〔プレナスなでしこリーグ2012 第11節〕
~9月23日(日) 15:04キックオフ~
*浦和駒場スタジアム /入場者数 1110人*
浦和レッズレディース 2-0 ジェフ市原・千葉レディース
得点:
前半34分後藤三知
後半6分 荒川恵理子
【浦和レッズレディース・メンバー】
GK/ 山郷のぞみ
DF/ 堂園彩乃、高畑志帆、岸川奈津希、齊藤あかね(→80分 DF和田奈央子)
MF/ 柳田美幸(→61分 MF柴田華絵)、庭田亜樹子、猶本光
FW/ 後藤三知、荒川恵理子(Cap)(→87分 安田有希)、吉良知夏
SUB/ GK池田咲紀子、DF坂本理保
【ジェフ市原・千葉レディース・メンバー】
GK/ 1船田麻友
DF/ 4高橋早智江、7河村真理子、13手塚沙央里、27安田早希(→63分 DF5細川元代)
MF/ 20柳井里奈、29安齋結花、19保坂のどか、9筏井りさ(→76分 FW15河村乃里子)
FW/ 8深澤里沙(Cap)、11小川志保(→76分 FW23清水由香)
SUB/ DF3櫻本尚子、DF18山本菜桜美
※時間は手時計目安なので、アバウトです。現地で見た瞬間を記したものですので、実際と合致しているかは不確かです。ご了承くださいませ。(覚えのあるかぎり記しておきます。)
前半4分、浦和
左サイドをFW荒川がドリブル突破を、千葉DFが入りコーナーキック(CK)に。
5分、浦和
DF齊藤の右からのクロスを、ゴール前つないで、FW吉良がシュート→ゴールポスト左に当たり、リバウンドにFW後藤が詰めるが、千葉DFに防がれゴールならず。
8分、浦和
後藤が左から持ち込みシュートは、GK船田が正面でキャッチ。
11分、浦和
PA前(ペナルティエリア)からのFK(フリーキック:20mはあったか1?)を、DF堂園が直接狙い、右外へ外れる。
18分、浦和
左から持ち込んだ後藤がシュート→GK正面。
19分、千葉
MF筏井が左サイド深く突破して持ち込み、マイナスクロス→ゴール前で合わせる選手がおらずフィニッシュならず。
20分、千葉
浦和陣内でボールを奪い、筏井が遠めからすかさずシュート→前に出ていたGK山郷が虚を突かれた感じで上方へジャンプするが、ボールは枠上を外れる。
27分、千葉
PA前でボールを奪い、MF保坂がシュート→GK山郷が右横へ飛んでセービングし、ピンチを救う。
29分、千葉
浦和DFとGKの間を突いたスルーパス(?)に、保坂が出て来て追いつこうとゴール前へ迫る→GK山郷が前に出て来たところを、保坂が一瞬早くボールを拾いシュートに行こうとするが、山郷が食らい付いてフィニッシュに至らせず死守する。
32分、浦和
左から吉良がシュートは、GK正面。
(※先制)35分、浦和
右から齊藤→MF庭田と渡り、ゴール前へ浮き玉のクロス→吉良がPA内で胸で受け落としたボールを、後藤が狙いすましたボレーシュートを放つ。→グラウンダーの強いシュートがゴール左隅に決まり、浦和先制。
浦和1-0千葉
43分、千葉
筏井がゴール正面遠目からシュートは、枠上を外れる。
千葉が攻勢に出ていた時間帯が続いた後、浦和が自陣でボールキープから、MF柳田が前線へスルーパス→左からFW荒川が完全に抜け出してドリブル→前に出てきたGK船田をかわして、ゴール右へ流し込む。
浦和2-0千葉
後半10分、浦和
MF猶本がボールキープから、左へスルーパス→FW後藤が受けて、ゴール前へグラウンダーのクロス→FW吉良が合わせに行くところを、千葉DFにカットされる。
後半11分、浦和
左CKから、(流れた?)ボールは右サイドの後藤に渡り、ゴール前へのクロス→ゴール前左からMF庭田がヘッドで中の荒川につなぎ、荒川がヘディングシュートを合わせようとするところ、千葉DFに防がれる。
後半12分、浦和
DF堂園が、PA前左で倒されFKに。→キッカー堂園がキックインしたボールを、PA前左でゴールを背にして迎え受ける体勢の吉良が、反転しながらダイレクトで豪快なボレーシュート!→ゴール枠上を外れる。
・後半16分、浦和
MF柳田に代わり、MF柴田がイン。
・後半18分、千葉
DF安田に代わり、DF細川がイン。
・後半31分、千葉MF筏井に代わり、FW河村乃里子がイン。
FW小川に代わり、FW清水がイン。
後半30分、浦和
左の後藤から、オーバーラップした堂園に渡りクロス→ゴール前、MF柴田がヘディングシュートを合わせるが、戻りオフサイドを取られる。
後半34分、千葉
DF細川が中央・遠めのFKから攻勢→最後は右からのクロスを、GK山郷がパンチングで弾き出し右CKに。
右CKから、ゴール前危ない場面を凌ぐ。(よく見えませんでした・・)
・後半35分、浦和
DF齊藤に代わり、DF和田がイン。
・後半42分、浦和
FW荒川に代わり、FW安田がイン。
後半45分、千葉
攻勢から、細川が左からミドルシュートは、ゴール左へ大きく外れる。
※アディショナル・タイム2分を経過し、試合終了。
*浦和2-0千葉*
序盤、浦和は、前節同様にサイドからの攻撃が突破口となり、徐々にポゼッション優位に千葉陣内で試合が展開する。ゴールへ迫るチャンスを何度か迎えるが、しかし得点には至らず。
得点を許さず凌いだ千葉は、前半中盤以降になると前線からの執拗なプレスを効かせ攻勢に出る。
浦和陣内でのボール奪取が目立つようになり決定機も生まれるが、浦和GK山郷選手の好守もあり凌がれ、チャンスを活かせず。
浦和が再び攻勢に出て、右サイドの攻め上がりから、後藤選手の先制点が生まれる。
後半に入り、千葉がさらに球際強く挑んで前に出て来ていたところ、MF柳田選手が自陣から絶妙なタイミングでFW荒川選手へのスルーパスを通し追加点を決め、千葉反撃の出鼻をくじく。
その後は浦和が、千葉の攻撃をPA内のシュートまで至らせず食い止め、後半は危なげなく終始する。(後半、千葉シュート数は1本。前半は3本)
浦和は、サイドの優位を利して、カウンター攻撃を含め幾度となくチャンスをつくるが、さらに追加点とはならず。2-0で浦和勝利に終わる。
今季、千葉とは過去2戦、いずれも0-0のスコアレスドローに終わっている浦和。
浦和のつないで行くポゼッションに対し、千葉は前線から執拗なチェイシングでプレッシャーをかけるグループワークが身上。
過去2戦は、浦和が前へ持ち運べず、横パス・バックパスが目立ち、攻勢を仕掛ける糸口がなかなか見い出せずに、精彩なく試合を終えていました。
千葉の球際強く挑んでくる圧力をいかに克服して、ゴールへ結びつけることができるのか!?注目でした。
浦和は、過去2戦の4-4-2から、中盤を厚くサイドを活かす4-1-4-1の布陣に変更したことが、ほぼ同じフォーメーションで対抗してきた千葉相手に、功を奏していたでしょうか。
千葉は1トップFWの小川選手に、FW深澤選手が度々前に出て来て2トップの状態にもなりましたが、基本は中盤の底にMF柳井選手を置くスタイルで、浦和がMF柳田選手を同位置に据えていたのと同じです。
後列から中盤をコンパクトに、ショートパスを素早くつないでサイドへ展開→サイドを孤立させずに、MFがパス交換でフォローしながら前への推進力をアシストする。あるいは、サイドMFが相手ディフェンスと対峙している外側から、サイドバックがオーバラップして、さらにサイド深く侵入するなどバリエーション豊富に、試合序盤から敵陣広く攻撃を展開して行く浦和であり、試合が経過していくごとに、これまでとは違う躍動が感じられました。
前節でも有効に機能した両サイドに、個人での突破力に長けたFW吉良選手と後藤選手が引き続き起用されたことは、千葉陣内での攻勢を高める要因になったといえるでしょう。
2選手の攻守に運動量の多い奮闘が無くては、新システムは機能できていないはずで、サイドバックから堂園選手・齊藤選手のオーバーラップを引き出していたキープ力にも、功労がうかがえました。
(今節のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ:高畑志帆選手)
DFリーダーの矢野選手を怪我で欠いて、今節はセンターバックに高畑・岸川選手が組まれましたが、千葉を無失点で抑えることができました。
前半、千葉の攻撃に押し込まれた時に、なかなか断ち切れず、自陣でのパスミスが目立ちピンチを招き、攻勢を受ける時間帯が続いた時もありました。実戦で急造に組まれ、連携でおぼつかない面もあったでしょうか。
しかし後半では、ほぼ危なげなく抑え切ったことには、試合を経過していく中での修正があり、うまく対応できていったといえるでしょう。(すいません・・実際は、どう改善されたかよく見ていなかったので、ここは推測で書いてます。)
全体的に、攻撃的に前へ出てつないで行く意識が高く、球際に強く挑み、2ndボールを奪取し、優勢に推し進めて行こうとするレッズレディース。時折、強い雨が降る中でも、たくましい奮闘ぶりを見せてくれました。
まだまだ、もうひとつ先に出るところでのパスの連携ミスや、最後のフィニッシュの局面でシュートに至れないところなど、課題として思うところはありますが、苦手としていた千葉相手に、今まで遮られていた状況を打ち破って勝利できたことは、今後のさらなる好況へと結び付くものと、大いに期待できます!
最後に、大雨の中でも影響なく、選手たちのパフォーマンスをじゅうぶんに引き出していた、浦和駒場の新しいピッチに感謝申し上げます☆