プレナスなでしこリーグ2011 第7節
2011年05月08日 13:00キックオフ
ASエルフェン狭山FC 1-2 岡山湯郷Belle
(前半0-2、後半1-0)
得点;
0-1 41分 有町(湯郷)
0-2 42分 中川理恵(湯郷)
1-2 79分 渡辺(狭山)
会場;鴻巣市立陸上競技場(埼玉県) 観客数; 329人
◆エルフェン狭山
ーーーー13鈴木ーー10渡辺ーーーー
7薊ーー12相沢ーー24澤田ーー6堰
3柴田ー5笠嶋ーー30小林ーー16田子
ーーーーーー21大谷ーーーーーー
後半から; 堰 → 19熊谷、 相沢→ 11岩澤
68分; 鈴木→ 齋藤
◆湯郷Belle
ーーーーー16中川ーー8有町ーーーー
7中野ーー20高橋ー10宮間ーー15保坂
3加戸ーー13秋葉ー6津波古ーー26柳井
ーーーーーーー1福元ーーーーーーー
68分; 保坂→ 中川千尋
~前半30分頃から観戦しました、試合経過を記しておきます。
前半41分
湯郷、左サイドで競りキープしたMF中野の外側から、加戸がオーバーラップ→パスを受けたSB加戸が、左サイドを持ち上がりセンタリング→ゴール前でフリーのFW有町がダイレクトシュートは、ゴール右隅に決まる。
湯郷1-0狭山
前半42分
湯郷、狭山陣内を抜け出したFW中川理恵が、前に出てきたGK大谷をかわし、食い下がるDF小林もかわしてゴールへ流し込む。(最初、抜け出した場面を、よく見ていませんでしたm(_ _)m)
湯郷2-0狭山
後半序盤(以下3項目は時間不明)
湯郷、狭山陣内左(35mぐらい?)からFK→ゴール前でFW有町がヘディングで合わせるも、ゴール上へ外れる。
狭山、MF薊が左サイドを持ち上がるが、中へのセンタリングは合わず。
湯郷、MF中野が左サイドを上がり、後方から追随してきたSB加戸に渡し、加戸はセンタリング→有町がゴール前に迫るが、GK大谷がキャッチ。
後半14分
湯郷、MF中野が左からクロス→ゴール前フリーの中川理恵、ヘディングシュートの体勢から、空振り…
後半18分
右サイドを持ち上がった中川理恵が、中へ折り返し→グラウンダーパスを受けたMF宮間がシュート、GK大谷はゴール右で低いライナー性のシュートをキャッチ。
(後半に宮間のまともなシュートは、この1本だけだったと記憶しています)
後半20分
狭山、左SB柴田が左サイドを持ち上がり、センタリング→ゴール前のFW渡辺にもう少しで合わず。
後半34分
狭山、MF熊谷の後方からの縦パスに、中央から抜け出したFW渡辺がシュート→GK福元が右上で触るも、シュートはゴール右隅に決まる。
狭山1-2湯郷
後半35分すぎ
湯郷、左右コーナーキック3回続ける。
キッカー宮間、ゴールに迫る絶妙のコーナーを繰り返す。
後半40分~
狭山、MF熊谷が右サイドからセンタリング→FW渡辺、ヘディングシュートは惜しくもゴール上方へ外れる。
狭山、FW渡辺が、ペナルティエリア左前からドリブルで持ち込み、DFをヒールで巧みにかわすテクニックを見せた後、シュート→ゴール右ポスト脇を、惜しくも外れる。
後半43分~
狭山、ショートカウンターの形から、右サイドをMF岩澤が持ち上がり、ゴール前左ファーへ向けてペナルティ内を横切る絶妙なグラウンダーのクロスを入れる→FW渡辺がゴール前左で追い付き足から飛び込むが、ゴール左上に外れる。
後半45分~
湯郷、狭山陣の左サイドでボールを奪うと前線へロングパス→FW中川理恵が、狭山DFを追い越す俊足をみせボールに追い付くも、うまくシュートできずに終わる。(場内、中川の足の速さにどよめく)
狭山、左サイドでMF薊が粘ってセンタリングを入れるが、GK福元がキャッチすると、ホイッスル。
試合終了。
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前半途中からの観戦となりましたが、なかなか見応えのある試合でした。
狭山は、前半の序盤はわかりませんが先制されるまでは、4バックを中心にしっかりとした守備ラインを形成し、湯郷の攻撃を制している時間帯が続きました。
前半41分、湯郷の左MF中野選手が狭山のDFに競り勝ちキープすると、裏からタイミングよくオーバーラップして来たSB加戸選手へ渡し、加戸選手はサイドを駆け上がり、ゴール前のFW有町選手へセンタリング、有町選手はうまくダイレクトに合わせるナイスゴールでした。
この一連の動きは、湯郷がしっかり練習を積んでいる形であることがうかがえるスムースさがありました。
湯郷の左サイドは、後半にもチャンスを生み出す起点になっていましたし、攻撃の主幹といえるでしょうか。
宮間選手がボールを左に振り、中野選手が相手DFと駆け引きし、後ろから加戸選手が上がるチャンスをうかがう、この3人が状況に合わせてうまく補完しあい動き回る様子は見ていて興味深いです。
また右サイドは、昨季と同じくMF保坂選手が前線へのアタッキングと、SBには新加入の柳井選手が、フィジカルの強いカバーリングを発揮し存在感がありました。
後半はじめから、狭山がボランチにMF岩澤選手を起用したのは効果的でした。
DFと前列との間で、ポジションを埋める働きをみせ、とくにウィークポイントの右サイドのフォローなど、湯郷の攻撃を滞らせるのに貢献していたと見受けました。
狭山の選手のなかで、一人だけ周囲に首を振り、間隔を確認しながらのプレーぶりには、少し前屈みな立ち姿といい、INAC神戸の澤選手をほうふつとさせました。
後半終わり近くにドリブルで右サイドを持ち上がり、ゴール前を横断して左奥へ通す絶妙なグラウンダーパスを繰り出す、その精度にはキックセンスの良さがうかがえました。フリーキックも得意な選手ですしね。
スタメンから起用していたなら、、要所を締める役割をこなしていただけに、惜しい気もしました。
後半30分過ぎから狭山は勝負に出たのか、全体が前掛かりとなり攻勢からチャンスが生まれるようになりました。
途中交代で入ったMF熊谷選手のパスが前線のFW渡辺選手を活かして1点返すと、さらに渡辺選手の活躍が目立つようになり、何度か惜しいシュートにまで至りました。
左サイドからはSBの柴田選手の上がりが目立ち、最後はペナルティエリアの中で攻撃参加も。
全体が活性化され試合終了間際まで優勢だった狭山でしたが、あと一歩で追い付くことができずにタイムアップとなりました。
後半途中まで狭山の攻撃は、左サイドからMF薊選手がドリブルで切り込むぐらいでシュートを撃てず、ほとんど可能性がうかがえなかっただけに、終盤に攻勢を受けた堅守の湯郷が、後手の対応に追われたのも油断は無かったでしょうが、段違いの攻撃力をみせ始めた狭山に戸惑ってしまったのも無理ないかもしれません。
持ち前の堅守速攻にサイドの厚みを増した印象の湯郷Belleは、今後も安定した戦いぶりで勝ち点を重ねていくでしょう。
開幕から3戦全敗ながらすべて1点差負けで惜しい試合が続く狭山は、3試合ですでに5得点。
昨シーズン全18試合で9得点しかあげられなかった攻撃陣は、即戦力の補強により進境著しい様子です。
JEF千葉は開幕3連勝の首位と勢いに乗り、昨年1勝しかできなかった伊賀FCは開幕戦から初勝利。昨季下位だったチームの健闘にリーグ全体のレベルが底上げされ、今後さらに盛り上がっていきそうな今季のなでしこリーグです。
※試合後、サッカー協会のナショナルコーチである本田美登里さんを見かけました。
ふわふわの巻き髪にサングラス、白いブラウスにパンツスタイルは目を引き、颯爽としていました。
でも左足にギプスを装着され、不自由な様子で階段を下りて行かれました、だいじょうぶでしょうかねー