FIFAは佐々木監督の功績を讃えています。
正直私は、好きな選手がなかなか代表に選ばれず活躍できず、則夫監督を好ましく思わないところもあります。
ですがやはり、W杯優勝・五輪準優勝へ導き、なでしこの知名度を高め、偉業を達成したことはたしかです。
“The thing I hope I’ve left is a feeling that this team has the possibility of achieving something. We weren’t able to do it this time, but the team will come back. Wherever I’ll be, I know I’ll be really concerned about how the team is doing. I’ll always be interested in the future of women’s football so I’ll be rooting for them.”
「私が望むことは、私が去っても、このチームには何かできる可能性があるということです。我々は今回、それを成し得る事が出来なかったけれども、このチームは(必ずまた!)戻ってくるでしょう。どこにいようとも、私はこのチームがどうしているのか、本当に心配でならない自分であるでしょう。彼女達を応援しながら、常に女子サッカーの未来について関心があるのです。」
いずれなでしこに、やっぱり佐々木則夫に再びという待望論が起こる気がします。
でも今後必要なのは、結果が出ない時が続いたとしても少しでも可能性を引き出してあげる後押し、優しさだと思います。彼女達殆どがプロではないのだから。
ほとんどの選手達が、トップに上がれば上がるほど、自分の可能性に向き合い諦めも感じながら、じゃああと1年、また1年と、仕事とサッカーを両立させ自らを奮い立たせている。
突然の退団時にまだ出来るのに・・はこっちの勝手な思い込みに過ぎず、ギリギリで踏ん張って来ている選手もいる。
一部のタレントを除けば、女子サッカーほど選手の旬が短く、儚いものはないと思う。それでも昨今はチーム数も増え、選手寿命は長くなったと思うけれども。
ただ僕はレッズレディースを応援していて、今まで一瞬の輝きでも放った選手達のこと、ホーム駒場で煌き喜びに満ちた選手達のことを忘れることはないだろう。その瞬間こそなによりも尊く、共有できることこそが、サポーター冥利に尽きるのだから。
またシーズンが始まる。彼女達のひたむきさは、なでしこ代表の結果に関わらずこれからも続く。だからまた変わらぬ後押しをしたい。
いずれ本当の文化と呼ばれるようになるまではー