ベレーザ戦観戦記 | うらじょ

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浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー


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なでしこリーグ2014
エキサイティングシリーズ上位リーグ

【第6節】

2014年10月19日(日) 13:00

@浦和駒場スタジアム/観客数2852人


浦和L 1ー2 日テレベレーザ

得点:
20分 岸川奈津希(浦和)
60分 原菜摘子(日テレ)
84分 木下栞(日テレ)

◆シュート:
浦和15(前半10、後半5)
日テレ14(前半7、後半7)
◆GKキック:
浦和11(前半5、後半6)
日テレ11(前半7、後半4)
◆コーナーキック:
浦和2(前半1、後半1)
日テレ6(前半1、後半5)
◆直接FK:
浦和5(前半2、後半3)
日テレ8(前半5、後半3)
◆間接FK:
浦和1(前半1、後半0)
日テレ1(前半1、後半0)


【浦和】
GK:30平尾
DF:6堂園、25乗松、3高畑、13和田
MF:18柴田、8猶本、5岸川、20加藤
FW:10吉良、11後藤(Cap.)

SUB:GK1池田、DF2坂本、DF29臼井、DF4齊藤、MF34長野、FW26大滝、FW31清家

72分 和田→臼井
72分 吉良→清家
86分 加藤→大滝


_____後藤__吉良_____

加藤__岸川__猶本__柴田

和田__高畑__乗松__堂園

________平尾_______


【日テレベレーザ】
GK/1曽山加奈子
DF/2清水梨紗、22岩清水梓、18木下栞、8有吉佐織
MF/20阪口夢穂、10原菜摘子、17隅田凛、11籾木結花、14長谷川唯、
FW/30山口麻美

SUB :GK21山下杏也加、DF4土光真代、MF小林海青、MF8小林弥生、MF5中里優、MF7木龍七瀬、FW田中美南

71分山口→木龍
90分籾木→小林弥生


_____籾木__山口_____

長谷川__原__阪口___隅田

有吉__土光__岩清水__清水

________曽山_______



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[試合経過]
※時間・状況説明が、多分にアバウトなのはご了承下さいませ。

【前半】

2分ベレーザ

右後方から出た縦パスに籾木が右前に出てシュート→ゴール右外


◇3分浦和

左サイドから和田・加藤が出て猶本→堂園が受けてミドルシュートは、ゴール左上クロスバーに当たり、ゴールならず。→こぼれを吉良がシュートに行くがDFに当たってゴールラインを割り、左コーナーキック(CK)に。


5分ベレーザ

早いリスタートから、隅田がドリブルでゴール前に出る→岸川が対応し、右CKに。右CK→GK平尾が直接キャッチ。


8分ベレーザ

右から山口→隅田がクロス→ゴール前フリーの原が頭上届かず、上を抜けて行く→その後も攻勢から隅田が持ち上がりクロス→GK平尾がキャッチ。


11分ベレーザ

籾木が和田からボール奪取からミドルシュート→ゴール左でGK平尾が弾いてセーブ。


13分浦和

後藤が中央ドリブルからペナルティエリア(PA)前でシュート→GK曽山が正面でキャッチ。


14分ベレーザ

中央の阪口から、DF裏ゴール前にダイアゴナルに入った隅田への浮き球のパス→GK平尾が先に出てキャッチ。


16分浦和

柴田が右から切り込み、PA前中央からのシュート→GK曽山が正面でキャッチ。


17分浦和

後藤→右から柴田がシュート→GK曽山が左へ倒れ弾いてセーブ。


19分浦和

和田→左に出た岸川がクロス→ゴール前合わず。


☆20分浦和

ベレーザ陣内中央、ゴール前25m程の距離からのフリーキック(FK)→堂園がゴール前へキックイン→ベレーザDFのリバウンドを、加藤がPA内でシュート→ベレーザDFが防いだリバウンドがゴール前左横に位置していた岸川に流れ、岸川が左足で押し込みゴール。

浦和が先制。


24分ベレーザ

ベレーザのゴール前右クロスのリバウンドを、PA前から阪口がシュート→GK平尾が正面でキャッチ。、


27分ベレーザ

カウンターから、籾木が中央から持ち込みミドルシュート→ゴール右外へ。


28分浦和

猶本から右の堂園が上がって、低いクロスを入れる→ゴール前ニアに後藤が出るが、DFにカットされる。


31分ベレーザ

中央でボールカットから阪口→原がミドルは、ゴール左外へ。


31~36分浦和(時間未記載で不明でした)

中央から吉良→柴田→猶本がミドルシュート→ゴール右外へ


◆37分ベレーザ

右から隅田が出て、高畑が倒してベレーザのFK。PA右横からの籾木のキックイン→ゴール左クロスバーをたたき、浦和DFが拾って左外へ逃れる。


40分ベレーザ

左サイドから有吉のクロス→ゴール前ファーで原のヘッドはうまくヒットせず右外へ。


43分浦和

柴田から、PA前中央から後藤がシュートに行くが、土光が対応し打ち切れず。


44分浦和

中央から速攻で吉良→後藤と縦に繋ぎ、後ろから出て来た猶本に渡りシュートは、大きくふかしてゴールを割る。




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【後半】

47分ベレーザ

山口から→籾木→長谷川がゴール前出てフリーでシュートに行くところ、乗松!?がスライディングでブロックしボールは右外へ。決定機を阻む。


48分ベレーザ

PA前右から籾木のFK→ゴール前阪口がヘッドで飛び込む→ゴール右外へ


52分浦和

堂園から、右に出た猶本に渡りクロス→DFがヘッドでクリア


?分浦和

右CKから、ゴール前のリバウンドを猶本がシュートに行くが浮いて、ゴール前右横の高畑がヘッドで折り返す→GK曽山が出てゴール前が空くが、ベレーザDFがクリア


★60分ベレーザ

中央から籾木→左の長谷川に渡りクロス→ゴール前、和田が防ぎに出るが、入って来たボールを制御し切れず見失う→そのこぼれを原に押し込まれゴール。

ベレーザ同点。


60分浦和

ゴール前で細かくつないで、加藤or柴田?から岸川に渡りゴール前に出てシュートは、ゴール枠上外へ。


61分浦和

左から加藤→猶本が出て左からシュート→ゴール枠上外へ。


66分ベレーザ

籾木が和田からボールを奪い、持ち込んでシュートは、ゴール左外へ。


74分浦和

猶本→右に出た清家に渡りクロス→後藤がゴール前ニアに出るが、岩清水が対応し防ぐ。


79分浦和

左から臼井がドリブルで抜いてクロス→PA内右後方から後藤がシュート→ゴール左外へ。


82分ベレーザ

ゴール前まで繋ぎ、原がシュート→DFに当たり右CKに

★84分ベレーザ

右CKから繋げ、原が右からゴールライン際をPA内へドリブル→2人かわして(柴田抜かれ)クロス→ゴール前の木下が合わせてゴール。

ベレーザ逆転。


87分ベレーザ

左から繋いで隅田がシュート→GK平尾が正面でキャッチ。


◇88分浦和

ゴール前縦に出たボールに、後藤がもらいに出るところ、岩清水がペナルティアーク内で倒し浦和がFK獲得。

ペナルティアーク内からのFKに、岸川が直接ゴールを狙う→ゴール右外から巻いてくる弾道は、ゴール枠右角に当たり、そのリバウンドを間近で後藤が拾うがシュートを打ち切れず。


アディショナルタイム ベレーザ

岸川からボールを奪った長谷川がシュート→GK平尾が右に飛び弾き出すファインセーブ




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キックオフ序盤から、優勢に攻撃に出るベレーザ。しかし浦和が徐々に攻勢の時間を持ち始めゴールへと迫り、20分にセットプレイから岸川選手のゴール。
9月7日@西が丘で行なわれたエキサイティングシリーズ第2節のベレーザ戦でも、浦和がペースをつかみ先制点は21分、得点者も岸川選手という、ほぼ同じようなゲーム展開となりました。

前回の対戦では、その後浦和が矢継ぎ早に追加点をあげ前半を3-0とリードし、そのまま試合を終えたのですが、今回はしかし同じ轍を踏むほど甘くはないベレーザでした。エリート集団の底力を、試合が進むにつれ見せ付けられた印象です。


前半はまだ浦和が繋いでシュートもありましたが、じゅうぶんな形でフィニッシュに至れず、ゴール枠を捉え切れません。

後半に入ると、序盤からベレーザが積極的に仕掛け、浦和が防戦の場面が多くなります。球際に強くセカンドボール奪取にも優勢で、サイドから攻め入る形を繰り返しクロスを入れてくる、ベレーザ攻勢の時間帯が続いて行きます。

後半開始から5~6分間と後半15分に同点にされる前の数分間、ベレーザの勢いに圧される浦和。

引いて守る場面では、DFが集中を切らさず跳ね返し決定機には至らせませんが、間延びしたスペースに、ベレーザ得意の素早いパスを展開されると対応し切れず、ついに同点とされてしまいます。


同点後、浦和は反撃に出ますがゴールチャンスには至らず、さらにベレーザが優位に展開して行く様相に。後半20分過ぎからポゼッション優位にベレーザペースで進むと、浦和は後半27分に和田選手→臼井選手、吉良選手→清家選手に交代し、打開を図ります。

臼井、清家選手がゴール前に持ち込み惜しいチャンスも見えて来ましたが、しかし後半39分、ベレーザが右コーナーからボールを繋ぎ、原選手がゴールライン際の狭いスペースを、見事なボールタッチとフェイントを駆使して切り崩すと、ゴール前へマイナスクロスを入れ、木下選手がしっかり合わせて逆転ゴールとなりました(悲)

大滝選手を入れてもなかなか攻撃を展開出来ず、清家選手を活かすにも中央を阻まれ、ベレーザDFに苦戦する浦和。球際で競り負け追いすがる選手に、疲労が滲んでいます。


それでも試合終了際、ペナルティアークにフリーで出る後藤選手を、岩清水選手がなでしこジャパンでよく見せるハードタックルを浴びせるとイエローカードが掲出され、浦和にFKのチャンスが訪れます。

キッカー岸川選手の狙いすましたフリーキックは、しかし惜しくもゴール枠に阻まれ、浦和の攻勢はここで潰えました。

ベレーザはボールキープ巧みに時間を費やし、隙あらば惜しいシュートシーンもあり攻撃を緩めず、浦和を押し切る自分達のサッカーをやり遂げ、タイムアップを迎えたと言えるでしょうかー



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今回の対戦、先月に西が丘で対戦したときと比べて、ベレーザの気合いの入り方の違いが表れていました。

寺谷監督がコーチャーズボックスに出て陣頭指揮を執り、前線の選手達から絶えずプレスバックに出る積極性を見せ、ラインを下げずに前から挑んで行く全体で戦う強さが感じられました。

とくに浦和は再三、左サイドの裏を突かれ、この試合のウィークポイントになっていたのではないでしょうか。加藤・和田選手が、連携して高い位置へ攻撃に出るのを得意とするぶん、ここを抑えられ奪われるとピンチに陥る脆さもあり、攻撃に転じたベレーザの特に右SHの隅田選手の攻め上がる場面が、試合を通して目立っていたと思います。

浦和はMFの岸川選手やCB高畑選手が、左サイドのカバーに追われ、後半途中から左SBを臼井選手に代えて対応しましたが、攻撃の主導権は変わらずに改善はうかがえませんでした。

先月の対戦と違い、隅田・籾木・長谷川といった若い選手たちが、前を向いて自在に動き連携がとれていた様子です。

阪口・有吉・岩清水らなでしこでも経験値の高い選手たちが、球際強く全体のバランスを保ち、1得点1アシストの活躍の原選手が、縦横無尽に動き攻守の要として効いていました。

前回の0-3という不甲斐ない敗北へのリベンジ、首位浦和に勝てば一気に勝ち点差が縮まることもあり、モチベーションは高かったでしょうか。


浦和はしかし、守備の面では健闘が光りました。乗松選手のカバーリングが、何度をピンチを防いだことか。PA内で踏ん張り続けた対応が光ります。GK平尾選手も、試合を経るごとに安定感を増して来ています、新潟戦に続くファインセーブで、失点を防ぎました。乗松選手がJFA福島出身のルーキーで、平尾選手はまだ高校生ながら、同じくJFA福島からの特別強化選手として浦和に来て、共に今や欠かせない中心選手として活躍が目立っています。

清家選手も含め、若い台頭が今のレッズレディースを支えています。頼もしい限りです。


一週空いて11月1日、浦和駒場にジェフを迎えてのホームゲームから、いよいよ優勝をかけた戦いが4週続きます。

ベレーザ戦からどう立て直し、再び勢いに乗って行けるのか、今度こそ勝負強さを見せてほしいですねー