風を感じて | ほめ達!西村貴好オフィシャルブログ

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世の中を明るくし、真に豊かな社会を実現する日本ほめる達人協会 理事長 西村貴好のブログです。

「淀む」という言葉があります。

流れる水は腐らない。
転がる石に苔はつかない。

その逆で、その場にとどまっていると、
淀んでくる。

停滞せずに流れ続けることが大切。

人材派遣の大手企業、「パソナ」さんの東京本社の
見学に行かせていただいたことがあります。

東京駅のすぐ横、一等地。
その本社の一階ロビーではなんと、
稲作が行われています。
本物の田んぼがあるのです。


そのほかのフロアーでも、
事務所の横で野菜の栽培も行われています。

詳しくはこちら

この水田、最初はなかなかうまくいかなかったそうです。
ビルの中に水田を作る。
その挑戦のために稲作に必要な条件を
理論的に考えられるだけ用意しました。
太陽光の代わりになる特殊なライト。
もちろん、夜は消して。
選び抜かれた土に十分な肥料、もちろん水。
あらゆる条件を最高にしました。
ところが、うまく稲が育たない。
学者、先生も頭をかかえる状態。

困り果てて、農家の方に相談し見に来てもらいました。
ビルの中の水田を見て、農家の方の言葉は「風がない」。

ビルのロビーなので、当然、風は吹きません。
そして、風が稲の成長に必要だとは誰も考えていなかったのです。

風が吹くから、稲は刺激を受けて、
あるいは危機感を感じて、強くなる。

本来無風のはずのビル内、稲に向けて風が吹く、
そんな環境を作ったところ、見事な稲に育ったのです。

淀まず、流れる水にさらされ、
ときに強く吹く風に危機感を感じるから強く育つことができる。

ひとも同じかもしれませんね。

風を感じて生きていく、
幸せなことなのですね。