なでしこジャパン、ブラジルに勝利 | うらじょ

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女サカ好きです。
浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー


【シュート数】
ブラジル 21: 10 日本
【センタリング数】
ブラジル 21: 6 日本(後半は0)
【自陣からのクリア数】
ブラジル 8: 29 日本
【ボールポゼッション率】
前半→ブラジル 62%:38% 日本
後半→ブラジル 68%:32% 日本

このスタッツが、そのままゲーム内容にも表れていたでしょうか。
序盤はほとんどブラジルの攻撃に圧されていましたが、ですが五輪前にアメリカ、フランスと戦った時のような、守備対応での混乱は見られませんでした。
危ない場面はありましたが、どれもしっかり付いてフリーにさせることがなく、十分な体勢からシュートを撃たせなかった。日本の集中力が最後まで持続されていたといえるでしょう。

1対1の局面でのスキルが優るブラジル相手であり、はじめから攻勢を仕掛けて来たことにより、自陣にとどまり受けて立つ状況が続きました。
跳ね返した後のボールを拾われ苦しい中でも、陣形をコンパクトに修正しながら、ブラジルの攻撃に対応力を深めて行くなでしこジャパン。

サイドで2、3人がかりでボールホルダーを囲い侵入させず、センタリングを入れられても、中で人数を揃え跳ね返し続ける。
1人抜かれても、2人め3人めと待ち構えて食らいつき、ブラジル得意の単独突破を阻みました。
マルタ選手のイラついた様子が印象的でした。

岩清水、熊谷選手のセンターバックコンビは、観戦していた誰もが唸るディフェンス能力の高さを示しました。
積極果敢に前から防ぎに行く場面や、コースに入ってのシュートブロックは、目立っていましたね。
特に岩清水選手の、センタリングで入ってくるボールに対しての対応力は素晴らしかったです。体格で上回るFWクリスチアーニ選手にしっかり付いて、十分に撃たせませんでした。


photo:02


一瞬の間隙を突いた2得点。
リスタートからの先制と2本のパスでの追加点。
攻勢のブラジルをあざ笑うかのような、緩慢なDFの裏を突く、大儀見、大野、澤選手らの、旧ベレーザらしい狙いだったと見受けました。

昔レッズレディースがベレーザと対戦時、猪突猛進に序盤から挑み優勢に試合を運んでいたとしても、澤選手の一本の縦パスや、大野選手の裏への抜け出しひとつで、あるいはDFのミスを突かれて、あっさり先制された場面を思い出しました。
これは攻め立てていた方からすれば、ショックは大きいはずです。
劣勢の中でも、虎視眈々とチャンスをうかがうしたたかさは、彼女たちだからこそ通じ合う共通した狙いの疎通があり、若い頃から互いに身につけてきたものが、いまオリンピックの舞台で発揮されている、そんな印象を抱きました。

大野選手得意の右45度(そんなになかったな)、左足でも見事な決定力でした。
DFエリカさまをかわしてのシュートでしたね。
レッズレディースがやられたトラウマが蘇りますσ(^_^;)

追加点の前から、鮫島選手がボールを受けると、すぐに大儀見選手を見てパスを繰り返していたのも、功を奏しましたね。



それにしてもブラジルは、佐々木監督も助かったとコメントしてますが、マルタが低い位置でプレイしていることが多かったのは幸いでした。
前線で張っていたFWのゲテス選手がほとんど機能できてなかったので、疑問ではあります。

両サイドバックの攻め上がり、特に左SBホサーナ選手のクロスには脅かされましたが、ターゲットがほとんどFWクリスチアーニ選手であり、DFとしては対応しずらくはなかったはずです。
それでも有利を獲って、惜しいヘッドを合わせていたクリスチアーニ選手は凄かったですがー


個々の能力に優れたブラジルを封じ切れたのは大きな自信となり、さらなる難敵に挑むモチベーションは高まっているはずです。
戦い方としては、今回と同じく相手にポゼッションを与え、耐える時間が多くなるでしょうか。
ですがそれが、ドイツやアメリカに勝ったなでしこのスタイルであり、フランス相手にはどんな展開をみせるでしょうか。

個人技に組織力もあるフランスに、特に中盤で負けないことは、ブラジル戦以上に必須になると思われます。
剛には柔の、本来のなでしこらしい粘り強さが、復活です!






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