異例の事態、日本初の無観客試合開催、観客が一切いないぶん、逆に大きな注目としてもさらされた試合。レッズ以上に、やりずらかったのは清水エスパルスのほうだったと察します。
レッズはこんな状況だからこそ、一丸となって勝利への団結心は、よりいっそう強く抱けるはずです。が、エスパルスにとっては、思いがけずとばっちりを受ける形となり、異郷のアウェイの異様な状況のもと、モチベーションを上げて行くのは、容易ではなかったはずです。
埼スタにアウェイで臨んだ時の、至福の瞬間はなんなのかー
埼スタ中を黙らせる、ゴールであり勝利であることを、埼スタまで遥々掛け付けたサポと分かち合うことに、他ならないはずです。
その機会を奪ってしまったこと。今回、地元のパブリックビューイング等で、煮え切らない思いで終えられた方々の思いを、もし逆の立場でしたらお察しして余りあるものを感じます。
見えないサポーターの方々と共に戦えたという意味では、身体を張って奮闘していた清水の、ヨンアビンやノヴァコビッチが、すごく印象に残りました。いろいろ、心を痛めたはずなのに。
こういう時でも(いつも献身的なのでしょうけど)、気概にあふれたパフォーマンスが目立っていました。

もちろん浦和だって、この試合に勝ちたい思いは相当なものに感じられましたが、この結果で幸いとしておきたいです。
元気、槙野に力みを感じました。関根くん、魅了されました。すごい選手が出てきたことが収穫です。
ー試合後のゴトビ監督の会見より~宇都宮徹壱さんのツイートからー
人種差別についてのコメント。 「鳥栖との試合でこの事件は起こった。サッカーからこうした差別をなくしていかなければならない。人と人の違いがあるからこそ世界は美しい。
私がサッカーを始めたころ、サッカーボールは昔白と黒だが、今は多くの色がある。エスパルスには9カ国の違った国籍の選手やスタッフがいる。カナダ、韓国、オランダ、スロベニア、ドイツとブラジルのスタッフ、私はどこから来たかのかもうわからない。
私は日本に来て3年と2カ月だが、悲惨な大地震も経験した。ただし日本はそのとき、世界と強く団結していた。それが真の日本の姿だと思う。多くの海外の人間は日本と日本人を愛している。優しさと礼儀正しさ。それが日本の素顔だと思うー
無観客試合は終わったけど、これで罪が精算された訳じゃないよね。これからも行動で示していかないと。でもサッカーとサポートは熱くしっかりやらなきゃいけない!頑張りましょう!
— MINORUKUNIWA (@akayon_urawa) 2014, 3月 23日