おそくなりましたがー
5月30日の日曜日、東京都西東京市東伏見にある早稲田大学グラウンドへ、関東女子リーグ:早稲田大vs浦和Jrユースレディースの試合を見に行きました。
東伏見駅南口ロータリーの先は、早大の広大な各種スポーツグラウンド・施設になっており、駅から出て右に5分ほど歩いた先に、一面人工芝のサッカーピッチに到着しました。

センターライン付近、ピッチに隣接した5、6段ほどの小さな観覧席がメインスタンドといえるでしょうかー
左右横には、両チームのベンチがテント貼りされ設置されていました。
小さな観覧席(ひな壇みたいな)に、レディースを応援される大先輩を見かけご挨拶。
選手たちのご父兄や関係者で埋まっている観覧席の隙間に入れるよう促していただき着座し、観戦となりました。
Jrユースレディースの布陣は、
……24…・12……
15……7…11……6
8……10…18……23
…………1…………
で、前節の日テレメニーナ戦と比べて、12番FW、6番右SH(サイドハーフ)、18番CB(センターバック)がスタメンから変更になった様子です。
一方の早稲田大も4-4-2、こちらはトップ下を置くワンボランチ、中盤がダイヤモンドの形容に見受けました。
キックオフされ、
前半の序盤から徐々に早大が浦和陣内に入る攻勢が続きます。
Jrユースレディースは、大学生相手に1人では対応出来ない場面が多く、押し込まれると守備に人数をさいて防戦。ボールを奪取しても前線の数が少なく、反撃に出て相手陣に攻め入るのが容易ではない様子でした。
また、メニーナ戦のときとは違い、早大は前線への縦のボールやクロスを入れてくることで、2トップの卓越した身体能力が活かされる場面が多く見受けられました。
PA(ペナルティエリア)内外で、早大の上背いのある8番とテクニックのある10番の選手がやたらと目立ち、決定的な場面を何度もつくり出していました。
前半15分、早大10番が直接FK(フリーキック)のチャンス。早大側から見て右上に外れていきました。
18分、浦和PA内左から早大10番がフリーになり、浦和GKと至近で1対1になるも、シュートをポスト左へわずかに外れる。
これは浦和GKの寄せたポジショニングもよかったと見受けました。
19分、早大10番がPA前でポストになり、右から斜めに入ってきた8番が受けてシュートはゴールの枠を外れる。10番はマークを背負いながらも強さを発揮していました。
23分、早大8番がPA内へ絶妙なスルーパスを出すも、浦和18番CBが飛び込んでカット、いい対応でした。
24分、早大8番が、左からドリブルで抜け出しシュート、クロスバーをわずかに越えていきました、決定的。
~というように、チャンスの場面がすべて早大で、8番と10番ばかりです。以降も同様な場面が続きます。
30分過ぎから、
ようやく浦和側にも早大陣内に攻め入る場面が何度か続きます。
左SHの15番、トップチーム登録もしている加藤千佳選手によってチャンスメイクされました。
32分、加藤選手が左からカウンターで攻勢に出てドリブルし折り返すも、中の選手がタイミング一瞬早くオフサイド。
34分、加藤選手が今度は左を深く侵入し、ゴール前に折り返したボールを早大GKが直接キャッチ。ようやく相手GKまで直接ボールが行き着きました。
36分、加藤選手がさらに魅せてくれます。左サイドをドリブルで3人抜き、周囲から大きなどよめき、再び折り返すも中で合わずでしたが、トップチームの田中達也のように低い前傾姿勢で推進力のあるドリブルの強さとテクニックには引き付けられます。
しかし、38分、
早大の左SHが浦和陣内で競り勝ち、グラウンダーでの折り返し。ゴール前で早大8番がフリーでシュートもクロスバーを越えて行きました。とても決定的場面でした。
前半終了間際の40分、PA内で早大のドリブルする選手が倒され!?(なんとも微妙な)、PKとなりました。
早大8番がキッカーとなり、右へグラウンダーのシュートを、浦和GKが横に飛びつきナイスキャッチしてピンチを防ぎ前半を終わりました。(同日夜のイングランド戦、川嶋みたい)

後半に入り、
早大は主に左サイドを起点とした攻撃でチャンスをつくりますが、浦和がなんとか凌いでいきます。
後半7分、
早大8番がPA前左からシュート、浦和GKが飛び上がり、上方へ弾き出すナイスセービングを見せました。
枠を捕えていました。
浦和は全体的に下がり、切り替わっても相変わらずなかなか上がって行けませんが、チャンスも徐々に見えてきます。

9分、
浦和右SB23番が果敢にオーバーラップで上がりPA内に折り返し、浦和FW24番がゴール前に飛び込みますが、早大DFと交錯して右にシュートを外しました。
この試合で浦和が見せた初めてのチャンスでした。
15分、浦和が早大陣内左からFKはゴール右上に→早大GKが上方に弾き出す、惜しい場面でした。
18分、早大が反撃、左サイド深く侵入すると右ニアポストに折り返し→詰め寄っていた選手がシュートも、浦和GKが至近で弾き防ぎました。
20分、またも左から早大に折り返され、中で合わずにゴール前をボールが抜けていきました。
34分、浦和右SH6番が、途中交代で入った13番FWにスルーパスも、PA内で渡る寸前で早大GKにキャッチされました。
40分、最後の反撃で浦和23番が右サイドをドリブルで上がるも中にうまく折り返せず、ほどなく試合終了となりました。
0-0のスコアレスドローで終わりました。
早大は再三のチャンスをモノに出来ず悔しい試合、浦和はGKのファインセーブを中心によく凌いだといえるでしょうか。

試合中、浦和の監督から選手たちへの厳しい指示が大きな声で飛んでいました。
(早稲田の選手が浦和のDFラインを抜けてパスを受け次の動きに移行し始める瞬間、「オフサイド~~!」とでかい声で監督が怒鳴ったら、一瞬間があってから主審が笛を吹いたのには会場から笑いが漏れ、思わず笑ってしまいました。)
指示の効果は大きかったのでしょう、浦和の選手が徐々に対応出来るポジショニングなり寄せ方なりを、試合中に会得している様子に見受けました。
選手によっては身体的やキック力に大学生にはどうしても劣っていたとしても、振り切られる場面があっても、コンパクトに組織を維持しながら早大相手に一生懸命に防御する姿がうかがえました。
あとは中盤でしっかりボールキープ出来る強さがあれば、今後もっと優位な展開も増えてくるのではないか、と思うのです。
浦和GKは、中学生の時からトップ登録もされている池田咲紀子選手。
早大戦での活躍は、ファインセーブだけでなくセットプレイ時のピンチでもしっかりキャッチングする安定感がありました。ミスキックでヒヤッとする場面が…ありましたけれども(汗)
今後も堅守を持続し、再びユース日本代表に選ばれることを願っています!

早大には浦和Jrユースレディース出身選手が何人か在籍していますし、会場にはレディースのトップ選手が応援に来ていたり、また観覧席のご父兄の方々を中心とした熱い応援の声が飛び交うなど、東伏見なのに浦和のアットホームな雰囲気を感じました。
明日、レッズランドで行われる神奈川大学戦では、浦和Jrユースレディースはどんな活躍を見せてくれるでしょうかー
※後から知ったことですが、早稲田大学のFW10番有町選手は、湯郷ベルに所属するFW有町選手と双子の姉妹さんなんですね。
顔も背格好もとてもよく似ていたので調べてみた次第です。

今後、双子のFWが一緒に活躍する機会があったら楽しみです☆
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