■プレナスなでしこリーグ第14節■
岡山湯郷VS浦和
2010年10月3日(日)12:00キックオフ・
岡山県津山陸上競技場
<試合結果>
岡山湯郷ベル 0-4 浦和レッズレディース
(前半0-0)
(得点)
得点者:62分荒川、65分岩倉(PK)、72分庭田、74分熊谷
<メンバー>
◆浦和レッズレディース
GK/山郷
DF/土橋、 矢野、 岸川、 熊谷
MF/岩倉(77分松田)、庭田、藤田(70分森本)、柳田
FW/北本、 荒川
SUB/小金丸、窪田、後藤
ーーー北本ーー荒川ーーー
ー岩倉ーーーーーー藤田ー
ーーー柳田ーー庭田ーーー
熊谷ー矢野ーー岸川ー土橋
ーーーーー山郷ーーーーー
◆岡山湯郷ベル
GK/1福元美穂
DF/2安田邦子、 4武者宏美、 19津波古友美子、 20高橋 悠
MF/10宮間あや、 11有町紗央里、 13中野真奈美、 8加戸由佳
FW/9中川千尋(78分15保坂のどか)、 24松岡実希
SUB/池ヶ谷夏美、 秋葉夢子、 井関夏子、 田畑沙由理
ーーーー有町ーー松岡ーーーー
加戸ーー中野ーー宮間ーー中川
高橋ー津波古ーー武者ーー安田
ーーーーーー福元ーーーーーー
(警告・退場)
64分退場 高橋悠(湯郷)
前節新潟戦では、序盤から新潟のコンパクトな守備ラインに苦戦し、思うような攻撃の形をつくれなかった様子の浦和でした。
とくにサイド攻撃からの決定機が生み出せなかっただけに、修正がのぞまれるところ。
湯郷ホームゲームで浦和の過去3年の戦績をみると、1勝2分けと芳しくありません。
2点以上取ることができず、湯郷の堅守の前にロースコアに封じ込まれています。
堅守速攻、組織的なバランスに長けた湯郷をいかに崩していけるのかー
難攻不落な美作で、荒川を中心に新たな攻撃力を携えて挑む浦和です。
~以下、時間はだいたいの目安で正確ではありません。ご了承ください~
キックオフからー
前半2分、湯郷の宮間が左からゴール上に外れるシュート。両チームあわせての1stシュートでした。
5分、湯郷の浦和陣右からのフリーキック(FK)が流れてコーナーキック(CK)に。
宮間の右CKは、浦和ゴール前のニア(near)からゴール内に入って来る巧妙な弾道で、GK山郷が弾き出して難を逃れます。
10分頃から、試合の経過とともに、お互いがコンパクトなラインの中でボールが行き来する攻防が続きます。
浦和は流れの中からチャンスを作ることが、なかなかできません。
12分、ようやく攻撃の形がみえます。
左サイドハーフ(SH)の岩倉から、ペナルティ(PA)内左に侵入した荒川へ、グラウンダーのパスが通る→受けた荒川は前方がふさがれPA外にボールを戻す→後ろから柳田が受けてシュート→威力なくゴールに至りませんでした。
浦和のポゼッション時には、湯郷がトップの2人以下中盤と最終列に4人ずつ2列のラインをきっちり敷いての対応。
間隔の狭い守備ラインが、一直線2列に並び隙を与えず、サイド、中央からブレイクするのは容易ではない。出足の良い湯郷にカットされ攻撃が続きません。
中で繋いで縦の裏を突くことを、両チームとも狙いとしているのはうかがえます。
湯郷は、有町・加戸・松岡といった攻守にハードワークを惜しまない前線の選手たちが、次第に優勢を導きます。
後列にいる宮間らのスルーパスから抜け出そうと何度も試み、サイドからはキレのある上がりをみせて浦和を脅かします。
前半の湯郷のゴールチャンスで決定機だと覚えがあるのは、2回ありました。
20分に浦和陣内PA前右からのフリーキック。(FK)
浦和DF陣の裏を越える山なりのFKに、抜け出て来た有町が背後からのボールに合わせたシュートか、あるいはそのままボールが抜けて来たのか、、とにかくGK山郷がゴール前で高くバウンドしたボールを右手を伸ばして弾き、ゴールを阻止しました。
42分には、同じように後方からのパスが、PA左でフリーの有町に通るも、バウンドしたパスをうまく合わせることができず、シュートはゴール左上に力なく外れて行きました。
いずれも巧みなパスを供給していたのは、宮間だったと覚えがあります。(違ってたらごめんなさい)
球筋が独特でピンポイントの正確性をもったパスを、随所に繰り出していて目に付きました。
それ以外で浦和は、前線へのパスをカットし、サイドを突かれてもPA内への侵入を跳ね返して、大きなチャンスを与えなかったと思います。
湯郷は前半のシュート数は多かったものの、遠めからシュートを撃って終わる崩しきれないパターンも多く伺えました。
浦和は、前半で決定的だったのは一度だけ。
39分に右コーナーキック(CK)から、ゴール前ニアでヘッドで擦らされたボールに、後方から北本が詰めて来て合わせるも、ゴール前をカバーしていた湯郷DFにシュートが当たり防がれました。(擦らしたのは熊谷!?)
25分に、左CKから、最後は岩倉が後方からシュートをふかし、
27分にも右CKから、同じように庭田がロングシュートを上方へはずす。
30分、荒川のポストから受けた岩倉でしたが、ゴールを狙えず、
31分、左から岩倉が攻め上がり、最後は庭田がシュートをまた上方へはずす。
攻めきれずに終わるのは、浦和のほうに多く見られ、もどかしさが残る前半が終了しました。
後半開始から、浦和が動きます。
キックオフのセンターサークルには、荒川と藤田がボールを囲み、左に北本、右に岩倉とポジションチェンジが
なされました。
後半が始まり、前半よりアグレッシブに早く、ボールが縦前方へと展開されていく感じを受けます。
すぐにコーナーキックを獲得、
その後獲得したコーナーキックからは、都合3回のコーナーキックが繰り返されました。
浦和優勢の間隙をぬって宮間が右からドリブルで持ち込みシュート。
GK山郷がはじき出しピンチを救いました。
17分、
浦和の両サイドバックからのサイドアタックが攻撃への厚みを増して、先制点へと結び付きました。
右からPA脇まで持ち込んで来た土橋が起点となり、ボールは左へと展開。
左から上がって来た熊谷がエンドライン近くから中へ折り返し→ゴール前で受けた荒川がフリーになり、ゴール左へグラウンダーのシュートをしっかりと決めました。
先制から間もなく、左PA前の庭田から荒川へ渡り→北本が受けてGKと1対1、ゴール左前からシュート→GK福本がこれをファインセーブで弾き出し防ぐ。
浦和の攻撃はその後も継続し、左PA前から藤田が右斜め前方へクロスのパスを出す→PA右で受けた岩倉が中へドリブルするところを、後ろから高橋悠が足を引っ掛けて倒しPKを獲得。
PKキッカーはそのまま岩倉、左へグラウンダーを決めて2点目。
PKを献上した高橋が一発退場となり、その後は浦和が湯郷陣内で攻め入る状態が多く、時間の経過とともに一方的な展開も見られ、3点4点と加点して勝負を決めました。
27分、岩倉→ゴール前跳ね返って来たボールを庭田亜樹子がゴール左に押しこみ3点目。
29分、左CK(庭田)を、熊谷がゴール前ファーで合わせて4点目。
湯郷の高橋の退場は、特に悪質には見受けなかったので意外でした、可哀想にも思えます。
一人少なくなり運動量が落ちて行った湯郷に、成す術が無くなったのも仕方なかったかもしれません。
(9月11日の伊賀戦、25日前節の新潟戦そして今回と、このところの浦和と対戦するチームに退場者が続いてい
ます。カップ戦を含めると相手方からの退場者は5人、浦和からも1人で、今までにない退場の多さが目立ます。)
後半浦和は、藤田→森本、岩倉→松田と交代し、最終的な布陣は以下の様子に変化しました。
ーーーー荒川ーーーー
ー北本ー庭田ー松田ー
ーー柳田ーー熊谷ーー
森本ー矢野ー岸川ー土橋
ーーーー山郷ーーーー
熊谷がボランチに入り、基本は柳田と並列ですが、DFラインそばで中盤の底に位置取ることが多く
状況によっては柳田が攻撃に加担して4-1-4-1の布陣になるのも度々でした。
後方から全体を見渡し適格なパス供給をする熊谷がいることで、安定感が増した印象がありました。
センターバック→左サイド→今回は昨年デビュー時のボランチへと回帰しました。
来たるべき決戦に備えて、試行がうかがえますー
前半序盤からしっかり対応され、相手に攻め入れられることも多い最近の浦和ですが、無失点で攻撃をしのぎ、先制→追加点→ダメ押しとゴールも決まっています。
湯郷の固いDFの前に前半苦戦しましたが、後半から攻撃のペースを上げて、ゴールを奪い優勢に展開できたのは良かったと思います。
攻撃の中心にいる荒川が、いざというときに頼りになる場面が今後も続くでしょうかー
彼女にはワシントンなみの活躍を、これからの上位陣対決にも期待します。
荒川ワシントンは、周りを活かすプレーも決して怠りませんから大丈夫でしょう!
今回は埼スタで試合終了後、姫路に向かい一泊。
早朝の列車で姫路→岡山→津山に出て競技場までバスと思いきや、バスの待ち合わせがとても悪く津山駅前でどうしたものか思案していると、同じく競技場へタクシーで向かうというご夫婦に声を掛けられ同乗しないか誘われました。
お言葉に甘えてご一緒し競技場へ向かいました。
到着して自分のぶんの料金を手渡そうとすると、浦和を応援する方だからいいですよと、にこやかにかたくなに拒絶されたので、遠慮なくお世話になってしまいましたm(_ _)m
大阪からいらっしゃったというそのご夫婦、別れ際に「8番をよろしく!」とおっしゃるので、一瞬なんのことかと思うも…
「えええっ!」
「親です」
たしかに似てらっしゃいましたー
ゴールを決めてなによりでした、ありがとうございました!
???
2位にはなれや~~