レッズレディース、仙台戦観戦記 | うらじょ

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女サカ好きです。
浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー


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【第34回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会 3回戦】
2012年12月8日(土) 14:00キックオフ 第2試合
・藤枝総合運動公園サッカー場/観客数1525人

ベガルタ仙台レディース 0-2 浦和レッズレディース


得点:

前半29分 柴田華絵

後半84分 土橋優貴




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【浦和レッズレディース・メンバー】
GK/ 池田咲紀子
DF/ 土橋優貴、坂本理保、矢野喬子(Cap)、堂園彩乃

MF/ 岸川奈津希、藤田のぞみ(→89分猶本光)、庭田亜樹子、柴田華絵

FW/ 後藤三知、吉良知夏(→90分 FW荒川恵理子)

SUB/ GK山郷のぞみ、DF高畑志帆、MF加藤千佳


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【ベガルタ仙台レディース・メンバー】
GK/ 1天野美咲

DF/ 2長船加奈、3下小鶴綾、4山本りさ、9鮫島彩

MF/ 6中村真実(→62分22坂井優紀)、8上辻佑実、14嘉数飛鳥、18中原沙央理(→62分19小山季絵)

FW/ 10伊藤美菜子、11安本紗和子

SUB/ GK21齋田由貴、DF5田中景子、MF23川島はるな


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【試合経過】

※時間と状況把握はアバウトです。見違えた箇所や見落としはあるはずです。どうかご了承ください。


・前半5分、仙台

右から攻め上がり、PA内(べナルティエリア)からMF嘉数がシュートは、GK池田が正面で難なくキャッチ。


・8分、浦和

DF坂本からMF柴田へ渡り、柴田はPA前右で倒されFK(フリーキック)獲得。

MF庭田のFKは、GK天野が直接キャッチ。


・13分、浦和

FW吉良がドリブルで中央を持ち上がり遠目からのグラウンダーシュートは弱く、天野が正面でキャッチ。

・16分、仙台

GK池田のゴールキックを獲ったMF上辻がロングシュート→右へ外れていく。


・18分、浦和

左からFW後藤が持ち上がりチャンスメイク→DF矢野が戻されたボールを前線へ縦に供給→吉良がPA内で受けて、GK天野が出て来たのを交わしてシュート?は、右上へ大きく外れる。


・23分、浦和

MF柴田が右からドリブルで切り込み、右外を上がって来たDF土橋へパス→土橋からのクロスに、DF堂園がゴール前で合わせるが力なく、GK天野が正面で対応。(キャッチ?)


✩29分、浦和

浦和が中央から持ち上がり繋いで行く展開:MF岸川が相手を交わして後藤へ繋ぐ→仙台DFと混戦する中、後藤はカニばさみでボールをリフトアップし持ち出し→こぼれを拾った柴田がボールコントロールして態勢を作り、PA前からすかさずミドルシュート→PA前に入って行く両チームの選手たちの間隙を縫って出て来た弾道は、ゴール左ポスト際を鋭く突き、横に飛んでセープに行ったGK天野の指先をかすめてゴールへ収まる。

浦和先制。 浦和 1-0 仙台


・38分、浦和

センターライン付近左で後藤がボールを奪い、MF藤田へパス→藤田はドリブルで持ち上がるとロングシュート→低い弾道をGK天野が正面でキャッチ。


・41分、仙台

柴田からボールを獲ると、MF上辻が左へドリブルで持ち上がり、ゴール前へのセンタリング→GK池田がキャッチ。


・44分、浦和

PA内右へ柴田→右外の土橋へ渡しセンタリング→ゴール前で吉良がヘッドを合わせるが弱く、GK天野が正面でキャッチ。


・44分、浦和

中央遠目から岸川がロングシュート→右へ外れる。




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・後半2分、浦和

MF岸川から右への展開→FW吉良、MF柴田らが繋いで→右外から上がって来たDF土橋がゴール前へクロス→受けたGK天野がファンブルするが事なきを得る。


・後半6分、仙台

FW安本が左DF堂園からボールを奪うと、ドリブルで持ち上がる→ゴール前右からセンタリングを入れるが、シュートに至ることなく防がれる。


・後半14分、浦和

右サイドから土橋が、PA前右ニアサイドのMF藤田へパス→藤田のシュート?がDFに当たったのか、GK天野が上方ではじき出すファインセーブ。


・後半17分、浦和

ダイレクトパスを交え小刻みにパスを繋ぎ、右からのクロス→FW後藤がヘッド出会わせるところを仙台DFに防がれる。


・後半17分、仙台

DF鮫島がドリブルで上がり、右のFW伊藤へパス→伊藤が持ち込んで行くところ浦和DFがカット→再び鮫島から左のMF上辻へ展開→上辻が持ち込んで行くところをMF柴田が防ぐ。


・後半20分、仙台

FW伊藤が左からドリブルで上がり、CK(コーナーキック)に。→左からのCKを上辻がキックイン→MF岸川がヘッドでクリアしたボールを、後方から鮫島がシュートは、ゴール左へ大きく外れる。


・後半21分、浦和

GK池田のゴールキックから→MF庭田が右で受けて前線のFW吉良へ供給→吉良がドリブルからシュートは、DFに当たりCKに。

・後半23分、浦和

右CKを庭田がキックインしたボールを、ゴール前で落としたところに、MF柴田がシュートに行くが、ゴール上方へ外れる。


・後半23分、浦和

PA内へ柴田がドリブル→左の庭田へ渡りシュートは、GK天野が正面で対応。


・後半24分、仙台

MF岸川がボールを獲られ、MF嘉数がロングシュートへ行くが、GK正面。


・後半29分、仙台

左CKから→ゴール前で坂井がヘッドで落としたボールに、右後方からFW伊藤がシュート→ゴールクロスバーに当たり落ちて来たボールに、FW小山?が押し込むもゴール上方へ外れゴールならず。

伊藤のシュートはゴールラインを割ったか微妙なところ、ノーゴールの判定で得点に至らず。


・後半30分、浦和

後藤から左の藤田→藤田からゴール前へのクロスに、吉良がヘッドを合わせるがゴール上方へ外れる。


・後半32分、浦和

岸川から、右前の後藤に渡りシュートは力なく、GK天野が正面でキャッチ。


・後半33分、仙台

FW安本が右からシュートを放つが力なく、GK池田の正面。


・後半35分、浦和

右から柴田、DF土橋がパスを繋ぎ→庭田がゴール前右で落としたところに、吉良がシュート→うまくヒットせず右外へ外れる。


✩後半39分、浦和

右CKから庭田がキックイン→土橋が、ゴール前やや後方からヘッドで合わせたボールは、ゴール右隅を突いてゴールが決まる。

浦和追加点。 浦和 2-0 仙台


・後半40分、仙台

右から小山がクロス→ゴール前で坂井が合わせに行くが、浦和DFが防ぐ。


・後半41分、仙台

浦和陣内中央右からのFK→ゴール前でヘッドを合わせるが(下小鶴?)、ゴール右外へはずれる。



アディショナルタイム(2分!?)を経て、試合終了ー





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【試合の流れ】

どちらのチーム側に有利とも言えない強風が舞う中、仙台がコイントスでアウェイベンチ側の陣地(メインから見て右側)を選択しキックオフ。

互いが攻防を経ていくにつれ、前半10分あたりから次第に、浦和がポゼッションを有利に進めていく。

浦和が自陣からビルドアップして行く態勢に対し、仙台がセンターライン付近で前列以下コンパクトな陣形で待ち構え1stチェックを入れる構図が、目に付くようになっていく。

浦和は、後列で回しながら左右からの仕掛けや、時折低ライナーのフィードを前線へと繰り出すなど、チャンスをつくりゴールを目指す。

受けて立つ構えの仙台は、ボールを奪ってからの反撃を中心として、手数を掛けずにゴールを目指す姿勢がうかがえる。

優勢にゲームを展開して来た浦和が、前半30分頃に密集する中央を、球際の強さで切り崩してからの先制点をあげる。

以降も浦和のペースで試合が運び前半を終了。


後半も、ポゼッションで上回る浦和が、持ち前のパスワークと個人の突破力を活かしてゴールへ迫る場面が多く、優勢に終始する。

そんな中、攻撃が散発に終わっていた仙台が、浦和ゴールを脅かす場面が見え始めたのは、後半20分前後から。

途中交代で入った上背とフィジカルある2選手を攻撃的に据え、前線で機能し、浦和陣内でのCKやFK獲得に貢献する。ロングフィードの収まりがよくなったと見受ける。

セットプレイ時のターゲットとしても、高さを活かす仙台が、後半27分の決定的場面をはじめ、ゴール前で競り勝つ場面からゴールチャンスがあったものの、結局得点には至らず。


終盤にCKから追加点をあげた浦和が、ボールキープしながら反撃を抑え、勝利となる。



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【浦和について】

キックオフ直前、選手をはじめサプ、スタッフのすべてが、ベンチ前で大きな円陣を組み、気合い一声からピッチへとのぞんでゆきます。全日本女子への意気込みが伝わって来ました。

いつもの繋いでゴールを目指して行くスタイルは、局面で相手を凌ぎパスを巡らせ、うまく構築できていたと見受けました。特に中盤で優位を保てたことから、プレッシャーに押し戻されることなく、サイドを活かしてゴールをうかがう場面も多かったでしょうか。


今や攻撃の要である柴田選手が、切り込んでゴールに迫り、右外からは土橋選手が積極的に上がって来ての攻撃参加、左からは後藤選手が球際に粘りを発揮して起点になるなど、両サイドは目立っていたと思います。

最後列からは、矢野選手が積極的に持ち上がって攻撃を押し上げ、坂本選手はキック力あるライナー性のフィードで前線へ一気に展開、中盤の底で攻守の軸となっている岸川選手からは、両サイドのスペースへの供給と、各選手が持ち味を発揮して攻撃を活性化していく場面が見られました。


相手陣のペナルティエリアまでは、スムースな攻撃パターンが展開できる浦和であり、なでしこリーグでも屈指の組織力を有しているでしょう。

その先のシュートの強さと精度、センタリングにペナルティエリアに入り合わせるフィニッシュの質にこそ、もっと改善していく余地はあると思います。

ワントップのFW吉良選手に担わされる得点力以外にも、今回は守備と繋ぎに奔走し尽力していたセントラルMFの藤田選手庭田選手ら、2列目のポジションからの攻撃力にも求めたいところ。

対戦相手との兼ね合いから、対応状況によってはまだまだ難しいかもしれませんが、ここの質が上がって行ければ攻撃に厚みを増し、得点機会もさらに増えて行くのでは。

サイドから入りその先に、どう合わせて行くのかばかりが目立つのではなく、今回の先制点のように、強引な中央からの突破を繋いで、間髪置かずにフィニッシュに至る力強さを見れたのは胸のすく思い、ホント嬉しいことです。やっぱり能力の高い選手は揃っているのです。

攻撃に関してはまだ未完の要素が多いと思いますが、今大会を通じて良いきっかけをつくり、さらに来季へと繋げていってもらいたいところです。

今季リーグ開幕時から見れば、まだ雑な部分はあれど、積極的に持ち上がり遠目からでもシュートを狙う意識は高くなっていると見受けます。

今までゴールのなかった選手から、鮮やかなシュートが決まる場面。新たな台頭にも期待したいです。


守備では、仙台の攻撃にしっかり対応できており、ボールを奪われても迅速にバックアップして、流れの中から良い形でのシュートには至らせず封じました。仙台が攻撃に人数を費やさなかったのも幸いしていたでしょうか。

縦に抜けるスピードが驚異のFW伊藤選手をゴール前で食い止め、鋭い出足のドリブルを見せていたMF鮫島選手を複数で囲んで防ぎ、他、嘉数選手や上辻選手といった攻撃の中心となる選手に付いて、攻勢を断ち切っていました。

後半途中から、仙台が体格のある坂井・小山選手を起用し、仙台のFKやCKが続いた時には、ゴール前での高さに脅かされた場面もありましたが、CKからの伊藤選手のクロスバー直撃シュート以外は、凌ぎ切ったDF陣だったでしょう。


ただ一点、左サイドをDF堂園選手がFW安本選手に抜き去られてフリーでゴール前まで持ち込まれた場面は、これまでも何度か同パターンで失点に繋がっているのを見て来ているので、次のJFA福島相手では、浦和が高い位置で張る攻撃の間隙を突かれてゴールを陥れられないように、十分にケアしてもらいたいと思うところです。




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仙台が、序盤から警戒して受け構えて来るにしても、もう少し高い位置からプレッシャーを仕掛けて来ていたなら、また違った展開になっていたかもしれません。

リーグ戦で浦和が苦戦を強いられたチームなら、もっと執拗に前線から食らいつき、中を絞って対抗してきた印象があります。

浦和は球際の強さや2ndボール奪取で優位に、柴田選手をはじめ個人技で翻弄していた場面もありました。

公式戦では、初めてとなるなでしこリーグチームとの対戦で、どうしても気圧されてしまう様子が見えたのは仕方のないことでしょう。

ですが、時間の経過につれ対応に慣れて来てからは攻勢を見せ始め、伊藤選手が試合後のインタビューで語ったように、差は感じながらもなでしこリーグでやって行ける実感はあったかと思えます。



マリーゼ時代から約2年の時を経て、ベガルタ仙台レディースの選手として、再びトップリーグのチームと対戦する機会となった今回の試合でしたが、レッズレディースを応援する立場から見させて頂きまして、今回は全体としては今一つでも、選手たち個々の質の高さは2年前当時と遜色なく、随所にうかがえたという印象です。

今オフのトレーニングから来季のなでしこリーグで試合を重ねて行く中で、間違いなくチーム力を高め、以前に匹敵する強豪として台頭して来るであろうと思うところです。





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2010年7月4日、なでしこリーグ第8節の駒場のホームゲーム

レッズレディースが2006年以来、駒場ではベレーザにも負けずに不敗続きだったのが、約4年ぶりに敗戦を喫した相手がマリーゼでした。(浦和1-2マリーゼ)

その時のラインナップは、


【スタメン】

GK 1 天野 実咲
DF 3 長船 加奈
DF 4 中村 真実
DF 7 下小鶴 綾
DF 9 鮫島 彩
MF 2 山本りさ
MF 6 宮本 ともみ(→伊賀FCへ移籍)
MF 8 上辻 佑実
FW 10 伊藤 美菜子
FW 11 安本 紗和子
FW 28 浜田 遥(→大阪高槻へ移籍)

【控え】

GK 16 山根 恵里奈(→J千葉)
DF 24 吉冨 桃子(→世田谷)
MF 20 嘉数 飛鳥
MF 26 井手上 麻子
FW 15 中原 沙央理


であって、スタメンでいえば、移籍した宮本・浜田選手を、嘉数・中原選手に入れ替えれば、そっくり今回の対戦のスタメンと同じになるわけです。

2010年当時リーグ3位に躍進したメンバーと、ほぼ変わりがないといっていいでしょう。


マリーゼとは、ロースコアで拮抗した試合が多かった。再びまた熱い戦いが紡がれて行くのでしょう。

嬉しくもあり、しかし好敵手としてもまた、位置づけられてゆくチームとなるのでしょう。



寒風吹きすさぶ中、しかし整備の行き届いた芝が青々と生い茂るピッチの素晴らしさに、あのJビレッジスタジアムのピッチを回想させられた、藤枝のサッカー場でした。

今季、私にとってのベストピッチ賞ですー(ひさびさにレディース勝てたし♪



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