【AFC女子アジア杯2014ベトム】
《2015女子W杯地区最終予選》
■準決勝
なでしこ2ー1中国
後半6分:澤穂希
後半35分:リー・ドンニャ(PK)
延長後半AT:岩清水梓
いやー凄い試合でしたねー!それにしても最後の最後、よく決めました岩清水!
さらに中国代表が、しっかり守備ブロックを築き守るだけでは無くなり、縦に強く速い攻勢を、何度も仕掛けてはゴールを脅かして来るようになりました。
組織的にバランスを保ちながら、優勢の時間帯には、日本はなかなかボールを奪い返すことも難しかったです。2ndボールは、ちょっと前なら日本は、中国より奪取出来ていたんですけどね。
近年中国女子代表は、国際試合の機会を大幅に増やし、若いチームが実力を養って来たのがうかがえます。
2013年から代表試合は28回と、どこの国よりも多く、次第にノルウェーやデンマークなど欧州列強にも勝つようになり、結果も見え始めて来たチームです。
個々の球際の強さ、相手を複数で囲むディフェンスなど、この1、2年で身に付けて来たものに、著しい成長が感じられました。
これは中国だけでなく、日本が世界一になったことで、アジア全体での実力の底上げが進行中ではありますが、オーストラリアや韓国も。
今日のなでしこは、なかなか思い通りにボールを運べず決定機をつくれず、追い込まれた場面もありました。
しかし経験値の高い選手たちの勝負強さが、なんとか中国を上回り辛勝とはいえ、劇的な勝利をもたらしてくれたでしょうかー
それにしても、後半から延長に入り、過酷な戦いが続いて行く中、衰えの見えない川澄選手の上下動の凄さや、宮間選手のどんな状況でも冷静な展開力・キックの精度、高瀬選手の粉骨砕身のポストプレイ、宇津木選手は球際の激しさが増し、そしてGK福元選手の鬼気迫る死守ぶりなどなど、ホント感動でした。やっぱりこれがなでしこの強さですよね!
貴女たちを誇りに思いますー
木龍選手は入れ込み過ぎたでしょうか、途中出場途中交代で、下がってからビニール袋を使って息を整えていたのがうかがえました。過呼吸になったでしょうかね。
左サイドを主戦場に、猛烈にチェイシングを仕掛け、ボールを持てばドリブルでどんどん持ち味を発揮して…気持ちがビンビンに伝わって来ました。
だからこそ、苦言になりますが、浦和の選手を応援する者としては、吉良選手に何が求められていたのか、悔しく思うところはあります。
待ってては来ない、もっともっと求めて泥くさく行かなければ、なでしこではボールが巡って来ません!ゲームに入れないのです。
応援する者としても、痛感させられました。
さて25日の決勝戦、さらに注目を集めるだけのインパクトを、今夜のなでしこたちは与えてくれました。
選手たちは相当な疲労は残るとしても、どうかアジアでの初の栄冠を、勝ち得てもらいましょう!