相手に抜かれた後、絶対に離れるな」などと厳しい声が響き、新たに背番号「10」を担う28歳のMF阪口(日テレ)は「1対1の練習など、なあなあになっていた部分を鍛え直された」と語った。
サッカーをやっていた私たちは「上手くなりたい」、「次は勝ちたい」、「仲間といいチームにしたい」と思っていただけです。そういうサッカーに対する根本的な思いや志は今の選手たちと変わらなかったと思います。変わったのは周りの環境ですね。
いつか世界と戦った時にしっかり戦えるようになっていたいという思いも、昔からありました。
私が所属していたベレーザ(現 日テレ・ベレーザ)はその頃から世界を意識していたので、自分も自然とそう思っていました。
いつか世界と戦った時にしっかり戦えるようになっていたいという思いも、昔からありました。
私が所属していたベレーザ(現 日テレ・ベレーザ)はその頃から世界を意識していたので、自分も自然とそう思っていました。
運動能力やスピードや力強さに、足先の技術だけでは対抗できないという実感はありましたね。スポーツ選手としてのフィジカルが相手の方が一つ高くて中学生と高校生のような感じです。
技術的なものやコンビネーションがはまった時は、フィジカル的なマイナスがあっても局面を打開することはできる。相手にぶつからなくていいので、そこを上げていけば勝てるんじゃないかと感じて、私自身は「絶対にできる。もっとやれる」と確信していましたね。
澤(穂希)選手や後の選手たちは国内リーグや海外でのチャレンジで経験を積んで、そのあたりを研ぎ澄ましていきました。今では私が20年前に「通じるな」と思ったものが通じていると感じています。
FIFA女子ワールドカップ優勝が2011年。あの優勝チームに良い選手が揃ったというのはありますが、かつて多くの外国籍選手が日本のリーグでプレーしていた時代も含めて、リーグや協会の積み重ねです。この先も、こうして積み上げてきているものがあるので、ある部分が無くなくなっただけでガタッと倒れることはないと思います。若手にも良い選手がいますし。ただ、他国も力を入れてきているので簡単な道ではありません。
技術的なものやコンビネーションがはまった時は、フィジカル的なマイナスがあっても局面を打開することはできる。相手にぶつからなくていいので、そこを上げていけば勝てるんじゃないかと感じて、私自身は「絶対にできる。もっとやれる」と確信していましたね。
澤(穂希)選手や後の選手たちは国内リーグや海外でのチャレンジで経験を積んで、そのあたりを研ぎ澄ましていきました。今では私が20年前に「通じるな」と思ったものが通じていると感じています。
FIFA女子ワールドカップ優勝が2011年。あの優勝チームに良い選手が揃ったというのはありますが、かつて多くの外国籍選手が日本のリーグでプレーしていた時代も含めて、リーグや協会の積み重ねです。この先も、こうして積み上げてきているものがあるので、ある部分が無くなくなっただけでガタッと倒れることはないと思います。若手にも良い選手がいますし。ただ、他国も力を入れてきているので簡単な道ではありません。
女子サッカー自体のレベルがかなり上がっているのは間違いありません。ある一定のレベルに達するチームが増えて、フィジカル的な要素が高くなって、シンプルな走りやゲームのスピード感、キックの飛距離や人がぶつかる音などを見ると、レベルがかなり上がっていると感じます。
プレーの質、シンプルにボールを蹴ったり止めたり動きながらのテクニックというところでは、日本は他国より上回っていると思いますし、プレーの丁寧さや周りへの気遣いなども日本のスタイルは少し独特ではないかと思います。
プレーの質、シンプルにボールを蹴ったり止めたり動きながらのテクニックというところでは、日本は他国より上回っていると思いますし、プレーの丁寧さや周りへの気遣いなども日本のスタイルは少し独特ではないかと思います。
それには日本の文化の影響があると思います。きちんと並ぶ、ごみが落ちていない、震災のときなどでも多くの人が自分は我慢をしてでも人にものを譲ったりしています。多くを語らずに自分を抑えて周りと協調するなど、武士道ではないけれど、強い思いや忠誠を尽くす、家族を守る、自分が影に隠れても人のために何かをするという意識が強いと思うんです。
日本の戦い方はそういうものがグラウンドの中にあります。「自分が、自分が」ではなくて、人のためにやることに美学を感じているのだと思います。自分は輝かなくても、みんなのためにできて、全員で一つのものを掴み取るというのがすごく好きなのかもしれません。
日本には、周りと協調できずに崩れるとメンタル的にも立て直せずに終わるということはないですね。昨年カナダでのワールドカップも11年のドイツ大会も、みんなの輪で勝つことができた。我慢して戦って、どこかでチャンスを活かして点をとってギリギリでも勝ちをものにする。しかも最後まで諦めずに戦う。そういうチームは他にあまりないと思います。
日本の戦い方はそういうものがグラウンドの中にあります。「自分が、自分が」ではなくて、人のためにやることに美学を感じているのだと思います。自分は輝かなくても、みんなのためにできて、全員で一つのものを掴み取るというのがすごく好きなのかもしれません。
日本には、周りと協調できずに崩れるとメンタル的にも立て直せずに終わるということはないですね。昨年カナダでのワールドカップも11年のドイツ大会も、みんなの輪で勝つことができた。我慢して戦って、どこかでチャンスを活かして点をとってギリギリでも勝ちをものにする。しかも最後まで諦めずに戦う。そういうチームは他にあまりないと思います。
どの年代でも、チームにマイナスになることや自分勝手な行動やプレーは絶対に許したくない。そこが選考条件の一つに挙げた、「チームのために戦うことができる選手」という点です。チームの約束事のなかで自分なりのこだわりを持って、グラウンドで良いプレーができれば起用し続けると思いますし、できなければ外すことになると思います。ただ、今までやってきた選手がどんなことを考えて、どういうものを見て来たのか、その辺はうまく組み合わせて創っていきたいと思っています。
私が持っているもので伝えられることはすべて伝えて、できることは精いっぱい全力でやります。でも結果は自分自身で掴みとるものだと思うので、選手には上手くなるために、自分を表現するためにどうしたらいいか、自分自身で考えて欲しい。壁にあたっても苦しみながら自分で道を切り開いていって欲しいと、いつも思っています。私は誰にでも扉を開けているつもりなので、あとは自分で掴みとって欲しいです。
選手選考の条件に「テクニックがあってクレバーな」という点を入れていますが、クレバーさ、頭の良さとは自分で考える力です。サッカーでは瞬間で移り変わる状況のなかで何がベストかを選びます。それを自分の肉体で表現しなければならないので、トップアスリートとして世界と戦える身体をつくらなければなりません。いろいろな局面打開には幅広いテクニックが必要とされますし、周りとの協調も不可欠です。
守備でも攻撃でも「もう一歩先取りする」プレーを求めたいですね。常に「もっと上を」と意識してやっていかなければ、停滞、そして後退してしまいます。自信を持ってプレーすることも大事だけれど、いつも「足りない」と思うことが大事です。
ディフェンスでのボールの奪い方も、みんなで行くなら行く、待つなら待つというのをはっきりさせたい。攻撃に関しては自由にやってもらいたいところもあるので、あまり大きな約束は決めないで個人の得意なプレーと役割を整理したい。みんながお互いにどういうプレーヤーで何が得意かというのを分かりながらプレーをして、良さを出し合う。そういう確認をやっていきたいと思います。
ディフェンスでのボールの奪い方も、みんなで行くなら行く、待つなら待つというのをはっきりさせたい。攻撃に関しては自由にやってもらいたいところもあるので、あまり大きな約束は決めないで個人の得意なプレーと役割を整理したい。みんながお互いにどういうプレーヤーで何が得意かというのを分かりながらプレーをして、良さを出し合う。そういう確認をやっていきたいと思います。
【アメリカ女子代表 vs 日本女子代表】
[ 第1戦 ] 2016/6/2(木) 19:30キックオフ(予定)[日本時間6/3(金)10:30キックオフ(予定)] コマースシティー / Dick’s Sporting Goods Park
[ 第2戦 ] 2016/6/5(日) 13:00キックオフ(予定)[日本時間6/6(月)2:00キックオフ(予定)] クリーブランド / FirstEnergy Stadium
[ 第1戦 ] 2016/6/2(木) 19:30キックオフ(予定)[日本時間6/3(金)10:30キックオフ(予定)] コマースシティー / Dick’s Sporting Goods Park
[ 第2戦 ] 2016/6/5(日) 13:00キックオフ(予定)[日本時間6/6(月)2:00キックオフ(予定)] クリーブランド / FirstEnergy Stadium