大人が子供に教えつつ、大人自身も学ばなきゃいけない「収入の増やし方」


キンコン西野が語る。親子で学ぶ『収入の増やし方』「キミの希少価値を上げろ」 


12. 3


5月24日に文庫本『新・魔法のコンパス』が出ます。
文庫本といっても、「昔書いた本の小っちゃい版」というわけではなくて、最初から最後まで全て書き直しました。
対象年齢を「小学生高学年以上」とした『お金』と『広告(集客)』の本です。
Kindleだと第1章が無料で読めるらしいので、それならば、ここ(ブログ)でも第1章を無料で読めるようにします。

第1章は、夢を叶える(挑戦を続ける)上で、とってもとっても大切な『お金』の話です。
このことは学校では教えてもらえないので、お父さんお母さんは、どうかお子さんに読ませてあげてください。

前回、前々回と、



という記事を投稿したら、とても評判が良かったので、今日は第3弾「【親子で学ぶ】『収入の増やし方』」について。

「面白かったよー」という方は、この記事をシェアしていただけると嬉しいです。
たくさんシェアされたら、続きを出します。

それでは今日は最新刊『新・魔法のコンパス』から、「収入の増やし方」についてのお話です。
どうぞ。



第1章 お金 
収入ってどうやって増やすの?


「収入の増やし方」についての話をするね。
これは教育改革実践家の藤原和博さんから教えていただいて、ボクが、ここ数年で最も感銘を受けた話。
詳しくは『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)を読んでみて。
とっても面白い本なのでオススメです。
人から聞いた話を我が物顔で語れるのがボクの凄いところだ。


▼そもそも、収入が高い人と低い人の違いは何?


世の中には、給料の安い人と、給料の高い人がいる。
その分かれ目は何だと思う?

「仕事の大変さ」かな?
いやいや。
仕事の大変さでいうと、深夜のコンビニのアルバイトや、真冬の警備員なんて、メチャクチャ大変だ。
でも、いわゆる「高給取り」じゃない。

「技術力」かな?
たしかに一つの分野の中で考えれば、技術力が高いほうが給料も上がりそうなものだけど、「スーパーのレジ打ちの技術と、野球選手の送りバントの技術はどっちが上?」なんて比べられないよね?

どうやら「技術力が高ければ、給料が高い」とは言い切れなさそう。

答えを言っちゃうと、収入の大きさを決めているのは、「大変さ」でも「技術力」でもない。


「希少価値」だ。


キミの収入を増やすには、キミの「希少価値」を高める必要がある。
キミが「100人に一人の人材」になるか、「100万人に一人の人材」になるかで、キミの収入は変わってくる。

当然、替えが効かない人材になったほうが収入は増える。
コンビニのアルバイトさんよりも、ホリエモンのほうが収入が多い理由はそこ。

早い話、収入を増やしたければ、キミが「100万人に一人」の人材になっちゃえばいいんだけど、「100万人に一人」というのは、確率でいうと「オリンピックのメダリスト級」で、そこに辿りつくのは、なかなかどうして難しい。

でも、大丈夫。
キミが「100万人に一人」の人材になる方法は、ある。


▼職業の掛け合わせ」でキミの希少価値を上げろ。 

『1万時間の法則』という法則があるんだけど、これがなかなか面白い。
内容をザックリ説明すると、「一つの分野に『1万時間』費やせば、100人に一人の人材になれますよー」って話。あくまで目安ね。

1万時間というと、毎日9時間頑張って……3年くらいかな。

たとえばキミが3年間毎日9時間「お笑い」の学習を続けていれば、キミは「100人に一人」の人材にはなれる。
ただ、厳しい話、「100人に一人」って、そこまで大したことじゃないんだよね。

吉本興業には現在6000人の芸人が在籍しているんだけど、皆、お笑いに1万時間を費やした「100人に一人」の人材ばかり。
そして、多くの芸人がこの中で競争を始める。
だけど、この中での勝敗は、自分の中のプライドや、自分の半径30メートル以内の人達の評判には反映されるけれど、収入には、それほど反映されない。

希少価値がそれほど上がらないからだ。

もちろん「100人に一人」の人が集まった集団のトップになれば希少価値も上がるけど、「100人に一人」の人はそれなりのレベルに達している人なので、その中で勝ち上がっていくことは極めて難しい。
事実、吉本興業の芸人で、「お笑い」だけで食えているのは、1割にも満たない。
残り9割は、アルバイトで食いつないでいるのが現状だ。
一つの分野で戦い続ける(専業)という選択は、『希少価値を上げにくい争いに参加している』と考えたほうがいい。



▼じゃあ、どうやって効率良く「希少価値」を上げるの?

キミの希少価値を効率良く上げる方法がある。
たとえば、キミが最初に1万時間を費やしたポイントを『A』とする。
キングコング西野の場合だと『A』は「お笑い」だね。


『A』に1万時間を投下して、「100人に一人」の人材になったならば、次は、まったく違う分野『B』に乗りこんで、そこで1万時間を費やす。
『B』でも「100人に一人」の人材になるわけだ。
キングコング西野の場合だと『B』は「絵本」かな。 


この『A』と『B』の両方を兼ねている人間は、「100人に一人×100人に一人」なので、1万人に一人。

この瞬間に希少価値が一気に上がる。

漫才ができる絵本作家は「1万人に一人」しかいないわけだ。
絵本業界の話を面白おかしく語れる人材も「1万人に一人」。
今、日本で「芸人×絵本」の仕事は、大体「キングコング西野」に転がってくる。

分かるよね?

ここでのポイントは、『A』と『B』は、なるべく離しておくこと。
『A』と『B』を結ぶ線上が仕事の需要だから、たとえば『サッカー』に1万時間を費やして、『フットサル』に1万時間を費やしても、細かく見れば、「1万人に一人」の人材には違いないけど、仕事の幅は狭い。

目安としては「◯◯のクセに」と揶揄されるぐらいが丁度イイ。

「芸人のクセに絵本を描きやがって……」
「タクシードライバーのクセに英会話講師をしやがって……」

こんな感じで、掛け合わせる職業はなるべく離しておいたほうがいい。
「移動中に英会話レッスンができる個人タクシー」なんてメチャクチャ重宝されると思うよ。

さて、本題はココからだ。

【まとめ】
・「100人に一人」の人材は大したことじゃない。
・一つのジャンルで戦い続ける「専業」は希少価値を上げにくい争いに参加している。
・掛け合わせる職業はなるべく離しておいたほうがいい。

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…今回、ブログでご紹介したのは、『新・魔法のコンパス』の第1章の一部で、お話はまだまだ続きます。
学校では教えてもらえない内容ですが、子供の未来を本気で想うなら、大人が最低限教えてあげなければならない内容だと思います。

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シェアが多ければ、『新・魔法のコンパス』の続きを公開させていただきます(※ブログで公開するのは第1章までです)。

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14:00~ 三省堂書店札幌店
14:30~ 札幌弘栄堂書店パセオ西店
15:00~ MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店
15:45~ コーチャンフォーミュンヘン大橋店

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