~Wikipedia他、参照~
■FIFA U-20女子ワールドカップ
20歳以下のナショナルチームによる女子サッカー世界選手権大会。
以前はFIFA U-19女子世界選手権(FIFA U-19 Women's World Championship)という大会名であったが、「ワールドカップ」ブランドを向上させるため、FIFA主催の世界大会に「ワールドカップ」の名前をつけることが決定したのに伴い、2008年大会から現在の大会名に変更された。
2002年に第1回大会が開催され、以降2年ごとに開催されている。
当初は19歳以下の女子選手を対象とした大会であったが、2006年大会に年齢制限が1歳引き上げられ、出場国数も12カ国から16カ国に増やされた。
■大陸予選と出場枠数(2012年現在)
*AFC(アジアサッカー連盟)ー3枠
・AFC U-19女子選手権: 上位3位までに出場権。
(※AFC U-19選手権で1位日本、2位北朝鮮、3位中国が、2012年U-20W杯出場権獲得。後に2012年開催予定地だったウズベキスタンが開催不適格となり、日本に変更。日本は開催国枠での出場となり、4位の韓国が繰り上がり出場権獲得。)
*CAF(アフリカサッカー連盟)ー2枠
・CAN U-20女子選手権: 1組1位、2組1位に出場権。
(※2012年出場権ー1組1位ナイジェリア、2組1位ガーナ)
*CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)ー3枠
・CONCACAF U-20女子選手権: 上位3位までに出場権。
(※2012年出場権ー1位アメリカ、2位カナダ、3位メキシコ)
*CONMEBOL(南米サッカー連盟)ー2枠
・U-20スダメリカーノ・フェメニーノ: 上位2位までに出場権。
(※2012年出場権ー1位ブラジル、2位アルゼンチン)
*OFC(オセアニアサッカー連盟)ー1枠
・OFC U-20女子選手権; 上位1位に出場権。
(※2012年出場権ー1位ニュージーランド)
*UEFA(欧州サッカー連盟)ー4枠
・UEFA U-19女子選手権: 上位3位(3位は準決勝で敗れた2チーム)までに出場権。
(※2012年出場権ー1位ドイツ、2位ノルウェー、3位スイス・イタリア)
■過去の大会戦績
【2002年 第1回 カナダ大会/ 2002年8月17日~9月1日】
・優勝ー アメリカ
・準優勝ー カナダ
・3位ー ドイツ
(決勝戦: アメリカ 1-0 カナダ *ゴールデンゴールによりアメリカの勝利 /3位決定戦: ドイツ1-1(PK4-3) ブラジル)
・ゴールデンボール(大会最優秀選手): C.シンクレア(カナダ)
・ゴールデンシューズ(得点王): C.シンクレア(カナダ)ー10得点
・フェアプレー賞: 日本
・試合数ー26試合
・ゴール数ー101点(1試合平均 3.88点)
・総入場者数ー295,133人(1試合平均 11,351人)
〔出場していた主な選手〕
(アメリカ)オライリー、ビューラー (ブラジル)マルタ、クリスチアーネ (ドイツ)ブレソニク、ミッターグ (フランス)アビリー (カナダ)シンクレア、チャップマン
◆日本代表の戦績
*日本はAFC U-19女子選手権1位で第1回大会出場。
〔グループリーグA〕
・8月18日ー日本 1-1 ナイジェリア (得点:26分 須藤安紀子)
・8月20日ー日本 0-4 カナダ
・8月22日ー日本 2-1 デンマーク (得点:67分、73分 大野忍)
※日本はグループリーグA・4チーム中2位で決勝トーナメント進出。(1位カナダ)
〔決勝トーナメント:準々決勝〕
・8月25日ー日本 1-2 ドイツ (得点:44分 大野忍)
※日本はロスタイム+3分で同点にされ、延長4分に失点し敗退。ドイツの2得点は、現在女子ブンデスリーガ・デュイスブルクで安藤梢選手とチームメイトの、ドイツ代表リンダ・ブレソニク選手。
〔当時出場していた主な選手〕
福元美穂(湯郷)、近賀ゆかり・大野忍(INAC)、丸山桂里奈(高槻)、庭田亜樹子(浦和)、松林美久・須藤安紀子(ベレーザ)、那須麻衣子(伊賀)、北本綾子(浦和→引退)
【2004年 第2回 タイ大会/ 2004年11月10日~11月27日】
・優勝ー ドイツ
・準優勝ー 中国
・3位ー アメリカ
(決勝戦: ドイツ 2-0 中国 /3位決定戦: アメリカ 3-0 ブラジル)
・ゴールデンボール: マルタ(ブラジル)
・ゴールデンシューズ: B.ティムコ(カナダ)ー7得点
・フェアプレー賞: アメリカ
・試合数ー26試合
・ゴール数ー90点(1試合平均 3.46点)
・総入場者数ー288,324人(1試合平均 11,089人)
〔出場していた主な選手〕
(ブラジル)マルタ、クリスチアーネ、エリカ、ホサーナ、マウリネ (アメリカ)ラピノー、エイミー・ロドリゲス、ビューラー、サウアーブラン (ドイツ)アニケ・クラーン、ベーリンガー、ミッターグ、ムンバビ、ラウデア (カナダ)ティムコ、シュミット
【2006年 第3回 ロシア大会/ 2006年8月17日~9月3日】
・優勝ー 北朝鮮
・準優勝ー 中国
・3位ー ブラジル
(決勝戦: 北朝鮮 5-0 中国 /3位決定戦: ブラジル 0-0 (PK6-5) アメリカ)
・ゴールデンボール: 馬暁旭(中国)
・ゴールデンシューズ: 馬暁旭(中国)ー5得点
・フェアプレー賞: ロシア、北朝鮮
・試合数ー32試合
・ゴール数ー106点(1試合平均 3.31点)
・総入場者数ー52,630人(1試合平均 1,645人)
〔出場していた主な選手〕
(アメリカ)チェニー、ヒース、ロドリゲス、オハラ (ドイツ)ラウデア、ムンバビ、バイラマイ、ペーター、オスター (フランス)ネシブ、デリ、トミ (ブラジル)ファビアナ、エリカ、マウリネ、フランシエレ、レナタコスタ (カナダ)シュミット、スコット
【2008年 第4回 チリ大会/ 2008年11月19日~12月7日】
・優勝ー アメリカ
・準優勝ー 北朝鮮
・3位ー ドイツ
(決勝戦: アメリカ 2-1 北朝鮮 /3位決定戦: ドイツ 5-3 フランス)
・ゴールデンボール: C.ルルー(アメリカ)
・ゴールデンシューズ: C.ルルー(アメリカ)ー5得点
・ゴールデングローブ(最優秀GK): A.ニーハー
・フェアプレー賞: アメリカ
・試合数ー32試合
・ゴール数ー113点(1試合平均 3.53点)
・総入場者数ー252,358(1試合平均 7,886人)
〔出場していた主な選手〕
(アメリカ)ルルー、、モーガン (カナダ)カイル、スチュワート (ブラジル)エリカ、フランシエレ (フランス)ルナール、ル・ソマー、 デリ、
◆日本代表の戦績
*日本はAFC U-19女子選手権2位で大会出場。(3大会ぶり2度目)
〔グループリーグC〕
・11月20日ー日本 2-0 カナダ (得点:28分後藤三知、40分田中明日菜)
・11月23日ー日本 2-1 ドイツ (得点:41分小山季絵、83分永里亜紗乃)
・11月27日ー日本 3-1 コンゴ共和国 (得点:4分OG、10分輿山このみ、78分宇津木瑠美)
※日本はグループリーグC・4チーム中1位で決勝トーナメント進出。(2位ドイツ)
〔決勝トーナメント:準々決勝〕
・12月1日ー日本 1-2 北朝鮮 (得点:39分 永里亜紗乃)
※日本は21-8とシュート数で圧倒していながら、大会準優勝まで勝ち上がった試合巧者の北朝鮮に敗退する。ドイツ、カナダと予選グループで破り、優勝候補にも挙げられていただけに残念な結果に終わる。
このときのU-20監督は、2008年からフル代表監督と兼任していた佐々木則夫。U-20監督としては2007年から就任し、2008年にはAFC U-19選手権2位となり3大会ぶりのU-20W杯へと導く。
〔当時出場していた主な選手〕
宇津木瑠美(主将)・永里亜紗乃・原菜摘子(ベレーザ)、熊谷紗希、後藤三知(当時は常盤木学園で→浦和)、田中明日菜(TASAKI→INAC)、有町紗央里、加戸由佳(湯郷)、川村真理(福岡)、長船加奈・小山季絵(マリーゼ→仙台)、
*日本ーカナダ戦
【2010年 第5回 ドイツ大会/ 2010年7月13日~8月1日】
・優勝ー ドイツ
・準優勝ー ナイジェリア
・3位ー 韓国
(決勝戦: ドイツ 2-0 ナイジェリア /3位決定戦: 韓国 1-0 コロンビア)
・ゴールデンボール: A.ポップ(ドイツ)
・ゴールデンシューズ: A.ポップ(ドイツ)ー10得点
・ゴールデングローブ: B.へニンジャー(アメリカ)か
・フェアプレー賞: 韓国
・試合数ー32試合
・ゴール数ー99点(1試合平均 3.09点)
・総入場者数ー373,800人(1試合平均 11,681人)
〔出場していた主な選手〕
(ドイツ)ポップ、フス、クーリッヒ、シュミット (アメリカ)ルルー (韓国)チ・ソヨン
◆日本代表の戦績
*日本はAFC U-19女子選手権1位で大会出場。(2大会連続3回目)
〔グループリーグC〕
・7月14日ー日本 3-3 メキシコ (得点:19分高瀬愛実、64分OG、88分岩渕真奈)
・7月17日ー日本 1-2 ナイジェリア (得点:62分岩渕真奈)
・7月21日ー日本 3-1 イングランド (得点:20分中島依美、74分、78分岸川奈津希)
※日本はグループリーグC・4チーム中3位で決勝トーナメント進出を逃す。(1位メキシコ、2位ナイジェリア)
メキシコの個人技とナイジェリアのスピードに屈し前半から失点を重ね、何度か決定機を逃して1、2戦を勝てなかったのが響き予選敗退。
AFC-19で優勝したメンバーからDFの故障者が相次ぎ、ベストメンバーを組めなかったとは、佐々木監督の敗戦の弁。
U-17選手権MVPの活躍から引き続き、FW岩渕選手が切れ味良いパフォーマンスが印象的だった大会。*日本ーナイジェリア戦
〔出場していた主な選手〕
岩渕真奈(ベレーザ)、熊谷紗希(主将)・岸川奈津希・藤田のぞみ(浦和)、加戸由佳(湯郷)、山根恵里奈(マリーゼ→千葉)、高瀬愛実、中島依美(INAC)、菅澤優衣香・小原由梨愛(新潟)、齋藤あかね(当時、常盤木学園→浦和)
※出場国数は、2002年・04年大会が12ヶ国、2006年大会以降は16ヶ国。
※優勝回数: アメリカ、ドイツ2回。北朝鮮1回。
※過去5大会すべてに出場している国は、アメリカ、ドイツ、ブラジル、ナイジェリア。4大会出場は、カナダ、フランス、メキシコ。
※日本は3大会に出場。他、3大会出場国は、北朝鮮、中国、オーストラリア、ニュージーランド、イングランド。
※過去最多観客数は、第1回カナダ大会2002年9月1日に、エドモントン、コモンウェルス・スタジアムで行なわれたカナダ(0-1)アメリカの決勝戦で、47784人。