6月に2名の議員と市職員、業者が起訴された事件について、議会として特別委員会を立ち上げました。
「府中市議会議員が公契約関係競売入札妨害事件により逮捕・起訴されたことを重く受け止めて、市議会として再発防止策をとりまとめ、市民に対する市議会の信頼回復を図る」が目的です。
今後の進め方が、3日に開催された委員会で話し合われました。
✔︎主管部は定めず(通常の特別委員会だと、担当の部局の職員が出席し、議員が市長部局に質問する形式になる)、必要に応じて出席を求める。
✔︎議員間討議においては、発言の回数は限定しない。市長部局に対して質する場合は3回まで。
✔︎今後のスケジュールについては、原則 月に1回は開催。議会開会中は一般質問3日目、一般質問が終わり次第午後から開催とする。
✔︎今年度末に、取り組みの方向性を決める。
✔︎9月25日までに会派ごとに今後の進め方の案を提出し、委員長がとりまとめて、次回の委員会で議論する。
…というところまでが決まりました。月に1回と限定するのではなく、議論の回数を増やすことも必要な場合は臨機応変にすること、といった意見が出されました。
私は、案を委員長がまとめて会議当日に出されるより、前もって配布されれば、会派でそれについてある程度意見をまとめて委員会に臨めるかと思い提案しましたが、これまでにない会議なので、まずはとりまとめてから委員会で提案したいとのことでした。
内容の濃い議論をスピード感を持って進めるためには、会議の際にある程度会派の意見を反映した状態で議論できるように準備をした方が良いと思うので、次回以降の進行の様子を見ながら提案していきたいと思います。
ちなみに、この特別委員会は、議会からの検討ということで、市は「官製談合再発防止対策検討委員会」を設置し、すでに2回開催。その中で作業部会として関係課が集まって課題の取りまとめを行っているということです。
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/taisaku/index.html
こちらは、市長が記者会見で第三者を交えて議論をしていくとしています。
市議会としても、今後の取り組みの中では、議員だけでなく、課題によって第三者を交えて意見を求めることも必要でしょうし、議員と職員との関係性を保つことや、入札の不正を見抜くための知識と仕組みづくりも必要なのだと思います。
・議会基本条例の見直し、運用の検討
・入札にかかわる問題があるのか、議会からの検証
・議会、議員と職員との関係、検証
この特別委員会が設置されるまでに何度か代表者会議で話し合いが重ねられました。私は、とにかく、議論の内容をすべて公開することを求めてきました。結果的には、「特別委員会」として設置することで、議事録がすべて残る、傍聴も可能になるということで、ここに落ち着きました。
次回は10月8日。傍聴もできます。
官製談合事件についての陳情も出されましたが、こちらの要望は「市と議会が協力して取り組みを進める」というところに賛同できず、採択できませんでした。
今回の事件は、議会と市、職員との関係性も問われると思います。「市と協力する」のではなく、それぞれが独立してしっかりと議論していく必要があると強く思っています。