JEF千葉レディース戦、観戦記 | うらじょ

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なでしこリーグ2014

エキサイティングシリーズ第3節
2014年10月4日(土) 12:00
@東金アリーナ陸上競技場/観客数917人

JEF千葉L 1ー2 浦和L

得点:
14分 吉良知夏(浦和)
71分 安齋結花(千葉)
86分 大滝麻未(浦和)

【千葉】
GK/1山根恵里奈
DF/5若林美里、24千野晶子、27大矢円佳、2上野紗稀
MF/8安齋結花、13瀬戸口梢、10深澤里沙、14川村真理(Cap.)
FW/20鴨川実歩、10菅澤優衣香

SUB :GK1根本望央、DF4鶴見綾香、DF16小池快、MF6松浦渚、MF19保坂のどか、FW花桐なおみ

90分 安齋→松浦





【浦和】
GK:30平尾
DF:6堂園、25乗松、3高畑、13和田
MF:18柴田、8猶本、5岸川、20加藤
FW:10吉良、11後藤(Cap.)

SUB:GK1池田、DF4齋藤、DF19鈴木、MF14泊、MF34長野、FW26大滝、FW31清家

71分 吉良→清家
73分 後藤→大滝
88分 加藤→齊藤









【試合経過】
※時間・状況説明が、多分にアバウトなのはご了承下さいませ。

1分千葉
浦和陣内右からのフリーキック(FK)、瀬戸口がキックイン→GK平尾が直接キャッチ。

3分千葉
右から安齋がドリブルで持ち込みクロス→ゴール前菅澤が、乗松のマークを外してボレーを合わせるが、うまくヒットせずゴール枠上へはずす。千葉の決定的場面。

4分浦和
ペナルティエリア(PA)前のリバウンドを堂園がヘッドで猶本にパス→受けた猶本が左足でシュート→GK山根が右に倒れてキャッチ。
浦和の1stシュート。

6分千葉
左のオープンスペースへの展開から深澤が受けて左からクロス→ゴール前菅澤が飛び込むが合わせられず、ボールが右に流れてさらにクロスを入れる→GK平尾がキャッチ。

6分浦和
右コーナーキック(CK)から、キッカー猶本がショートコーナーで堂園に出した折り返しを受けて、右後方の和田へ戻す→和田からゴール前へのクロスに高畑がヘッドを合わせるが、GK山根が右に倒れてキャッチ。浦和惜しい場面。

10分浦和
右の堂園からクロス→吉良がゴール前で受け、千野のマークを交わしながら振り向きざまにシュート→GK山根が左に倒れてキャッチ。

☆14分浦和
左サイドライン付近で、加藤がドリブルを倒されFKを獲得。
和田がFKをキックイン→ゴール前ニアに入って来た吉良がヘッドをあわせると、左ポストをかすめてゴールイン。
浦和先制。

16分浦和
センターサークル付近右から乗松のフィード→PA前で競り合ったリバウンドを、後方から柴田がグラウンダーのシュート→ゴール右外へ。

18分浦和
右の堂園から縦に出されたボールを、吉良が受けてDF大矢を交わして、右からゴール前へ持ち込みシュート→DFがブロック。
その後も千葉陣内で球際強く攻勢、最後は猶本がロングシュートを放ち、左に大きく外れて潰える。

24分千葉
菅澤がポストプレーから、左前に出る深澤へパス→深澤はドリブルから堂園を交わして内に切り込みシュート→威力ないボールをGK平尾が正面でキャッチ。

30分千葉
左スローインを受けた深澤が、ドリブルでゴール前に持ち込むところを乗松がカットし、千葉はCKを獲得。
キッカー瀬戸口がキックイン→GK平尾がキャッチ。
※千葉はこの試合唯一のCK。

35分千葉
深澤から右へ展開→受けた若林?がクロスを入れる→ゴール前菅澤と浦和DFが競ったリバウンドがゴール前ファーサイドの安齋へ流れ、安齋はヘッドで押し込むも威力なく、GK平尾がしっかりとキャッチ。

36分浦和
左サイドから和田⇔加藤がパス交換しながら上がって行く→加藤からのクロスに、ゴール前リバウンドを吉良、柴田とシュートに行くが打ち切れず、クリアーされる。

40分千葉
瀬戸口からの縦パスを左で菅澤がくさびで受け、高畑を交わしながら大きく右のオープンスペースへ展開→上がって来た若林が受けてクロスを入れる→ゴール前瀬戸口がヘッドは、浮いてゴール右外へ。

41分浦和
左から和田のグラウンダーをPA前で吉良がスルー→吉良の背後から柴田がシュートもうまくヒットせず、ゴール左上外へ。

43分浦和
センターサークル付近で後藤がくさびで受けて右の柴田へ→さらに右を上がる堂園へ渡り、クロスを入れる→ゴール前で猶本がヘッドを合わせにいくが、DFと競ってうまくヒットせず、さらにそのこぼれに前へ出るが、GK山根がキャッチ。




後半1分千葉
右サイドで堂園が鴨川にボールを奪われ、鴨川から菅澤→深澤へと渡り、深澤から上がってきた鴨川に出されPA前からシュート→ゴール枠上へ大きく外れる。

後半4分浦和
攻勢から右サイド堂園→柴田→猶本に戻され、猶本はゴール前右二アサイドへスルーパス→吉良が出てゴール前へ低いクロスを入れる→GK山根が飛びつき後逸するも、ボールはゴール前を通過し左へ流れる。

後半5分千葉
右サイドを上がる若林にパスが通りクロスを入れる→ゴール前のリバウンドを安齋が拾い、さらにクロスが入る→ゴール前ファーサイドで川村がヘッドを合わせるも、浮いたボールはゴール枠上へ外れる。

後半7分千葉
右サイドセンターライン付近から、安齋がドリブルで加藤を抜き、さらに和田を振り切りにち上がり、PA内右からのクロス→ゴール前で深澤が合わせるところ、乗松がカット。

後半9分浦和
猶本から左の和田へ渡りクロス→ゴール前で吉良、後藤と合わせ切れず、GK山根がキャッチ。

後半10分千葉
左から菅澤→深澤→川村に渡りシュートは弱く、ゴール前で和田がカット。

後半21分千葉
最後列千野から、左でフリーの川村へロングパスが通り、PA前からシュートは枠上へ大きく外れる。

後半22分千葉
左から受けた菅澤が、くさびで潰れながらも深澤へ繋ぎ、深澤はPA前からすかさずシュート→低ライナーの弾道をGK平尾がしっかりとキャッチ。

★後半26分千葉
後方から大矢の中央縦パス→ノーマークの瀬戸口に渡り、さらにゴール前へ出た安齋へ縦パスが通る。
安齋がPA前中央からグラウンダーのシュート→浦和DFをかすめゴール左隅に決まる。
千葉同点。

後半31分千葉
左の上野からPA内左へのパス→深澤が受けて戻したところに鴨川が入って来てシュート→浦和DF(猶本?)がブロックして防ぐ。

後半32分浦和
大滝→左の加藤からDFラインの裏へ出され、清家が抜け出るがオフサイド。

後半33分千葉
左から持ち上がる深澤→中央の菅澤→PA内右の安齋と渡りシュートは和田がブロック→そのリバウンドを安齋が拾い右からクロス→ゴール前フリーの川村が合わせるが、GK平尾が顔のあたりでキャッチ。
千葉の決定的場面。

後半35分浦和
右CK→左CK→右CK→右CKとコーナーキックを続けるが跳ね返され続け、シュートに行けず。

後半37分千葉
右から川村のクロス→PA前で菅澤が受けて安齋に戻し安齋がシュート→浦和DFに当たったリバウンドをさらに菅澤がシュートも、うまくヒットせずゴール枠上へ大きく外れる。

後半40分浦和
岸川からゴール前右のニアサイドへのスルーパス→大滝が出るがGK山根が飛び出たのが早くキャッチ。

☆後半41分浦和
自陣センターライン付近でボールを奪った大滝が左から持ち上がり、中央の清家へパス→清家から中央左の大滝に折り返される。大滝はペナルティエリア内に持ち込み、対応に付く千野をけん制しながら左に持ち出し振り切ると、角度の無い位置から左足でグラウンダーのシュートを振り抜く。
シュートは、長身GK山根が飛びつくも及ばず、ゴール右サイドネット内に決まるゴール。
浦和勝ち越し。


※浦和は43分に齊藤が入ると5バックの守り切る布陣へシフト

___________清家__________

大滝____岸川____猶本____柴田

和田__堂園__高畑__乗松__齊藤

___________平尾___________


アディショナルタイム2分千葉
PA前左で鶴見と猶本が交錯し、猶本がファウルをとられ千葉のFKに。
瀬戸口がキックインしたゴール前のボールを浦和DFがクリアー→千葉がボールを拾い、再びゴール前へのハイボールを入れると、GK平尾がキャッチ。

ここでホイッスルが鳴り、試合終了ー



序盤、菅澤選手にゴール前を脅かされる場面が続いた後は、浦和がジェフ陣内で積極的に前からボールを獲りに行き優勢にゲームを進め、先制後もさらに攻勢のペースは継続されました。
トップの選手にボールが収まり、サイドへの展開がスムースにボールが繋がれ、2列目からのシュートも積極的にゴールへ意欲的です。
浦和は、右サイドの連携から前に運ぶ場面が目立ち、柴田選手が切れのよいドリブルや後列からのシュート、堂園選手から前線への供給によりゴールに迫る場面など、チャンスメイクの起点になっていました。

快勝したベレーザ戦からのいい流れのままに行くのかと思いきや、しかし浦和に対して試合巧者のジェフはやはり手強い存在。
攻撃を交わしながら、菅沢選手のポストを起点にしたサイドへの展開からチャンスをつくり、また持ち前の前線からのプレスが強まってきて浦和陣内に留まり、前半中盤以降はジェフが浦和ゴール前へ迫る場面が増えていきます。

浦和キラーの深澤選手が、前線から浦和のDFやGKのボールホルダーに、ぐーんと凄い勢いでプレッシャーをかける場面が見え始めると、ジェフが攻勢に転じるスイッチに切り替わったと、私的にはいつも警戒心を抱くのです。
実際、20分過ぎからー

_______菅澤_____鴨川_______

深澤__________________安齋

というスタメンの前線の並びが、

_______深澤_____菅澤_______


鴨川__________________安齋

と移行し、
さらに菅澤選手以外には以下のようにも変化が見られ、

_______菅澤_____安齋_______


鴨川__________________深澤


_______菅澤_____深澤_______


安齋__________________鴨川

前線の並びを頻繁に組み替えるのがジェフの特長であり、変幻自在で走力を活かした攻撃力が、対戦相手を困惑させる強みといえるでしょうか。

後半に入ると、序盤は浦和・ジェフともにゴールに迫る場面もありましたが、10分頃から膠着状態に入り互いにチャンスを見出せない攻防が続いていきます。
しかし20分頃から、パスの繋がりがよくなったジェフが攻撃のペースをつかむと、惜しいシュートチャンスが続き、ついに同点ゴールへと至ります。

浦和は同点にされた後も、ジェフのプレスバックに圧され、球際や2ndボールを奪われるなど、前半の勢いは感じられず局面で苦戦する様子が目立ちます。
ジェフはチャンスとあれば、サイドや2列目からどんどん前掛かりに攻勢に出て来ます。
中盤から瀬戸口選手が自在に展開できる余裕があり起点となり、川村選手は積極的に攻撃参加してシュートに至る場面が目立ちます。前線で菅沢選手・深澤選手が受けてお膳立てをして、運動量の落ちない安齋選手や鴨川選手がサイドから活発にゴール前に迫ります。


浦和は低い位置に留まることが多く、35分頃の連続コーナーキックのチャンス以外に、シュートはおろか相手ゴール前まで迫るのも容易ではない様子でした。
そんな状況が続いた終盤に、大滝選手が相手のパスミスをついてボールを奪い、前掛かりで手薄なジェフのDFラインの間隙を突いて、清家選手とのワンツーからゴール前へと迫り、しっかりと決めてくれました。
決め手を欠いて来た土壇場に、まさにワンチャンスを活かした大滝選手の個人技が光ります、秀逸でした。

引き分けも見える停滞感が漂う中、起死回生の一撃でありピッチ、ベンチ、スタンドも歓喜に沸きました。今後への可能性も大いに高まる、値千金のゴールでしたね。
ジェフアウェーでは、2011年10月9日以来の3年ぶりの勝利(2-1@東総)となりました。
ようやく苦手を克服する時でも、やはりジェフ相手には苦戦となりましたね。11月1日に駒場ホームで行なわれる再戦時には、今回の課題を踏まえて、いっそうの対策と強い思いで臨まなければならないでしょう。特に後半の戦い方については、スコアの状況にもよりますが、浦和ペースの時間帯を増やしたいところです。




苦言となり恐縮ですが、今回観戦中、審判のジャッジに不利が感じられると、大げさにクレームの野次を飛ばす状況が目立ちました。
そのお気持ち、悔しい思い、もちろん解るつもりですし、私もいまだ納得しておりません。
でも野次がエスカレートすればするほど、むしろジャッジがさらに不利になる覚えのほうが、何度もあります。実際今回も、その後の明らかな相手のファウルが取られなかった場面もあったと見受けましたし。
女性審判の場合、ピッチの選手だけではなくスタンドで応援するサポも含めて、ジャッジの不服に対しては、断固として抗う思いが強いのでは?と思うところがあります。騒げば騒ぐほど、意地になるというか。
もちろん、あの試合は例外ですが。

レッズレディースの試合、あれ以来、線審は男性が続いています。浦和側から申し立てしましたから、女性の線審だとジャッジに不安があることは考慮されたかもしれません。
ただもう一つ言えるなら、至近から怒声で野次られることは、女性にとってはたまったものではないことも推測できます。
埼スタのような大観衆のもと、野次ったところで目立たないかもしれませんが、なでしこリーグの観客数であれば、怒声を発した方を特定も可能な目立った行為になるのは明らかです。(埼スタでも、ピッチの近くから声を挙げれば別ですが)ピッチ上には丸聞こえでしょうし。
例えば駒場で、メインスタンド側の女性線審が野次を受け続けてついには、旗を挙げる所作がぎこちなくなる。ジャッジに自信を失ってしまっている様子、今まで何度か見て来た覚えがあります。
そんなんじゃ審判失格で、トップリーグのピッチに出てくるなと、特に浦和のサッカーに精通した方々なら仰るのはもっともだとも思えます。
ですが、完全にびびってしまっていて、審判が試合になってないのです。女性を怒鳴りつけて、果たしてその先のジャッジに、公正を促せるのでしょうかー
そういう未熟さに映る状況も含めて、なでしこリーグなんだなと。もっと余裕を持って見てる側も・・・
しかし浦和レッズを応援すること、レディースの選手が懸命にがんばっているからこその熱い思いがあり、自分にとっても葛藤はあります。
どう応援する、観戦することがベストなんだろうかと、指南できるほど偉そうなことは言えませんし。

ただ、今回の試合で、後半20分過ぎから互いのコンタクトプレイが続き、浦和がファウルをもらえるのでは?という場面で流され、それまでなかった大きな怒声が挙がって来た。
スタンドの雰囲気から、今まで守備的に張り詰めていた浦和の緊張の糸が、一瞬切れたようにも見受けられ、実際ジェフの左サイドがぽっかり空いてシュートに至らせた。
その後も千葉の攻勢が続き、さらにファウルを取ってもらえずか、怒声はエスカレートするも、やがて千葉に同点に追いつかれたー


今日も熱い思いはあれど、少しでもピッチ上に支障をきたさないように、首位攻防戦を見届けたいと思っておりますー