今日、大学で講義をさせて頂きました。
母校の関西大学で学生さん向けた「コミュニケーション講座」です。
コロナ前から始まって、6年目になるかと思います。
90分の講義を3回。
毎回、お伝えするこちらの方にも大きな気づきがあります。
学生の皆さんの貴重な時間を無駄にすることなく、
この講座を受講して良かったを思っていただけるように、
全力で準備をしていきます。
振り返ってみれば、
自分が学生時代に、この講義は面白かった!
次回も真剣に受けよう、
そう思った講義は少ないものです。
エピソード記憶が蘇ってきました。
一般教養の英語の先生の授業が大好きでした。
ほとんど授業には出ずに、申し訳ない不良学生だったのですが、
その先生の授業、「境遇の犠牲者」をテキストに使われた授業、
A VICTIM OF CIRCUMSTANCES
G. ギッシング「境遇の犠牲者」
は、今でも印象深く覚えています。
確か、宗教画家についての物語だったのでは。
35年ほど前、おそらくその教授は、70歳を越えておられたと思います。
痩せぎすの体、背中も少し曲がっておられたような記憶があります。
ただ、その教授がテキストを読まれる時、
ポイントとなるセンテンスを読まれる時の、
イントネーション、メリハリの効いた発音が今でも脳裏に焼き付いています。
特に、
「A Victhim of Circumstances!」
境遇による犠牲者
と、声高らかに解説されている姿が今でも、
頭に浮かびます。
次の世代に、何かを残すこと。
私の原点は、この教授との邂逅にあったのかもしれません。
この印象的な授業には、
まだまだ裏話があるのですが、
それはまた、別の機会に。
いやぁ、もう一度、学生をやり直したいです。
勿体無い時間、いっぱい過ごしていました。
本当に、ごめんなさい。
そして、
今の学生さんたち、
本当に素晴らしいです。
心から、尊敬します。