7月1日に行われた長女の結婚披露パーティー。
あまりにも濃い内容だったので、
このブログで何度も取り上げさせていただいているのですが、
今回は、当日お話しさせていただいた私のスピーチを公開させて頂きます。
結婚披露パーティーの参加者の半分以上は、
外国からの参加者ということで、
スピーチは、すべて翻訳されて画面に表示されることに。
英語のスピーチは、日本語に、
日本語のスピーチは、英語に翻訳されて、
スピーチをする人の背後のスクリーンに表示されていきます。
その翻訳された文章と違うことを話すと、
聞いている人は混乱するので、原稿通りのスピーチをさせて頂きました。
当日お話しさせていただいた、
翻訳される前の私のスピーチの原稿を
特別に公開させて頂きます。
花嫁の父のスピーチ
新婦、奈恵の父、西村貴好です。
本日は、ウーレ・奈恵の結婚披露パーティーのために、
日本中、そして、ノルウェー、アメリカ、オーストラリアなど世界中からご参加いただきまして、
誠にありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
特に、海外からお集まりいただきましたウーレ、奈恵の友人の皆さん、
ペテさん、ビルギッテさん、レベッカさん、アマリアさん、
日本は気に入っていただいておりますでしょうか。
参加者のうち、およそ半数の方が外国からのゲストとなる。
奈恵が生まれた時には、このような光景の中で結婚式が行われるということは、
まったく想像していませんでした。
今もまだ、まだ夢を見ているのではないか、という心持ちです。
ここから先、日本式とは違うかもしれませんが、
花嫁の父からのスピーチを贈らせていただきます。
奈恵、結婚おめでとう!
私たちにウーレさんという最高に素敵な家族を連れてきてくれて、ありがとう。
最初にウーレさんに会った時、私は、ウーレさんに、ぜひ日本に遊びにきてねと伝えました。
すると、奈恵は照れたのか「それまで私たち付き合っているかわからないよ」と言いましたね。
その時に私が言った言葉は、
「奈恵と付き合っていなかったとしても、
私は、一人の尊敬する友人としてウーレさんとは付き合い続けたい」。
その時の私の言葉は、本心からのものでした。
それが、息子として一生付き合えることになりました。
こんなに嬉しいことはありません。
実弥乃や公寿にもお兄さんができた。
特に、公寿がウーレさんと楽しそうにお酒を飲んでいる姿を見るのは、
私にとって最高の喜びの一つです。
さて、
奈恵との思い出は沢山あるのですが、
そのいくつかを紹介させてください。
奈恵がバレエにのめり込みすぎて、塾の勉強をしないことを
ママに怒られていましたね。
ママに反抗していた奈恵に対して、「ほめ達」でなかったパパは、
奈恵の塾の教科書を手で、真っ二つに手で破りちぎりました。
翌日、奈恵は、反省しながら、
その真っ二つにちぎられた教科書の断面に、糊をつけて、
もとの一つに戻るように叶わない挑戦をしていましたね。
思わず、胸がキュンと痛くなったのを覚えています。
さらに、奈恵が小学校3年の時、晩ご飯を食べに行ったファミリーレストランを出て、
夜空を見上げて、奈恵はパパにこう教えてくれました。
「あっ、パパ!上弦の月や」(奈恵)
「なっちゃんすごいな!そんな言葉知っているんや!」(パパ)
「でもね、なっちゃん。奈恵が3歳の時、同じ景色を見て、パパにこう言ったんだよ。
あっ!パパ!お月さんが空に食べられてる!」(パパ)
すると、奈恵はこう言いました。
「えっ、なっちゃん、そんな可愛いこと言ったの?!全然覚えていない!」(奈恵)
私たちは、大人になる過程で、「知識」と引き換えに、とっても素敵な「感性」を
どこかに置き忘れてきてしまっているのかもしれない。
子育てをするということは、
自分にもかつて、そんな「感性」があったかもしれないということを思い出し、
子どもの素敵な感性を覚えておいてあげることなのかもしれないと教えてもらったのです。
そして、奈恵からは、そのほかにも沢山のことを教えてもらいました。
例えば、
誠実さと真摯な継続は、どんな困難も溶かし、どんな扉も開いていくということを。
例えば、
本気で取り組めば、必ず、協力者が現れるということを
例えば、
「3年先の稽古」を続けることの大切さを
例えば、
素敵な人の周りには、必ず、素敵な人が集まるということを
奈恵、私たちの人生に、素敵な素敵な人たちを連れてきてくれて、ありがとう。
ウーレさん、私たちの家族に加わってくれて、ありがとう。
そして、今日お集まりの皆さん。
若い二人のために、これからも、これまでと変わらぬお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
<ここまで>
じつは、このスピーチには続きがありました。
その内容については、
また別の機会に。
感謝!
在り難い!・・・本当の意味は、It's a miracle!