「飯を食え、空を見ろ、本を読め」
今日のある方のFacebook記事の言葉です。
仲間内から「ジュニア」と呼ばれるその方、
露原行隆さんは、
父の遺志を継いで政治家の道を歩まれています。
この言葉のことを調べてみると、
30年ほど前の出版社の広告文の一部でした。
全文を引用させていただくと
春が生まれた日に、おまえは生まれた。
いや、おまえが春を生んだ。
父の人生に小さな花が咲いた。
初めておまえの命を受け止めた時、あまりにせつなく、
あまりに無垢な重みに、父は一瞬たじろいだ。
その時、おまえの時間と父の時間はまっすぐにつながった。
おまえの喜びのために、父は働いた。
おまえが泣けば、おまえを抱いた。
おまえと同じものを見つめ、おまえと同じ速さで生きた。
しかし、いつか。
おまえは、父の力の遠くおよばぬ人生を選ばねばならない。
ただ独りで、歩いてゆかなければならない。
いつか訪れる日々のために、父はこうつぶやくのだ。
飯を食え。空を見ろ。本を読め。
へこたれない体とおおらかな心。
そして、読書の習慣。
飯を食え。
空を見ろ。
本を読め。
想像力の遊び場を持つことで、生きる痛みは軽くなる。
本には悲しみの出口がある。
読書の喜びを知る者のいのちは磨かれる。
言葉との格闘は、人の生を深くする。
どうか、人生の途中で父のつぶやきを思い出して欲しいのだ。
飯を食え。空を見ろ。本を読め。
その時確かにもう一度、おまえの時間と父の時間はつながるのだ。
おまえのいのちと父のいのちはつながるのだ。
私事ですが、
うちの息子は、私の知らないうちに、
読書家になっていました、つねに文庫本を手にしています。
彼が本に興味を持つきっかけとなった本を先日教えてもらったので、読んでみようと思います。
この文章を息子にLINEで送りました。
まだ返事はもらっていませんが、彼の感想が楽しみです。