アルガルヴェカップ・ドイツ戦 | うらじょ

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Estadio Algarveの写真
Estadio Algarve (トリップアドバイザー提供)


ALGARVE WOMEN'S FOOTBALL CUP 2013


(グループA:第2戦)

うらじょ 日本 1-2 ドイツうらじょ


得点:

ー前半7分 ファイストー

左からFWムバビがゴール前へのクロス→MF宇津木のクリアは真上への浮き球となり、FWミッターグとMF川澄が空中戦で競り合う→互いに触れることなく、落ちて来てバウンドしたルーズボールを、脇にいたMFファイストが素早くシュート→ゴール左隅に決まり、ドイツ先制。


ー前半18分 田中美南ー

ドイツ陣内左からのFK、宇津木がキックイン→ゴール前でFW大儀見が倒れながらもヘッドで左前へすらす→ゴール前左でフリーで受けたFW田中美南が左足でシュート、ゴール左に決まり、日本同点。


ー後半10分 マロジャンー

左サイドライン付近から(40mぐらい!?)、FWマロジャンがFK→ゴールへ向かう高い弾道に、前に出たGK海堀が目測を誤ったのか頭を越され、ボールはゴールに吸い込まれ勝ち越しを許す。




(日本のゴールチャンス)

前半16分

MF高瀬がDFを背負いながらキープし、MF田中明日菜へパス→田中明日菜の折り返しのスルーパスに、高瀬がゴール前へ抜け出てGKと1対1からシュートは、ゴール左へ外れる。


前半21分

MF川澄が、CBヴェンシンクからボール奪取、FW大儀見にパス→大儀見の折り返しのスルーパスに、川澄が抜け出てドリブルでゴール前へ持ち込む→GKと1対1から股抜きを狙ったシュートは、GKがブロックして防ぎゴールならず。


後半3分

左CKを川澄がキックイン→ゴール前に飛び出して来た大儀見が、ヘッドをしっかり合わせるがゴール左へ外れる。


後半11分

右後方からSB有吉のロングFK→ドイツDFがゴール前中央でクリアしたボールを、CB熊谷がボレーシュートに行くが、左へ大きく外れる。


後半27分

センターライン付近で大儀見がポストになり、受けたパスをヘッドで左サイドへ流す→受けた川澄がドリブルで駆け上がり、ゴール前左からシュート→ゴール右を狙ったグラウンダーのシュートは、飛びつくGKの手の先を抜けるが、ゴール枠外へ外れて行く。


後半37分

川澄が自陣からスルーパス→中央からFW田中美南が、DF2人の間を抜け出そうと競り勝ち、体勢が崩れながらもGK越しのループシュートを狙うが、GKが難なくキャッチ。




【日本代表のスタメン】


大儀見 田中美

川澄          高瀬

宇津木 田中明

鮫島 熊谷 岩清水 有吉


海堀


(交代)

後半1分: 田中明日菜→田中陽子




【ドイツ代表のスタメン】

うらじょ


※ムバビとマロジャンは、上下入れ替わったり並列になったり、自在だった様子。


(交代)

後半1分:  ケスラー→MF17オデブレクト

後半25分: ムバビ→FW9ポップ

後半28分: ミッターグ→DF29ケルショフスキ

後半37分: ファイスト→MF18フート




前半は試合の立ち上がりから、ノルウェー戦以上に押し込まれて脱することができずにあっさり先制を許し、どうなることかと危ぶまれました。

ですが、試合途中からの大雨の影響からか、ドイツの攻勢が削がれたのは日本には幸運だったでしょうか。

立て直して攻勢に転じ、同点に持ち込み勝ち越すチャンスもあり、後半への期待も膨らみました。


後半から起用の田中陽子選手の絶え間無い運動量が功を奏しドイツを封じ込めつつ、これからどう得点に結び付けていけるのか…という矢先に、マロジャン選手のFKが風に乗って直接ゴールに吸い込まれてしまいました。

GK海堀が目測を誤ったのも、かなり強風の影響を受けていた?実際には判りませんが、コーナーフラッグのはためき方の大きさといい、日本が風下にいる様子がうかがえました。日本の蹴るボールは失速していましたし。

ドイツが後半途中から再び攻勢を強め、日本は何とか凌いで行くー

時間の経過につれ、反撃の手立ても潰えて行き試合終了となった印象です。


負けはしましたが、それでもドイツ相手に、結果的にも1点差で善戦出来た方だったのでは!?日本が対応できていたのは、センターラインがしっかり基軸を成していたからだと思います。FW大儀見選手、MF宇津木選手、DF熊谷選手が根幹になっていたのではないでしょうかー


まずなんといっても、大儀見選手が前線で奮闘し、しっかりボールを収めることができ全体を落ち着かせ、攻撃の起点になっていたことで、同点ゴール他、数々のチャンスを演出していたと見受けました。

競り合い不利な体勢でも、ファウルを得るのが上手い!イタリアにいた頃の中田英寿を思い出しました。DFに強く当たられてもフレキシブルな対応が出来て、ボールロストを許さない。常にハードマークのドイツで培ってきた賜物といえるでしょう。

大儀見選手が、ドイツの自チームであるポツダムで絶対の信頼を得て、相手に脅威に思われるのは、こういった労を惜しまず身体を張ったプレイをフルタイム出来るからに他ありません。

ポツダムでは今は、トップ下のやや下がった位置で起点になり、周りを活かす役割として大いなる機能を果たしています。周りを活かすから、自身にもゴールチャンスのボールが巡ってくる。体現してリスペクトを得ているから、今やドイツ女子ブンデスリーガのトップスコアラーにまで至っているのでしょうか。


熊谷選手の積極的に前に出て相手のチャンスの芽を摘む先取防衛は健在です。

これはレッズレディース在籍時からも変わらず(おそらく常盤木の頃からでしょうね)、ドイツに渡ってもアグレッシブなディフェンススタイルは継続され、進化していると思われます。寄せどころが的確になっている印象です。

代表のDFリーダーとして、やはり欠かせない選手であり、今後のなでしこを背負って行くでしょうね。



今回もっとも健闘していたと思えたのは、宇津木選手です。

序盤、ドイツに攻め込まれて修正し始めたのは、まず、ビルドアップから、DFライン→中盤でのパスカットが多く攻め込まれていたのを、宇津木選手がDFラインまで下がって受けて、その先のスペースを確保してボール出ししようと試みていた様子がうかがえたことです。

積極的に動いて改善していこうという意識が、プレーのひとつひとつに感じられます。熊谷選手と連携についてか、ハーフタイムに入るとき言葉を交わしていましたし。

今まで代表では、どちらかというと周りの状況に受けてフォローする立場のプレーが多かった印象でしたが、今回は自発的に中盤を動かして行こうという対応が見受けられました。

身体を張ったカバーリング能力は健在、やはり素晴らしいです。ドイツの得点機を何度か防いていました。

フランスで、今まで以上に向上心をもって取り組んでいるのがわかる気がしました。次代を担い、なでしこで活躍したいモチベーションは強いと思われますー



田中美南選手の代表初出場初ゴール、田中陽子選手の奮闘ぶり、ドイツ相手に収穫はありました。


さらに海外組に負けずに、残りの2試合、なでしこリーグの選手たちのアピール、奮起を期待したいです!



加戸ちゃん、ガンバレ!