ジェフ千葉レディースvs浦和レッズレディース 詳報 | うらじょ

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女サカ好きです。
浦和レッズレディース中心にはなりますけど
いろいろ好き勝手に書いてます。
よろしくですー

プレナスなでしこリーグカップ第4節

Aグループ;JEF市原・千葉レディースvs浦和レッズレディース

atフクアリ(フクダ電子アリーナ)

8月1日16時キックオフ


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<試合結果>
JEF市原・千葉レディース1-2(前半0-1)浦和レッズレディース


得点者:16分庭田、52分安田(ジェフL;PK)、80分北本(PK)

入場者数:645人


(浦和レッズレディース・フォーメーション)


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後半初めから後藤三知→加藤千佳へ交代。

(岩倉三恵が後藤の左に入り、加藤は岩倉の右に入るポジションの変更あり)

後半18分 窪田飛鳥→岸川奈津希

後半44分 庭田亜樹子→藤田のぞみへ、それぞれ交代。



(JEF千葉レディース・フォーメーション;中盤の構成はアバウトな記憶ですガーン、たぶんこんな感じ)


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後半15分 海老澤有香→井上由惟子、千野晶子→島田綾子、手塚沙央里→河村真理子
後半35分 深澤里沙→花桐なおみ
後半36分 山田頌子→鶴見綾香

※後半の交代に併せて、細川が左サイドバックに、阿部がセンターバックへ移行し、河村は右サイドバックに入ったと見受けました。(違ってたらゴメンなさいショック!)このシステム変更は、前々節の新潟戦でも同様なものがありました。




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試合がはじまる頃には、日差しはどんよりとした厚い雲に覆われたものの、もわ~っとした熱気は依然スタジアム内に停滞し、地肌にべったりとまとわり付くTシャツがとても不快ですむっ

今回はメインスタンド右側に浦和の応援が陣取ります。

その上方にある関係者席では、なでしこ日本代表の佐々木監督に、やや離れてテレ玉の浦和レッズ情報番組GGRでお馴染みの長野静さんが観覧していました。

無精ひげの佐々木監督は下々を見下ろすが如く扇子を優雅に扇ぎながら涼しげ~。ロボット

んなろ~~べーっだ!と思いつつ静ちゃんに目を移すと、ナチュラルに控えめな笑顔を振りまいていて溜飲が下がります、とても癒された気分持ちにさせていただきました。(さすがオスカー、綺麗な方ですね~)



さてキックオフ、

まずは前線から絶え間なく攻勢を仕掛けて来るだろう千葉に、浦和はポゼッションを保持しながらどれだけ優位なペースを握れるのか!?

球際で千葉を凌駕し前へ推し進めて行くには、各選手が気持ちの面でも負けないように!5月に引き分けた試合では、千葉の気合が漲っていただけに、なおさら浦和には意地を見せてほしいところ。



案の定、序盤から千葉が積極的な姿勢を見せます。

浦和のボールホルダーに出足よく詰め寄る勢いがあり、マイボールになるとすばやく両サイドに振り攻め入って来ます。

右サイドからの攻撃が有効となり、ペナルティエリア右前ミドルレンジからファーストシュートが放たれます。

右サイドからMF海老澤がドリブルを仕掛け、応対した森本が必死に食い下がる場面が目の前で繰り広げられました。

その攻防から、右エンドラインを割っての千葉のコーナーキックとなり、浦和ゴール前でノーマークのFW安田にヘディングシュートを合わされ危うい場面でした。(シュートはクロスバー右上方に外れる)



千葉の勢いを受けながらも前半10分前あたりから、浦和は徐々に攻勢に転じる場面が見え始めます。
ボールを奪うと前掛かりの千葉のスペースを突いて、浦和も両サイドを中心に展開します。
左サイドの後藤が駆け上がり、右サイドからは前節の新潟戦でもアグレッシブさが際立っていた岩倉が、相変わらず健在ぶりを発揮して攻撃の核となる攻め上がりを見せていました。

また庭田が、スペースを見出してタイミング良く入り込み、最前線をうかがう活発な動きを見せ、この試合を通じて有効に機能していたのではないでしょうか!?
前半11~12分頃か、中盤から千葉のDFラインの裏を突く浮き球のパスに、庭田がうまく抜け出してのシュートは上方に外れゴールはなりませんでしたが、先制への伏線にはなったかと思います。



前半15分過ぎ、センターバックの西田クマが、最終ラインから重戦車のごとく果敢にオーバーラップを見せた後、右で受けた岩倉がドリブルで上がり、ゴール前に低い弾道のクロスを入れて来ます。フリーで待ち受けた庭田が、岩倉からのクロスを呼び込むように横向きに、ややアクロバティックな体勢で振り向きざまのシュートを見舞うと、バウンドして弾んだボールがゴール左隅に収まった様子に見えました。(飛び上がらないオーバーヘッド!?の様にも見えました、、遠い位置でして詳細を説明できずご容赦くださいませ)



サイドから崩して良い形での先制点。頃合いも理想的でさらに追加点を目指したいところでしたが、失点後に統率力が増していく千葉の執拗なプレッシングが立ちはだかります。
FW清水を筆頭にFW深澤・安田、MF山田・千野らが活発に入れ替わりながら、浦和の最終ライン~3列目へとボール奪取のチェイシングを仕掛け、浦和がポゼッションしていても有効な形では前へ出せない状態が多く見受けられました。
30分頃でしょうか、浦和DFラインを抜けてGKと1対1になるところ、危うく小金丸が飛び出しキャッチして難を逃れる場面もありました。
前半35~40分頃には、浦和陣左サイドライン際でのボールの奪い合いからPA前にいたMF山田に渡り、素早く左前方へのクロス→浦和DFが手薄になったゴール前でFW安田がヘッドを合わせるも上に浮いた決定機を与える場面も。

浦和は、右サイドの土橋や岩倉が中盤との連携から前進し、柳田は常にボールサイドに動き回る起点となり、飛鳥は首を振ってよく見回しながら好守のバランスを保ち精度のよいパスを繰り出し攻撃参加するなど、それぞれが機能する役割を担っていたのですが、サイドからの折り返しに中で合わず阻まれていましたし、可能性がある位置から前を向いての決定的なシュートには至りませんでした。


自陣でのDFに精力的に加担して、何度か左サイドを全力で上がる左サイドの後藤でしたが、実際にボールがうまく巡って来てチャンスメイクする機会はほとんど有りませんでした。ボールタッチ数は少なかったです。




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後半始めから、後藤が加藤に代わり、右FWのポジションに入りました。右FWにいた岩倉は、後半から後藤のいた左FWにポジションを変わります。
千葉の選手間の距離が縮まり、さらに全体をコンパクトに締めて来た感じです。両サイドにもしっかり配置され、浦和はスペースを塞がれてパスの出し所に苦慮している様子でした。
スムースに展開出来ない浦和に、千葉が高い位置からボールに絡み、球際の強さを増してポゼッションを優位に運び始め、後半の経過につれて浦和陣ににじり寄っていく、そんな印象を覚えました。



後半7分、よく見えなかったのですが、浦和の最終ラインの裏に跳ね返って来たボールをタイミングよく抜け出して拾い上げた千葉の選手が、ペナルティエリア内へ侵入したところを、後ろから土橋が倒した様子でした。
主審が、倒した現場へ駆け寄りながらペナルティマークを指し示しています。PKです。
キッカーの安田が左隅へ蹴り込み同点。GK小金丸は同方向へ反応はしていましたが、シュートがギリに決まったので致し方ない…。しょぼん


前半の早い時間に先制し、後半の早い時間に同点を許す状況は、5月4日のリーグ戦での千葉戦と同じになってしまいました…。その時には矢継ぎ早に逆転まで許しています。
先月のマリーゼ戦でも同点から逆転負けを喫し、次第に相手のペースに飲まれて後半は思うようにボールが回らなくなりました。

同点後、千葉が高い位置でのインタセプトから、山田がペナルティエリア前からじゅうぶんな体勢でシュートし、小金丸が右でキャッチ。浦和の応援側からどよめきが起こります。
その後、ペナルティエリア左前から千葉のFKとなり、細川が直接狙ったロングシュートはゴールマウス右上を外れていきました。

続いて浦和のDFラインをドリブルで抜け出され、GK小金丸が飛び出して左に逸らし、難を逃れる危ない場面もありました。ガーン


嫌な流れでしたが、直接浦和のゴールを脅かす決定機は、その後許しませんでした。攻め込まれて自陣に後退し対応することは何度か有りましたが。

浦和は、岩倉が左に移った後、前半の主力となっていた右サイドからの攻撃が潰えて、後半序盤に庭田が左前に空いたスペースへ深く侵入したのが目立ったくらいで、ほとんど両サイドからの攻撃が機能出来ずにいました。
拙攻は続くものの、千葉の最終ラインとGKの間を狙って前線に通すスルーパスは、前半から何度か繰り出されており、北本が追い付く寸前でGKにキャッチされたり惜しくもオフサイドに引っ掛かったりと、しかし得点に繋がる可能性はうかがえていました。


後半33分、その狙いが実を結ぶひとつの形となったでしょうかー
矢野から蹴り上げられたフィードが千葉DFの背後を突き、先んじてかっさらって中央から抜け出した北本が、GKと1対1でシュートに入ろうかというところ、必死に追いすがるDF阿部が北本の後ろから明らかに引っ掛けて倒してPKを献上してしまいました。

再びペナルティマークを指し示す主審が阿部のもとまで駆け寄ると、すでに手元には赤い紙がちらついていました。


なでしこリーグの試合で2枚目の退場は何度か見て来ましたが、一発退場は滅多にないはずです。
昨年の元日にTVで見た全日本女子選手権の決勝戦で、INAC神戸のDF山岸が同様にゴール阻止でPKを与えて一発退場になって以来の目撃となりました。
この日の主審は男性でした。男のJリーグであればしかるべき措置だったかもしれませんが、女性の主審であればイエローは当然としてもレッドはどうだっただろうか…そんなことを思いました。




ボールがセットされ、キッカーの北本が両手を広げて構えるGK船田と対峙します。

千葉の応援席から、間断なく応援コールが聞こえてきます。
浦和応援席からは、「きっ、た、もとっ!きっ、た、もとっ!」のコールが1フレーズ発せられた後、趨勢を静かに見守っていました。

北本は、鋭い視線をゴールマウスに向けていますが、すっと肩の力が抜けて冷静で落ち着いている様子です。大丈夫だ!

ゆっくりと始動すると右足一閃、鋭く低い弾道のライナーがゴール左隅に突き刺さりました!
カシージャスが反応していても弾けないでしょう!にひひ


その後、一人退場となった千葉の布陣にスペースが出来て、浦和に優位な展開も見えはじめました。右サイドから加藤がパスを受けて抜け出すチャンスもありました。
しかし集中の切れない千葉のDFが、折り返しやシュートを入れさせまいと必死に食い下がり阻止します。

結局、岩倉の惜しいシュートやゴール前で合わせるチャンスもありましたが、フィニッシュに至ることもなく千葉に凌がれました。千葉はロスタイムの最後まで攻め上がる姿勢を見せていましたが、こちらも決定機には至らず、そのまま試合終了となりました。



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DF阿部の退場に、我が事のように審判に不服をあらわにして抗議する途中出場したDF河村や、DF細川においては、加藤との競り合いでエンドラインを割り浦和のコーナーになると、ピッチの地面を拳で叩いて悔しがっていました。
試合の残り時間わずかでグループリーグの勝ち上がりがすでに潰えている状況でも、あきらめない熱い思いが伝わってきたのです。
河村・細川の両主力選手は、7月18日の新潟戦でも後半の劣勢の状況で両サイドから積極的な攻撃を仕掛け、チームを鼓舞していました。
この試合でも最後まで、攻守に全力で臨んでいたと見受けます。



浦和の岩倉が無尽蔵のスタミナを発揮していましたが、千葉でも元中・長距離の陸上選手だったFW清水が、終始高い位置から浦和DFを追い回す姿勢に衰えを見せませんでした。
全日本実業団女子駅伝で三井海上の選手として2連覇したメンバーの一員であり渋井陽子や土佐礼子のお友達、その後22歳からサッカーを始めて7年、千葉の攻撃の主力として欠かせない選手です。
この試合前に上記のような知識を得て清水選手を見ていると、たしかにすごい運動量だなーと思えたのでした。昨年退団したFW&ロックボーカルの石田美穂子の執拗なチェイシングを踏襲しているみたいで。
石田は、絶対無理だろーと思える位置からでも、矢野や熊谷に闘志をむき出しにして食い下がって来ました。そのパンクなロック魂が今も息づいているでしょうかー



今回のアウェーでも、全力で挑んでくる千葉の選手たちに苦戦しました。浦和は今後も千葉にはタイトな勝負を強いられることになるでしょう。試合を経るにつれ、すでに拮抗した間柄となりました。

浦和は今季、特に新しい布陣に移行後、まだ確立出来ない連携の面からイージーなパスミスなどが見受けられていましたが、今は試合毎に修正しようと頑張っているのではないでしょうか。
千葉よりも出足よく、前から奪いに行く意識は勝っていました。ただ、キープして次に繋げて行くという踏ん張りが、もっと要求されるとは思います。プレッシャーを受けると脆い部分があり、ピンチを招く場面が散見しましたので。

それでも前へ行く意識は強く、球際で負けまいという気持ちは、ここ最近の試合から感じ取れます。
結果として、得点力では物足りなさを感じることはまだあるかもしれませんが、最近の得点者は2列目3列目やサイドからの顔ぶればかりですから、狙いとしている方向性はぶれていないと思います。結局はエジミウソンに偏っているトップチームとは違うところです。

どれだけ多くのチャンスをつくり崩していくか、セカンドボールやリフレクトボールをマイボール支配して、二次三次と攻勢を畳み掛け圧倒するレッズレディースでありたい、これから望むところです。
守備ブロックを固めて前から奪いに来る相手に対してどう対処していくか。千葉だけでなくどのチームも敷いてくる布陣です。今後もずっと課題にはなるでしょうが。(どのチームにとっても難しいことでしょうけど)



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試合中、浦和のベンチ脇では、前半からGKユニ姿でウォームアップを繰り返す山郷がいました。
控えGKには余程のアクシデントが発生しないかぎり、出番が巡って来ることは無いでしょう。自身の準備というより、多少身体を動かしながら、じっとピッチを見据えてプレイしている選手たちと思いを共有している様子にも見受けます。
これはリーグ戦では控えGKの小金丸が続けていることで、カップ戦で控えに回っている最年長の山郷でも同じ姿勢を試合終了まで貫いていたのでした☆




そんなことを試合後、同行した女性サポのピーチ看護士(通称;桃看)に話しをふったところ、

「うん、知ってたよラブラブ。ちゃんとグローブもはめてねニコニコ」(え、、そうだっけ!?えっ


「山郷ねーサン、顔きれいだったビックリマークラブラブ今日お肌のお手入れ、ちゃんとしてたし」(そんなとこ見てんだ…目


「あと、給水んとき(試合中、前後半途中に1回ずつありました)に、戻って来る選手たちにすぐ水渡せるように山郷ねーサン自ら用意してたよね。すごいよねラブラブ」(知らね~ガーン、恐れ入りました…)



女性サポのレディース観戦記は、きっと独特の視点があり面白いかな、と思いました。



土曜日のマリーゼ戦も、いろいろ聞き出してパクリたいと考えてます。にひひ