2011年10月23日(日)12:00キックオフ
岡山県美作ラグビー・サッカー場
岡山湯郷Belle 2-3 浦和レッズレディース
(前半1-1)
得点者:
15分柳田、31分オウンゴール、66分宮間(湯郷)、77分安田、84分柴田
観客数; 2626人
<岡山湯郷Belleメンバー>
GK/福元美穂 (Cap.)
DF/安田邦子、加戸由佳、秋葉夢子、高橋悠
MF/柳井里奈(→HT中川理恵)、中野真奈美、中川千尋、宮間あや
FW/有町紗央里、松岡実希
SUB/GK池ヶ谷夏美、DF壷井綾子、MF田畑沙由理、MF保坂のどか
--------有町-----松岡-------
中野----宮間-----高橋----中川千
加戸----秋葉-----安田----柳井
------------福元------------
↓
※後半開始からの布陣
-------中川理-----松岡-------
有町-----中野-----宮間-----中川千
加戸-----秋葉-----安田-----高橋
------------福元------------
<浦和レッズレディース>
GK/山郷
DF/土橋、矢野、西田、堂園
MF/岩倉(→68分柴田)、安田、岸川、柳田
FW/吉良(→73分斎藤)、後藤
SUB/池田、竹山、藤田
---------後藤-----吉良--------
安田----------------------岩倉
---------岸川-----柳田--------
堂園-----矢野-----西田-----土橋
-------------山郷-------------
レッズレディース、23日は応援しがいがありました。
4連勝中、なんとか負けられない!勝って浦和に帰ろう。
美作まで来るサポの方々、熱く応援する人たちが多く、レディースでもレッズを背負う気概に溢れていたと思います。
試合は序盤、湯郷がラインを高く、サイド、中へと小気味良く早い展開を見せ、ポゼッションは優勢。
私的には、前線で受けるFW有町選手の力強さが、以前より増した印象がありました。
そんな中、前半15分の先制点。
MF柳田選手の右サイドライン付近からのFKが、ゴール前でワンバウンドしてそのままゴール左に吸い込まれた感じだったけど、虚を突かれたGK福元選手と同様に、遠目の浦和応援サイドでも、まさか入るとは油断していた一同。(私も^_^;)
「いまの誰?やなぎでいいの?」確認作業から、やなぎコールが起こりました。
前半31分、湯郷の加戸選手のクロスを、ゴール前でDF西田選手がヘッドでクリアしたつもりが、オウンゴールとなってしまいましたが、前半はほぼレッズペースだったと思います。
前半の序盤にはペースを握られ、以後時折いい形から攻め込まれてはいましたがシュートは許さず(記録上では、湯郷の前半シュート数は1)、湯郷の右サイドやDF裏にスペースが空くところに、浦和は何度か突け入るチャンスがありました。
DF西田選手とGK山郷選手のフィードから、いずれも後藤選手が抜け出しGK福元選手と1対1となりシュートもファインセーブに遭い、ここで追加点を奪えていたなら、また展開は変わっていたでしょうか。
後半開始前、少人数ながらもレディースの新しいチャントを確認したり、また、前半に応援で至らなかったことはなかったかと、わざわざ応援中心の方が聞きに来ました。
恐縮でしたし、いっそう勝ちたい気持ちが募りました。
後半に向けて、今日のレディースはこれから期待出来るという話となり、
湯郷は、いつも後半に手強いと予期していたので、たとえリードされようと、斎藤あかね選手、柴田選手が入るオプションがある今日はかなり期待出来ると申し上げました。
まさか、その通りになろうとはー(o^-')b
後半に入り、序盤のチャンスから得点できなかった浦和。
後半10分頃、MF柳田選手の右からのFKに、ゴール前ファーポストで西田選手のヘッドがゴールを揺らすも、シュート時の西田選手にファウルがあった判定、ノーゴールとなりました。
その後、湯郷ペースとなり、勝ち越される前から高い位置でロストボールが見え始めた浦和。
危ないゴール前の場面に防戦、一気呵成の湯郷。
後半21分、インタセプトされ繋がれゴール前に戻したところに宮間選手、鋭い低ライナー性のファインゴールを右隅に決められ逆転されました。
逆転後もチャンスが続く湯郷、
メインスタンド~湯郷応援スタンド側が、がぜん活気づきます。
しばらく湯郷の球際の強さが目立ち、防戦に回らざるを得なかった浦和。
ですが、ここの踏ん張りが大きかった。追加点を許していたらゲームは決していたでしょうかー
23分にMF岩倉選手→MF柴田選手、28分にはFW吉良→MF齋藤(FWのポジション)と入り、流れは変わっていきました。
齋藤選手がトップで身体を張り、チャンスが出来始めました。
反撃時の頼もしい選手として、いまのレッズレディースは抜きん出た存在だと思います。
後半途中サブから入るからこそ効いている。踏ん張れるからサイドも活性化されます。
応援のボルテージがピッチ上の期待感に魅せられ必然的に高まっていきます。
「レディースの魂」の新チャントに乗って、さらに攻撃の度合い深める浦和。
惜しい!、また次の展開、今度こそ!相乗的に一体感を覚え、さらなる応援に懸命となります。
後半32分、ついに同点!ヘッドを決めたMF安田選手が倒れながら喜びを爆発させ、抱き寄る選手たち。
しかし一瞬ののち、急いでセンターラインへ引き上げます、まだ同点。それは応援席も同じ。勝ち越せる勢いに満ちている。
応援リーダーさんが何を言ったか忘れましたが、皆の気持ちを確認し、さらに士気が高まりました。
みな、あらん限りの声を張り上げ、選手たちを鼓舞していました。俺たちが絶対に勝たせる!この共通意識は間違いなく強かったと思います。
後半39分、必死に防戦する湯郷相手に、左からのセンタリング→MF齊藤選手がゴール前で絶妙な股抜きスルー→背後からフリーのMF柴田選手が逆転ゴールを流し込みました。
喜びを爆発させる浦和応援席側、静まりかえる湯郷側。
さらに気を引き締めるリーダーの掛け声と共に、「プライドオブ浦和」が試合終了まで歌われました。
勝ち越しても最後まで高い位置へ攻め上がる姿勢を崩さないレディースの選手たち、
今は注目度も低く、勝って存在を見せ付けるしかありません。
本当にがんばっています!
意地を魅せてくれました。
試合前の待機列で、親しげに話しかけてくれた湯郷サポーターのおじさんおばさんたち、
遠くから来たことを労っていただきました。
今回、気持ちよく応援させていただき、過ごさせていただけたことに、心から感謝いたします。
女子サッカーの聖地・美作、
ここでの感動はまた、格別な思いがしました。